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【技術士補・修習技術者メールマガジン 2002/4/18】

活動の地方展開について

メールマガジン第7号(目次
□ 目   次
●巻頭言:修習技術者支援活動の地方展開について
 (岡本邦彦委員長)

●行事案内:5月度技術士・修習技術者相互研修会/先端複合技術研究会
 日時:5月11日(土) (佐藤国仁副委員長)

●行事案内:平成14年度(第20回)技術士CPD・研究業績発表年次大会
 日時:6月24日(月)〜26日(水) (岩熊眞起委員)

●行事案内:青年技術士懇談会(5月例会)
 日時:5月25日(土) (青年技術士懇談会 北尾由之委員長)

●行事報告:平成14年度初頭の技術士・修習技術者相互研修会開催報告
 日時:4月13日(土) (岡野庄太郎委員)

●修習技術者支援実行委員会 各委員からのメッセージ
 (豊原大樹委員)

巻頭言:修習技術者支援活動の地方展開について(委員長 岡本邦彦)

 修習技術者支援実行委員会のホームページも,前号で紹介されたように日本技術士会のホームページ内に開設されて、全国の修習技術者等の関係者が閲覧できる体制になりました。これをさらに発展させて修習技術者支援活動の全国展開を図ることが課題となっております。

 既報のように修習技術者支援実行委員会では、去る1月26日には平成13年度の第一次試験合格者の歓迎会・懇親会を開催し、200名以上の全国からの参加者を集めて盛会でした。その後、技術士・修習技術者相互研修会/先端複合技術研究会の月例会などの開催を通じて活動を行っておりますが、第一次試験合格者である修習技術者の約半数以上は東京周辺地区以外の地域に在住される方々です。

 修習技術者支援実行委員会では先の新人修習技術者の歓迎会以外に、11月の能力向上セミナーや8月末の修習技術者の研究発表大会等の全国的行事において、地域在住の修習技術者の方々にも参加を呼びかけて、北海道から九州までの地域から多くの参加を頂いております。

 しかし今後はさらにこれらの地域・支部関係に在住されている修習技術者の方々に対する支援活動を強化するため、まず支部において修習技術者支援実行委員会との連絡を担当する委員の方の指名についてお願いしましたところ、下記の委員の方々を担当委員とするとのご連絡を頂いております。

 当委員会におきましては先頃からその活動状況を周知徹底するため、委員会メールマガジンの発行を行い既に本号である7号に達しております。また前記の当委員会ホームページにおきましては、この制度や活動状況に対する疑問や要望に答えるため、『相談窓口』や、『FAQ=Q&A』などを開設する予定です。今後は地域・支部の連絡委員の方々と連絡して、修習技術者支援活動の地方展開を如何に行うかを協議・決定して参りたいと存じますので、何卒、ご助言・ご支援をお願いする次第であります。   以上

修習技術者支援実行委員会の支部連絡委員名簿(H.14.4 )

 東北支部    橋本正志 (建設・応用理学) 
 中部支部    辻 喜砿 (水道・衛生工学)
 近畿支部    稲本 渡 (化学部門)
 北陸支部    佐藤直衛(建設;修習委員会の委員兼任)
 中国・四国支部 高橋一洋(電気・電子;修習委員会の委員候補兼任)
 九州支部    今西 肇 (建設)
ご苦労に感謝申し上げます。   以上

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[行事案内:5月度技術士・修習技術者相互研修会/先端複合技術研究会
佐藤国仁副委員長]
●5月度の技術士・修習技術者相互研修会/先端複合技術研究会を下記の通り実施しますので、多数のご参加をお願い致します。

 今回は「修習技術者のための研修講座」第1回として、「社会へのアクセス論」をテーマに発表・パネル討論を行う。その後、新しく技術士・修習技術者となられた方による研究発表を行う。その後恒例により懇親会を行う。
 本年度修習技術者の参加を歓迎する。

