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原子力・放射線部会

CPD/行事案内

      

●部会主催・部会共催、協力行事
開催日時 開催内容
2025年10月24日 「第100回技術士の夕べ」
「福島第一原子力発電所の事故の教訓を踏まえた原子力防災の見直しについて」
【日時】2025年10月24日(金)18時〜20時
【会場】機械振興会館211会議室(⇒こちら)+web(会員限定,MS-Teamsを利用)併用ハイブリッド開催
【講師】山本 哲也氏 原子力規制庁 技術参与/多摩大学 教授
【概要】2011年3月11日に発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故は、多くの住民が長期にわたる避難を余儀なくされ、多くの災害関連死者が生じるなど、未曽有の災害となり、多くの教訓や課題が浮き彫りとなった。本講演では、事故当時の住民の避難に関する問題点、取り分け入院患者に多くの犠牲者を出したことや事故の進展に対応して講じられた政府や地方自治体の住民の防護措置に係る問題点などの教訓や課題を整理するともに、それらの教訓や課題を踏まえて原子力防災の体制や原子力災害対策がどのように見直され、またそれを踏まえた各原子力発電所の所在する地域の防災計画・避難計画がどのように見直されたのかなどについて解説する。そして、原子力発電所の再稼働が進む中で、原子力防災の重要性、取り分け原子力災害に対する事前の備えと緊急時における対応やその要員の対応能力の維持向上の重要性などを再認識することを目的としている。
【参加申込】
  [1]会員の方は、CPD行事申込新システム(⇒こちら)から申し込み願います。
  [2]非会員の方は、一般行事申込システム(⇒こちら)から申し込み願います。
【視聴要領】(会員限定)
  [1]web講演会はMicrosoft teamsにより配信します。
  [2]講演前にご記載のメールアドレスに招待メールをお送りいたします。
   そのメール中にある 「Microsoft teams会議に参加」をクリックしてオンライン会議に参加してください。
【特記事項】
  [1]講演内容は本部で録画し、後日、Pe-CPD教材として技術士会HPより視聴可能の予定です。
  [2]今回の講演内容の個人での音声の録音、映像の録画及びその利用は禁止します。
    講演OHP資料を引用する場合等は講師の許可を得ますので、幹事にご連絡下さい。
  [3]また、情報セキュリティ確保の観点から、招待メール転送により参加登録者以外の方が視聴することは禁止します。
【配布資料とアンケート】(会員限定)
  [1]講演OHP資料は、講演前日に当HP(⇒こちらの本文リンク)よりダウンロードできます。
  [2]アンケートは、講演終了後の記入(⇒こちらの関連ページ)・送信にご協力願います。
  [3]CPD行事参加票(PW付き)は、アンケート回収時に入手可能です
2025年8月22日

終了しました
「第99回技術士の夕べ」
「福島原子力災害派遣における自衛隊の活動概要」
【日時】2025年8月22日(金)18時〜20時
【会場】機械振興会館211会議室+web(MS-Teamsを利用)併用ハイブリッド開催
【講師】岩熊 真司氏 東洋紡エムシー株式会社/元陸上自衛隊
【概要】2011年3月11日、初めての原子力災害派遣命令が陸上自衛隊中央特殊武器防護隊に下達された。自衛隊は15種類の専門性を有する集団で、その中で特殊武器防護隊はCBRN(化学兵器、生物兵器、核兵器、放射性物質等)対応を専門とする部隊であるが、当時、原子力発電所の事故を想定した訓練はしておらず、放射線防護に関する基礎的な知識のみでの出動となった。
 現地での活動は、原子炉冷却のための給水・放水、原発敷地内に進入した車両や上空を飛行したヘリコプターの除染、人員除染のための施設開設、活動地域のモニタリング、物資輸送支援等であり、発災直後から撤収命令を受ける7月31日までの約4か月半にわたり対応を続けた。
 全隊員が無事帰還することができ、原発事故も被害拡大することなく収束に向かったことは幸いであったが、初めての事の連続であり反省する事ばかりである。活動概要と反省事項をご報告して技術士の皆様の助言を頂き、今後の教訓として自衛隊の後輩諸官に伝えることができればこの上ない喜びである。
2025年6月20日

