原子力・放射線部会のホーム
行事案内
CPD/行事案内(2023年度保存)
2023年度に行われたCPD/行事案内の情報
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2024年2月16日 終了しました |
「第90回技術士の夕べ」 「高レベル放射性廃棄物の地層処分」 【日時】2024年2月16日(金)18時〜20時 【場所】機械振興会館211会議室+web(MS-Teamsを利用)併用ハイブリッド開催 【講師】兵藤 英明氏(原子力発電環境整備機構 技術部 部長) これまでの原子力発電により既に相当量の高レベル放射性廃棄物が存在しており、今後原子力を継続利用するしないにかかわらず、廃棄物処分の問題は我々が避けては通れない課題であります。この問題に関して、2017 年7 月には日本全国の地層処分に関する地質環境等の科学的特性を示す「科学的特性マップ」が国から提示されました。また、2020年11月より北海道・寿都町と神恵内村で最初の調査段階である「文献調査」が開始され、2023年11月には国によって「文献調査段階の評価の考え方」が意見公募の後公表されました。 このような背景を踏まえ、本講演会では高レベル放射性廃棄物の処分方法や安全性、「文献調査段階の評価の考え方」などについて、実施主体である原子力発電環境整備機構の講師からお話を伺い、この問題を一緒に考える機会としたいと思い企画しました。 |
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2023年12月15日 終了しました |
「第89回技術士の夕べ」 「農業分野での放射線の利用:主に放射線育種場で育成された主な品種と遺伝学研究の成果」 【日時】2023年12月15日(金)18時〜20時 【場所】機械振興会館のリアル会場からのウェブ(MS Teams)配信 【講師】中川仁氏(浜松ホトニクス株式会社 中央研究所:元農業生物資源研究所:第14代放射線育種場長) 我が国の突然変異育種の歴史は長いが,第二次世界大戦後,突然変異育種,害虫防除および食品照射技術が大いに発展した.1960年に農研機構「放射線育種場」にガンマーフィールドが建設されて以来,突然変異育種は大きな発展を遂げ,これまで332の直接利用品種が育成され,約79%が放射線照射によるものであり,ガンマ線照射が56.0%,その約4割が放射線育種場で照射された。突然変異間接利用品種は450あり,405はイネで約50%は「レイメイ」の子孫であり,これらのイネとダイズの突然変異品種による経済的効果は膨大である。突然変異育種では,様々なスクリーニング技術を開発して,目的とする特性を選抜してきた。一方,作物のゲノム情報が明らかになる中,遺伝子機能の解明などの分子遺伝学的研究にも大きく貢献してきた。さらに,シークエンス技術の進歩にともない,ガンマ線やイオンビームが誘発する変異も明らかになってきた。照射施設を維持する予算と人材が必要であるが,これを利用する育種家にとってガンマ線は新品種育成のための素材を提供する安価でかつ有用な技術である。特にガンマ線照射で育成した品種や面白い変異体を紹介するとともに,最新の技術などを議論する。 |
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2023年10月20日 終了しました |
「第88回技術士の夕べ」 「原子力発電所の安全な長期運転に向けた取り組み」 【日時】2023年10月20日(金)18時〜20時 【場所】機械振興会館のリアル会場からのウェブ(MS Teams)配信 【講師】富岡義博氏(原子力エネルギー協議会/ATENA 理事) 「GX(グリーントランスフォーメーション)実現に向けた基本方針」を踏まえ、電気事業法及び原子炉等規制法が改正された。法律改正により、原子力発電所の運転期間については、現行法上の上限である運転開始から60年を超えて運転することが可能となるとともに、運転開始30年からは、10年を超えない期間毎に、事業者が長期施設管理計画を策定し、原子力規制委員会の認可を受けることが必要となった。原子力発電所の安全な長期運転のためには、適切な劣化管理が必要であり、運転期間が長期化するにつれ、その重要性は増していく。この劣化管理には原子炉容器の中性子照射脆化やコンクリート構造物の強度低下といった物理的な劣化に加え、技術の旧式化、知識の旧式化など非物理的な劣化も含まれる。本講演では、それらの劣化管理を中心とした、原子力発電所の安全な長期運転に向けた、原子力エネルギー協議会(ATENA)を中心とする産業界の取り組みについて解説する |
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2023年8月25日 終了しました |
「第87回技術士の夕べ」 「放射線の生体などへの影響総論」 【日時】2023年8月25日(金)18時〜20時 【場所】オンライン開催(web 会議システムMS Teamsを利用したweb 講演会) 【講師】杉浦紳之氏 (千代田テクノル 社長付特別顧問) 原子力利用の各分野においては、副次的に放射線によって人体に負の効果が生じ、これを抑制するために放射線管理が必要となる。一方、放射線を積極的に利用する目的で医療への利用、工業的な材料の改質、動植物の意図的な性質の変化などの方法によって人体や生活への有益な効果を追求し、実用化している。 そもそもα線、β線、γ線/X線、中性子線といった放射線は物質や生体組織にどのようなメカニズムでどのような変化を生じさせ、結果としてどのような効果となっているのかという原理を理解しておくことが重要である。 一般社会でしばしば注目されるトピックスもある。例えば、低線量の人体への影響は、放射線以外の効果やリスクと定量的な区分ができないために、低線量域でもその効果は好ましいものでは無いとして、線量と効果の相関は直線を仮定している。また、ヒトへの遺伝的影響も戦争被爆を体験した日本人にとっては関心が高い問題である。 我々原子力・放射線部門の技術士はこうした放射線による効果や影響の全体を俯瞰、理解し、未解明であることはそれを明確に知っておくことが望ましい。また、放射線に不安を感じる一般の方々にも適切な説明をできる準備をしておく必要がある。こうした状況を踏まえ、放射線影響を巡る広範な視点でのお話をお伺いする。 https://www.engineer.or.jp/c_dpt/nucrad/topics/001/001452.html |