日時:5月11日(土)13時−16時:技術士・修習技術者相互研修会、
           16時−18時:先端複合技術研究会
           18時−20時:懇親会
場所:日本技術士会第2葺手ビル5階A&B会議室
主催:修習技術者支援実行委員会/青年技術士懇談会
会費:修習技術者1、000円 技術士2、000円
(懇親会参加費、2、000円 追加)

第1回 修習技術者研修講座(13:00−16:00)
テ−マ「社会へのアクセス論 」;講座内容
 技術者としてのキャリアを積むにあたって、将来の目標を設定することは最も重要な課題です。『いま従事している仕事の単なる延長が将来目標である』ということでは済まない時代になっています。技術者が活躍できるルート、社会に貢献する方策、この研修会では、それらの幾つかの具体例を示し、修習技術者が目標設定をする時の選択肢を広げる素材を用意します。今回は、下記のコースにつき解説・討議します。
  司会 修習技術者支援実行委員会  佐藤国仁委員
 パネリスト:
(1)研究者             坂本恵一委員
(2)開発技術者           小林 進委員
(3)中小企業技術者         奥田孝之委員
(4)ベンチャー           岡野庄太郎委員

第222回 先端複合技術研究会(16:00−18:00)
            司会 先端研幹事  高島昭三委員
222−1、横浜市都市高速鉄道計画     黒沢 之氏
222−2、プリント基板用硫酸銅メッキ技術 大野晃宣氏
222−3、ムギネ酸 東京大学応用生物化学 井上晴彦氏

懇親会            (18:00−20:00)

内容概要
222−1、横浜市都市高速鉄道計画     黒沢 之氏
 黒沢氏は平成9年度の第一次試験合格後、修習技術者として青技懇などで活発な活動をされた後、今回平成13年度の技術士第二次試験建設部門に合格されました。このコースの最初の合格者としてその経験は後進の参考になると思います。ここでは勤務する横浜市において計画した上記テーマについて体験を発表されます。

222−2、プリント基板用硫酸銅メッキ技術 大野晃宣氏
 硫酸銅めっきは,携帯やパソコン等に搭載されているプリント基板に用いられる技術である。
 プリント基板には、スルーホールおよびビアホールが存在する。その部分にめっきを行うが、その際『めっき付きまわり性』が重要視される。
 スルーホールは、プリント基板の板厚が厚く、スルーホール径が小さくなるほど『めっき付きまわり性』は低下する。本発表では、スルーホールに『めっき付きまわり性』を向上させるための方法を紹介する。

222−3、ムギネ酸 東京大学応用生物化学 井上晴彦氏 
 世界には、アルカリ性や酸性の不良土壌地域が陸地の67%と広く分布しています。アルカリ性の土壌では、鉄は水酸化鉄として沈殿し、多くの植物は生育できません。
 イネ科植物は、鉄欠乏に応答してムギネ酸と呼ばれる、キレート化合物を放出することが分かっています。ムギネ酸合成に関わる遺伝子の単離、また、これらの遺伝子を植物に導入し、鉄欠乏に強い植物の創製を目指す研究を紹介します。     以上

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[行事案内:平成14年度(第20回)技術士CPD・研究業績発表年次大会
岩熊眞起委員]
●第20回目となる今年度の技術士CPD・研究業績発表年次大会を下記の通り実施致しますので、多数のご参加をお願い致します。

日時:平成14年6月24日(月)〜26日(水)
場所:機械振興会館(東京タワー向側)
 6月24日(月) 午前・午後:会長挨拶、基調講演、技術士の発表
 6月25日(火) 午前:技術士の発表 午後:通常総会
 6月26日(水) 午前・午後:技術士・修習技術者の発表
*当委員会関係の発表は以下のとおりです。(26日予定)
 佐藤国仁副委員長 「修習技術者のための修習ガイドブックの編集」
 岩熊まき委員   「技術士への入り口 第1次試験合格者歓迎会」
 奥田孝之前委員  「次世代技術者育成の考察」
 柿本正樹修習技術者「廉価版100円硬貨用電子検査機」
 益子 理修習技術者「都市河川における栄養塩類の動態」
*問合せ
 生涯教育推進実行委員会 黒澤兵夫副委員長
 E-Mail;kurosawa@dsd.mt.nec.co.jp
                                以上