終了しました
「第98回技術士の夕べ」
「六ケ所再処理工場の竣工への取組」
【日時】2025年6月20日(金)18時〜20時
【会場】機械振興会館211会議室+web(MS-Teamsを利用)併用ハイブリッド開催
【講師】松田 孝司氏 日本原燃株式会社/JNFL フェロー
【概要】原子力発電所で発生する使用済み核燃料にはウランやプルトニウム、核分裂生成物、マイナーアクチノイドと呼ばれる核種などが含まれる。再処理工場で化学処理しウランとプルトニウムを取り出し、MOX燃料工場でMOX燃料集合体に加工し、もう一度発電に利用する取り組みが「核燃料サイクル」で、この政策の中核が日本原燃の再処理施設となっている。
着工から30年以上経過している六ケ所再処理施設の稼働が、現在27回目の竣工時期の変更で2026年度内にすると発表されているが、技術的,当初の見通しとの相違等 ‘何故なの?’という観点で現状及び今後の展望について解説頂く。
2025年4月25日

終了しました
「第97回技術士の夕べ」
「粒子線を用いたがん治療−日本での普及に向けて」
【日時】2025年4月25日(金)18時〜20時
【会場】機械振興会館6-62会議室+web(MS-Teamsを利用)併用ハイブリッド開催
【講師】櫻井 英幸氏(国立大学法人筑波大学 医学医療系 放射線腫瘍科 教授)
【概要】がんの3大治療法は,手術,放射線治療,薬物療法と言われています.放射線治療はがん病巣に対して,体の外または内から放射線を照射し,がんを死滅させる方法で,最近10年で飛躍的に進歩し治療成績が向上しました.放射線治療の中では,特に陽子線や重粒子線,中性子などの粒子線を用いた放射線治療により,病巣には強いダメージを与えつつ,正常組織を傷つけないような技術が発展してきています.本講演では,粒子線を用いたがん治療について,その技術的背景から臨床応用,今後の展開まで歴史を振り返りながら解説します.
2025年4月25日

終了しました
「原子力・放射線部会 新技術士講習会」(技術士第一次・第二次試験合格者合同)
【日時】2025年4月25日(金)15時〜17時30分
【場所】機械振興会館 6-62会議室
【内容】
(1)合格祝辞と合格者への期待
(2)技術士制度の在り方とその国際的な位置づけについて(技術士Competency を含む)
(3)日本技術士会の活動と原子力・放射線部会の活動について(概要)
(4)技術士登録,継続研鑽(CPD 登録を含む),APEC/IPEA 国際エンジニア取得方法等
(5)懇談(合格者紹介および皆さんの体験談等)
【会費】無料

問合せ/申込先(部会長 和田)E-mail:wadaryuΣorion.ocn.ne.jp(メール配信時は、Σを@に変更して下さい。)
令和5(2023)年度以前に合格された方々も大歓迎です。お誘い合わせのうえ、ご参加ください。
2025年2月21日