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2023年6月23日 終了しました |
「第86回技術士の夕べ」 「(仮題)日本のエネルギー安全保障と原子力」 【日時】2023年6月23日(金)18時〜20時 【場所】オンライン開催(web 会議システムMS Teamsを利用したweb 講演会) 【講師】小宮山 涼一 (東京大学大学院 工学系研究科 原子力国際専攻 教授) 【講演趣意】 国民生活や国内産業に必要な量のエネルギー源を後の世代に亘って安定的に、そして国民生活に支障のない価格で確保することは言うまでもなく重要な政策の論点である。安価にエネルギーを供給できるかどうかは国内産業の国際競争力に影響し、ひいては日本の国力の浮沈にもつながる問題となる。 20 世紀半ばに日本が原子力開発に進むことを決断した背景には、この問題が最重要の論点と考えられていた。この延?線上で、軽水炉によるリサイクル無しの利用に比べて同量の天然ウラン資源から得られるエネルギー量を飛躍的に拡大することを目的に、高速増殖炉と原子燃料サイクルをセットとして開発する方針も国策に組み込まれた。しかしながら近年は気候変動問題がより喫緊の課題となってきていることもあり、原子力の主たる役割は低炭素電源という位置付けに大きくシフトしている。 エネルギー供給の不安定が何を引き起こすかということに関しては、日本では2 度の石油ショックを経験し、今はウクライナ戦争で天然ガス供給をロシアに止められた欧州諸国の窮状を見ている。グリーントランスフォーメーションが政策の前面に掲げられているが、再生可能エネルギーの伸?が順調な場合にも主力エネルギーを化石燃料に頼る時期が続く。全面的に輸入に頼る化石燃料の輸送ルート上には多くの地政学リスクも存在する。供給不安定の経験やリスクを日本のエネルギーミックスにどのように生かして行くのかということも大切な問題と考える。 日本技術士会原子力・放射線部会としては、原子力開発の原点を思いおこし、エネルギー安全保障の観点も含めて、今後の原子力の役割についてのお話を伺う機会を持ちたいと考えている。 |
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2023年4月28日 終了しました |
「第85回技術士の夕べ」 「RI製造研究の現状と将来展望―RIによるがん治療法開発を中心に―」 【日時】2023年4月28日(金)18時〜20時 【場所】オンライン開催(web 会議システムMS Teamsを利用したweb 講演会) 【講師】篠原 厚氏(大阪青山大学 学長、大阪大学 招へい教授) 【講演趣意】 核医学治療は非密封のRI医薬品を体内に注入して内部照射するRI内用療法である。これは、主に外部照射での放射線治療が難しい転移を有する癌治療等に利用されている。RI内用療法は管理区域内の放射線治療病室(全国で100床未満)で治療が行われる。従来はI-131、Sr-89、Y-90等のβ核種による甲状腺癌、前立腺癌、骨癌等の治療が進められてきた。 2016年の薬事承認以降、癌治療等にα核種のRI医薬品であるRa-223が利用され、既にかなり普及している。しかし、Ra製剤は原料の核原料物質から分離して製造するため、国内での供給体制に課題があり、常に品不足である。それでも非密封RIを用いた核医学治療件数は着実に増加しており、治療件数は10年間で2倍以上になっている。そのため、核医学治療でのRI内用療法用に新たなα核種のRI医薬品の製造と利用の研究開発が進められている。 最近、研究開発と製造体制の整備が進みつつあるのは加速器を利用した新たなα核種のRI医薬品の製造である。サイクロトロン型・シンクロトロン型加速器で製造されている主なα核種は、アクチニウム(Ac)225とアスタチン(At)211である。製造技術の開発に並行して、そのRI医薬品を利用したRI内用療法による癌治療への治験も進められている。 |
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2023年4月28日 終了しました |
「原子力・放射線部会 新技術士講習会」(技術士第一次・第二次試験合格者合同) 【日時】2023年4月28日(金)15時〜17時30分 【場所】オンライン開催(web 会議システムMS Teamsを利用したweb 講演会) ただし状況が許され希望があればリアル開催の併用有 【内容】 (1)合格祝辞と合格者への期待 (2)技術士制度の在り方とその国際的な位置づけについて(技術士Competency を含む) (3)日本技術士会の活動と原子力・放射線部会の活動について(概要) (4)技術士登録,継続研鑽(CPD 登録を含む),APEC/IPEA 国際エンジニア取得方法等 (5)懇談(合格者紹介および皆さんの体験談等) 【会費】無料 問合せ/申込先(白川)E-mail:shirakawamasaΣybb.ne.jp (メール配信時は、Σを@に変更して下さい。) 令和3(2021)年度以前に合格された方々も大歓迎です。お誘い合わせのうえ、ご参加ください。 |
★CPD行事への参加方法及びCPD登録の方法等は、下記添付資料〔日本技術士会ホームページの活用について(お願い)〕をご参照ください。日本技術士会ホームページからCPD行事参加申込、CPD登録・管理、CPD講演内容のストリーミング配信、CPD認定会員の申請などができます。(一部は会員限定)
★当部会の講演会、その後の「安全文化を考える座談会」は全てTeamsによる受講が可能です。(ただし会員外の受講が可能な講座であっても、web受講は会員に限ります。詳しいことは→「WEB中継による関東地区と他地域の技術士との連携」(⇒こちら))
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