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原子力・放射線部会

福島復興支援活動関連

 東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故による影響で、周辺住民が苦しい避難生活を余儀なくされ、また国民の多くが放射線被ばくに対する漠然とした不安を抱える状況の中で、部会員の大多数は各所属組織において直接・間接に事故の早期収束、避難住民支援、汚染状況調査、除染活動、事故や放射線被ばくに関する正確な情報提供等の業務に全力で取り組んでいます。
 部会としては、部会員がそれぞれの立場で職責を全うすることがまずは最重要であると認識していますが、その一方で、震災発生直後から、部会役員間あるいは部会員有志が、メール等でやむにやまれぬ思いを発し、それらの中から具体的な活動が生まれました。
 この頁では、部会として計画的に実施した活動、他団体の活動と連携して原子力・放射線部門の技術士として参加した活動、初めは技術士個人のボランティアから始まった活動が部会としての活動に繋がった活動等の成果を報告すると共に、これからの活動の紹介や協力の要請等を行っていきます。

具体的な活動の事例紹介

 福島復興に関わる部会の支援活動、他団体と連携して原子力・放射線部門の技術士が参加した支援活動、初めは技術士個人のボランティアから始まったがその後部会の活動まで繋がった活動等の事例を、「現地への直接的支援」「間接(本質)的支援」「学び直し」「情報発信」の4つの観点から紹介します。(詳細⇒こちら

福島復興支援活動事例(拡大画像へのリンク)

福島復興支援活動事例

(画像クリックで拡大 27KB)

部会長佐々木聡(拡大画像へのリンク)

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『思いの格差をどう是正するか?』

 東日本大震災の発生から、本日で9年目となりました。先ずは、東電福島第一原発事故とその影響の拡大により故郷を離れることを余儀なくされ、大きな犠牲を払われた全ての人々に対し、関係者を代表して深謝いたします。

 私ども日本技術士会 原子力・放射線部会は実に様々な背景を持つ会員により構成されています。そのため、震災直後から、社会に発信するための総意の取りまとめに苦慮する中で、部会長個人名による思いを記すことで始めたのがこの311メッセージで、今回で6回目、私自身も4回目、そして私にとり最後のメッセージとなります。

 私も毎年多くの文章を記しますが、このメッセージは特別なものです。業界の技術的情報だけでなく、常日頃から福島の情報や生の声を傾聴し、思いを書き溜めることが習慣となりました。原子力関係者として、福島に縁故あるものとして、言葉を編むという行為が、自らの過去・現在・未来に対する反省と責任を自覚するであろうことも確信しました。そこで、私の最後の試みとして、部会幹事37名全員に思いを綴って頂きたいと願い、「技術士として福島復興に寄せる想い」と題した手記を募集し、今回、とりまとめました。

 原発事故とその社会的影響の拡大への痛恨の思いが、関係者全員に共有されたことは事実だと信じます。しかし、事故の収束や福島支援への関与の度合いにより生じた「思いの格差」が、個人の環境と日々の業務や生活の中で拡大したことも事実です。実際、幹事からの手記の総数は19件(2019/3/11現在)で半数に届かず(現在編纂途上です)、「福島復興に寄せる想い」の題意との関連の薄い手記もあります。一方で自主的投稿者の手記もあります。この振れ幅も示すことこそ、真の信頼への一歩と思い、皆様に提示することと致しました。

 当時、「想定外」という言葉への批判に対し、想定外の本意を分類し、「想定外を想定する」という教訓も広がりました。このことを真摯に実践し日々努力している我々の関係者は多数存在します。想像力を発揮するには、思いを保ち、学びを続け、考えることを続けるしかありません。それを技術的分野・自らの業務分野に留めていたのでは不十分です。福島の人々へ、そして社会に対して実践することを関係者誰もが行う集団とならない限り、私は、論理的説明だけで原子力が真に社会から認知されることはないと思います。

 思いを継承し、反省を踏まえ、危機感を失わず、今だからこそ整備しておかねばならない行為へと移すためにはどうすべきか?危機感を人々と共有し参加してもらうにはどうすべきか?それは原子力・放射線業界だけでなく、災害の多発する日本の様々な拠点の様々な人々が努力していることです。そして阪神淡路大震災の教訓からも、世代を超え長い期間、継続的に観察し支援していかねばならないことも示されており、その教訓が生かされた事例も沢山あります。それはリスクを考える行為、互いを思いやる行為へと必ずつながるはずです。

 私達関係者にも振れ幅はありますが、そういった姿勢の専門家が皆様の身近に現れてくれるかどうか?どうか、冷静な目で観察し続けてください。そのためには、私どもが福島のことを決して忘れないと誓うように、皆様方も原子力や放射線に関することに関心を持ち続けて下さい。もちろん批判的な目で構いません。関心を持ち続けて頂ければ、時に皆様方の知識を更新する機会は必ず現れますし、いざという時に冷静な選択を行う知恵となり、皆様方自身の身と大切な人を助けるはずです。社会としての成長を共に達成させましょう。

平成31年3月11日
原子力・放射線部会
部会長 佐々木 聡

このページのお問い合わせ:原子力・放射線部会

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