終了しました
「第96回技術士の夕べ」
「使用済燃料の中間貯蔵の状況」
【日時】2025年2月21日(金)18時〜20時
【会場】機械振興会館211会議室+web(MS-Teamsを利用)併用ハイブリッド開催
【講師】市原貴之氏(電気事業連合会原子力部部長)
【概要】我が国の原子力政策は、原子力開発利用長期計画に始まり、以降、原子力政策大綱を経て現在のエネルギー基本計画に至るまで一貫して、資源の有効活用等の観点から、使用済燃料を再処理し、回収されるプルトニウム等を有効利用する原子燃料サイクルの推進を基本方針としており、この方針の下、原子力発電所を運転する電気事業者も取り組みを進めている。原子燃料サイクルの要である六ヶ所再処理工場は、これまでアクティブ試験等の対応や新規制基準対応により、しゅん工時期の見直しがなされているが、現在、2026年度中のしゅん工を目指し、審査、工事、検査・訓練等における体制強化を行っている。国内の原子力発電所は、現在14基のプラントが再稼働済み、今後も、新規制基準に適合したプラントから順次、再稼働していくことで、日本のエネルギーセキュリティや脱炭素電源の一つとして貢献していく見通しである。発電に伴い新たに発生する使用済燃料については、現在各発電所等で貯蔵している約2万トンの使用済燃料と併せて、再処理するまでの間、これを安全に管理していく。また同時に、その管理方法の選択肢を広げる観点から、各事業者の使用済燃料の貯蔵量の推移を見極めながら、発電所の敷地内外を問わず、中間貯蔵や乾式貯蔵施設等の新たな地点の可能性を幅広く検討しており、その状況についてご紹介する。
2024年12月13日

終了しました
「第95回技術士の夕べ」
「宇宙における放射線の影響と原子力利用」
【日時】2024年12月13日(金)18時〜20時
【会場】機械振興会館211会議室+web(MS-Teamsを利用)併用ハイブリッド開催
【講師】川崎 治 氏(国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)  宇宙探査イノベーションハブ 副ハブ長)
【概要】この度、「宇宙における放射線の影響と原子力利用」をテーマに講演会を船舶・海洋/航空・宇宙部会と共催する。講演では、宇宙放射線が人体や機器に与える影響について紹介し、加速器を利用した放射線研究の具体例を詳しく解説する。宇宙空間では地球上とは異なる環境下での放射線の影響が大きく、これに対する理解が求められている。さらに、宇宙でのエネルギー源としての原子炉や放射性同位元素(RI)の必要性とその実用事例についても取り上げる。これらの技術は、宇宙探査や長期滞在ミッションにおいて重要な役割を果たすと考えられている。また、宇宙で原子炉やRIを使用する際の規制や安全対策についても触れ、参加者に包括的な知識を提供する。具体的には、宇宙放射線が人体や機器に与える影響、加速器を利用した研究、エネルギー源としての原子炉やRIの必要性と研究・実用事例、宇宙適用にあたって予測される規制について詳しく解説する。資料は公開情報および学習解説的内容を基に作成しており、参加者に公開予定である。
2024年10月25日

終了しました
「第94回技術士の夕べ」
「次世代革新炉の開発状況と国際動向」
【日時】2024年10月25日(金)18時〜20時
【会場】機械振興会館211会議室+web(MS-Teamsを利用)併用ハイブリッド開催
【講師】都筑 和泰氏氏(一般財団法人エネルギー総合工学研究所 原子力技術センター 原子力グループ 部長)
【概要】資源エネルギー庁原子力小委員会の下で革新炉WGが開催され、2022年11月に「カーボンニュートラルやエネルギー安全保障の実現に向けた革新炉開発の技術ロードマップ(骨子案)」が作成された。また文部科学省研究開発局長の下で次世代革新炉の開発に必要な研究開発 基盤の整備に関する検討会が開催され、2023年3月に次世代革新炉開発に必要な基盤の整備や人材育成等について提言が取りまとめられている。次世代革新炉については、新たな安全メカニズムを組み込んだ開発が世界的にも進んでいて、出力が変動する再生可能エネルギーの大量導入に必要な電力需給バランス調整やカーボンフリー水素の製造の面からも期待されている。
現状、我が国の新たな原子力発電所建設計画が成立しない中、今後の原子力発電所建設に向けた課題と指向される炉型について、次世代革新炉の開発状況と国際動向を中心に解説頂く
2024年9月13日

終了しました
「第93回技術士の夕べ」
WEB 見学会 大型放射光施設「SPring-8」
【日時】2024年9月13日(金)18時〜20時
【会場】web(MS-Teamsを利用)開催
【講師】河口 沙織 氏(国立研究開発法人 理化学研究所・放射光科学研究センター)
【概要】SPring-8は、国立研究開発法人理化学研究所(理研)が所有する、兵庫県播磨科学公園都市にある世界最高水準の大型放射光施設である。放射光を利用して、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー、産業利用など幅広い分野にわたる研究の促進を目的としている。国内外を問わず産官学の多くの研究者に開かれた共同利用施設として、基礎科学から応用研究まで多岐にわたる研究を支援している。
講演では、まずSPring-8全体の施設概要を説明し、RI実験棟とSPring-8蓄積リング棟の各ビームラインの代表的な計測施設と実験内容を解説する。RI実験棟では、放射性同位元素(RI)を用いた実験が行われ、高電子分光ステーションやXMCD装置などが紹介される。SPring-8蓄積リング棟では、XAFS(X線吸収微細構造解析)、単結晶構造解析、粉末結晶構造解析、高温高圧実験、高圧構造物性の計測施設について詳述する。これらのビームラインは異なる研究分野に特化しており、各ビームラインで行われる具体的な実験内容にも触れる。
さらに、SACLA(SPring-8 Angstrom Compact free electron LAser)の施設概要と目的についても解説する。SACLAはX線自由電子レーザーを利用した研究施設で、原子や分子の瞬間的な動きを観察するための超高品質な電子ビームを生成する。物質科学、生命科学、環境科学などの幅広い分野で利用され、新薬の開発や材料の特性解析などに応用されている。
最後に、SPring-8の今後の研究内容についての展望を述べる。
  
2024年8月23日

終了しました
「第92回技術士の夕べ」
「放射線計測の概要」
【日時】2024年8月23日(金)18時〜20時
【会場】機械振興会館211会議室+web(MS-Teamsを利用)併用ハイブリッド開催
【講師】脇谷 雄一郎氏(公益社団法人 日本アイソトープ協会 アイソトープ部 放射線源課 課長)
【概要】放射線の種類に応じた検出の原理と対応する計測器の種類や構造について、放射線管理区域で用いられている測定器を例に説明する。また、令和5年10月1日に施行された放射性同位元素等の規制に関する法律における測定器の信頼性確保の概要をもとに、多く利用されているガンマ線用線量当量サーベイメータや放射性表面汚染サーベイメータを例に挙げて点検・校正・管理方法について説明する。さらに、校正に用いられる標準線源の種類や放射能・放射線の計測標準に関しての国内トレーサビリティ制度についても合わせて報告する。最後に、最近の放射線の利用トレンドや放射性同位元素等の規制に関する法律の動向について意見を述べる。
2024年4月26日

終了しました
「第91回技術士の夕べ」
「核燃料サイクルの確立と高速炉燃料の再処理技術」
【日時】2024年4月26日(金)18時〜20時
【会場】機械振興会館B3-6会議室+web(MS-Teamsを利用)併用ハイブリッド開催
    ⇒会議室は211会議室からB3-6会議室に変更になりました
【講師】小藤博英氏(日本原子力研究開発機構 再処理技術開発試験部部長)
【概要】日本における高速炉開発は、原子力関係閣僚会議において決定された戦略ロードマップに従って実施されており、2022年12月23日に改訂されている。核燃料サイクル技術については、原子炉システムの開発と整合した開発を実施する必要があるが、民間が主体的に開発を進めるにはハードルが大きいことから、日本原子力研究開発機構がステークホルダーと連携を図りつつ開発の中心的役割を果たすこととなっており、2026年頃の燃料技術の具体的な検討に向けて核燃料サイクル技術評価がなされる。
このような背景を踏まえ、本講演会では核燃料サイクル技術のうち湿式再処理技術及び乾式再処理技術に係る研究の現状について、研究開発施設である高レベル放射性物質研究施設を有する日本原子力研究開発機構の講師からお話を伺い、今後の核燃料サイクル開発を展望したいと思い企画しました。
2024年4月26日

終了しました
「原子力・放射線部会 新技術士講習会」(技術士第一次・第二次試験合格者合同)
【日時】2024年4月26日(金)15時〜17時30分
【場所】機械振興会館 B3-6会議室
    ⇒会議室は211会議室からB3-6会議室に変更になりました
【内容】
(1)合格祝辞と合格者への期待
(2)技術士制度の在り方とその国際的な位置づけについて(技術士Competency を含む)
(3)日本技術士会の活動と原子力・放射線部会の活動について(概要)
(4)技術士登録,継続研鑽(CPD 登録を含む),APEC/IPEA 国際エンジニア取得方法等
(5)懇談(合格者紹介および皆さんの体験談等)
【会費】無料

問合せ/申込先(白川)E-mail:shirakawamasaΣybb.ne.jp (メール配信時は、Σを@に変更して下さい。)
令和4(2022)年度以前に合格された方々も大歓迎です。お誘い合わせのうえ、ご参加ください。
2024年2月16日

終了しました
「第90回技術士の夕べ」
「高レベル放射性廃棄物の地層処分」
【日時】2024年2月16日(金)18時〜20時
【場所】機械振興会館211会議室+web(MS-Teamsを利用)併用ハイブリッド開催
【講師】兵藤 英明氏(原子力発電環境整備機構 技術部 部長)
 これまでの原子力発電により既に相当量の高レベル放射性廃棄物が存在しており、今後原子力を継続利用するしないにかかわらず、廃棄物処分の問題は我々が避けては通れない課題であります。この問題に関して、2017 年7 月には日本全国の地層処分に関する地質環境等の科学的特性を示す「科学的特性マップ」が国から提示されました。また、2020年11月より北海道・寿都町と神恵内村で最初の調査段階である「文献調査」が開始され、2023年11月には国によって「文献調査段階の評価の考え方」が意見公募の後公表されました。
このような背景を踏まえ、本講演会では高レベル放射性廃棄物の処分方法や安全性、「文献調査段階の評価の考え方」などについて、実施主体である原子力発電環境整備機構の講師からお話を伺い、この問題を一緒に考える機会としたいと思い企画しました。
2023年12月15日

終了しました
「第89回技術士の夕べ」
「農業分野での放射線の利用:主に放射線育種場で育成された主な品種と遺伝学研究の成果」
【日時】2023年12月15日(金)18時〜20時
【場所】機械振興会館のリアル会場からのウェブ(MS Teams)配信
【講師】中川仁氏(浜松ホトニクス株式会社 中央研究所:元農業生物資源研究所:第14代放射線育種場長)
 我が国の突然変異育種の歴史は長いが,第二次世界大戦後,突然変異育種,害虫防除および食品照射技術が大いに発展した.1960年に農研機構「放射線育種場」にガンマーフィールドが建設されて以来,突然変異育種は大きな発展を遂げ,これまで332の直接利用品種が育成され,約79%が放射線照射によるものであり,ガンマ線照射が56.0%,その約4割が放射線育種場で照射された。突然変異間接利用品種は450あり,405はイネで約50%は「レイメイ」の子孫であり,これらのイネとダイズの突然変異品種による経済的効果は膨大である。突然変異育種では,様々なスクリーニング技術を開発して,目的とする特性を選抜してきた。一方,作物のゲノム情報が明らかになる中,遺伝子機能の解明などの分子遺伝学的研究にも大きく貢献してきた。さらに,シークエンス技術の進歩にともない,ガンマ線やイオンビームが誘発する変異も明らかになってきた。照射施設を維持する予算と人材が必要であるが,これを利用する育種家にとってガンマ線は新品種育成のための素材を提供する安価でかつ有用な技術である。特にガンマ線照射で育成した品種や面白い変異体を紹介するとともに,最新の技術などを議論する。
2023年10月20日

終了しました
「第88回技術士の夕べ」
「原子力発電所の安全な長期運転に向けた取り組み」
【日時】2023年10月20日(金)18時〜20時
【場所】機械振興会館のリアル会場からのウェブ(MS Teams)配信
【講師】富岡義博氏(原子力エネルギー協議会/ATENA 理事)
 「GX(グリーントランスフォーメーション)実現に向けた基本方針」を踏まえ、電気事業法及び原子炉等規制法が改正された。法律改正により、原子力発電所の運転期間については、現行法上の上限である運転開始から60年を超えて運転することが可能となるとともに、運転開始30年からは、10年を超えない期間毎に、事業者が長期施設管理計画を策定し、原子力規制委員会の認可を受けることが必要となった。原子力発電所の安全な長期運転のためには、適切な劣化管理が必要であり、運転期間が長期化するにつれ、その重要性は増していく。この劣化管理には原子炉容器の中性子照射脆化やコンクリート構造物の強度低下といった物理的な劣化に加え、技術の旧式化、知識の旧式化など非物理的な劣化も含まれる。本講演では、それらの劣化管理を中心とした、原子力発電所の安全な長期運転に向けた、原子力エネルギー協議会(ATENA)を中心とする産業界の取り組みについて解説する
2023年8月25日

終了しました
「第87回技術士の夕べ」
「放射線の生体などへの影響総論」
【日時】2023年8月25日(金)18時〜20時
【場所】オンライン開催(web 会議システムMS Teamsを利用したweb 講演会)
【講師】杉浦紳之氏 (千代田テクノル 社長付特別顧問)
 原子力利用の各分野においては、副次的に放射線によって人体に負の効果が生じ、これを抑制するために放射線管理が必要となる。一方、放射線を積極的に利用する目的で医療への利用、工業的な材料の改質、動植物の意図的な性質の変化などの方法によって人体や生活への有益な効果を追求し、実用化している。
 そもそもα線、β線、γ線/X線、中性子線といった放射線は物質や生体組織にどのようなメカニズムでどのような変化を生じさせ、結果としてどのような効果となっているのかという原理を理解しておくことが重要である。
 一般社会でしばしば注目されるトピックスもある。例えば、低線量の人体への影響は、放射線以外の効果やリスクと定量的な区分ができないために、低線量域でもその効果は好ましいものでは無いとして、線量と効果の相関は直線を仮定している。また、ヒトへの遺伝的影響も戦争被爆を体験した日本人にとっては関心が高い問題である。
 我々原子力・放射線部門の技術士はこうした放射線による効果や影響の全体を俯瞰、理解し、未解明であることはそれを明確に知っておくことが望ましい。また、放射線に不安を感じる一般の方々にも適切な説明をできる準備をしておく必要がある。こうした状況を踏まえ、放射線影響を巡る広範な視点でのお話をお伺いする。
https://www.engineer.or.jp/c_dpt/nucrad/topics/001/001452.html

2023年6月23日

終了しました
「第86回技術士の夕べ」
「(仮題)日本のエネルギー安全保障と原子力」
【日時】2023年6月23日(金)18時〜20時
【場所】オンライン開催(web 会議システムMS Teamsを利用したweb 講演会)
【講師】小宮山 涼一 (東京大学大学院 工学系研究科 原子力国際専攻 教授)
【講演趣意】
 国民生活や国内産業に必要な量のエネルギー源を後の世代に亘って安定的に、そして国民生活に支障のない価格で確保することは言うまでもなく重要な政策の論点である。安価にエネルギーを供給できるかどうかは国内産業の国際競争力に影響し、ひいては日本の国力の浮沈にもつながる問題となる。
20 世紀半ばに日本が原子力開発に進むことを決断した背景には、この問題が最重要の論点と考えられていた。この延?線上で、軽水炉によるリサイクル無しの利用に比べて同量の天然ウラン資源から得られるエネルギー量を飛躍的に拡大することを目的に、高速増殖炉と原子燃料サイクルをセットとして開発する方針も国策に組み込まれた。しかしながら近年は気候変動問題がより喫緊の課題となってきていることもあり、原子力の主たる役割は低炭素電源という位置付けに大きくシフトしている。
エネルギー供給の不安定が何を引き起こすかということに関しては、日本では2 度の石油ショックを経験し、今はウクライナ戦争で天然ガス供給をロシアに止められた欧州諸国の窮状を見ている。グリーントランスフォーメーションが政策の前面に掲げられているが、再生可能エネルギーの伸?が順調な場合にも主力エネルギーを化石燃料に頼る時期が続く。全面的に輸入に頼る化石燃料の輸送ルート上には多くの地政学リスクも存在する。供給不安定の経験やリスクを日本のエネルギーミックスにどのように生かして行くのかということも大切な問題と考える。
日本技術士会原子力・放射線部会としては、原子力開発の原点を思いおこし、エネルギー安全保障の観点も含めて、今後の原子力の役割についてのお話を伺う機会を持ちたいと考えている。
2023年4月28日

終了しました
「第85回技術士の夕べ」
「RI製造研究の現状と将来展望―RIによるがん治療法開発を中心に―」
【日時】2023年4月28日(金)18時〜20時
【場所】オンライン開催(web 会議システムMS Teamsを利用したweb 講演会)
【講師】篠原 厚氏(大阪青山大学 学長、大阪大学 招へい教授)
【講演趣意】
 核医学治療は非密封のRI医薬品を体内に注入して内部照射するRI内用療法である。これは、主に外部照射での放射線治療が難しい転移を有する癌治療等に利用されている。RI内用療法は管理区域内の放射線治療病室(全国で100床未満)で治療が行われる。従来はI-131、Sr-89、Y-90等のβ核種による甲状腺癌、前立腺癌、骨癌等の治療が進められてきた。
 2016年の薬事承認以降、癌治療等にα核種のRI医薬品であるRa-223が利用され、既にかなり普及している。しかし、Ra製剤は原料の核原料物質から分離して製造するため、国内での供給体制に課題があり、常に品不足である。それでも非密封RIを用いた核医学治療件数は着実に増加しており、治療件数は10年間で2倍以上になっている。そのため、核医学治療でのRI内用療法用に新たなα核種のRI医薬品の製造と利用の研究開発が進められている。
 最近、研究開発と製造体制の整備が進みつつあるのは加速器を利用した新たなα核種のRI医薬品の製造である。サイクロトロン型・シンクロトロン型加速器で製造されている主なα核種は、アクチニウム(Ac)225とアスタチン(At)211である。製造技術の開発に並行して、そのRI医薬品を利用したRI内用療法による癌治療への治験も進められている。
2023年4月28日

終了しました
「原子力・放射線部会 新技術士講習会」(技術士第一次・第二次試験合格者合同)
【日時】2023年4月28日(金)15時〜17時30分
【場所】オンライン開催(web 会議システムMS Teamsを利用したweb 講演会)
    ただし状況が許され希望があればリアル開催の併用有
【内容】
(1)合格祝辞と合格者への期待
(2)技術士制度の在り方とその国際的な位置づけについて(技術士Competency を含む)
(3)日本技術士会の活動と原子力・放射線部会の活動について(概要)
(4)技術士登録,継続研鑽(CPD 登録を含む),APEC/IPEA 国際エンジニア取得方法等
(5)懇談(合格者紹介および皆さんの体験談等)
【会費】無料

問合せ/申込先(白川)E-mail:shirakawamasaΣybb.ne.jp (メール配信時は、Σを@に変更して下さい。)
令和3(2021)年度以前に合格された方々も大歓迎です。お誘い合わせのうえ、ご参加ください。

機械振興会館と2階211会議室の案内図は(⇒こちら

CPD行事への参加方法及びCPD登録の方法等は、下記添付資料〔日本技術士会ホームページの活用について(お願い)〕をご参照ください。日本技術士会ホームページからCPD行事参加申込、CPD登録・管理、CPD講演内容のストリーミング配信、CPD認定会員の申請などができます。(一部は会員限定)

当部会の講演会、その後の「安全文化を考える座談会」は全てTeamsによる受講が可能です。(ただし会員外の受講が可能な講座であっても、web受講は会員に限ります。詳しいことは→「WEB中継による関東地区と他地域の技術士との連携」(⇒こちら

このページのお問い合わせ:原子力・放射線部会

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