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[行事案内:青年技術士懇談会(5月例会)のご案内
青年技術士懇談会 北尾由之委員長]
●下記の通り、青年技術士懇談会5月度例会を開催しますので、ご案内致します。

青年技術士懇談会(5月例会)のご案内

日時:5月25日(土)13:30〜15:30
場所:横浜市清掃工場
会費:1,000円
内容:清掃工場、リサイクル施設及び余熱施設見学会(調整中)
*お問い合わせは、5月例会幹事 高橋まで。
 E-Mail: t-toshi@ee.catv-yokohama.ne.jp
  (お問い合わせは、なるべくE-mailでお願いします) 

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[行事報告:平成14年度初頭の技術士・修習技術者相互研修会開催報告
岡野庄太郎委員]
●平成14年度初頭の技術士・修習技術者相互研修会開催報告

日 時: 4月13日(土)
第1部:技術士・修習技術者相互研修会  13時−16時
第2部:先端複合技術研究会       16時−18時
    (その後、18時−20時まで懇親会)

 第1部は新年度の初頭に当たり「技術者育成の新動向と新時代の技術者像」をテーマに修習技術者の進むべき道・生涯教育活動等について発表・パネル討論が行なわれた。出席者は、初年度当初であるにも拘わらず技術士会会議室一杯の出席者で盛会であった。
・コーデイネータに修習技術者支援実行委員会の岩熊眞起さん
・パネリストに修習技術者支援委員会委員長の岡本邦彦さん、
             APECエンジニア国際認証システムに尽力された高城重厚さん
             生涯教育関連に関わって来た報告者(岡野)
 始めにコーデイネータから、本日のテーマ選定の意義とパネリストの経歴紹介があって、本日のテーマについてそれぞれの立場から新しく求められている技術者像に焦点を合わせた日本の新制度、国際的なシステム、求められている技術者資質に付いての講演から開始された。

 岡本さんは、先般、工学会、日本技術者教育認定機構(JABEE)、学協会、技術士会等の主メンバーで行われた『技術者育成フォーラム』の内容を主体とした内容の報告とご自身が技術者生涯教育の必要性を痛感され、現在までに技術士会内部で企画され、実行してきた経緯と意義に関して講演された。
 高城さんは、国際的な事業の経験が豊富であり、その中での技術者の在り方国際的な技術者資格の国際相互認証の必要性、技術士法改正等に携わってこれられた経緯等について易しく解説された。
 私、岡野は、新しい技術者教育の根幹となる産業界からの要請をもとに大学教育プログラムを新設してこの認定を司るJABEEと学協会及び技術士会のの役割等に関して解説し、新しい時代に必要な技術者資質とこれからの技術者意識改革について述べた。

 コーデイネータからの分かり易くするための導入設問や会場からの悩みや考え方、それにこれからの対応方法等に関する質疑応答があり、16時まで3時間に亘るパネル討論会を成功裡に終了した。
 
 同時開催の先端複合技術発表会は、下記の3点で先端研幹事高島昭三氏の司会で開催され、大変有用な中身の濃いものであった。

<クラスター触媒>             宇部興産(株) 八角克夫氏
・触媒の反応性の向上、効率化のためには、微細粉末状からクラスター化(約1000〜10nm)が望まれ、これらの技術的な意義、問題点、製造法に関する開発概要の発表

<ブルートウースの動向>     富士フィルム 修習技術者 阿部健一氏
・ブルートウース技術の情報ネットワークでの応用、ハードウエアの実装形態
  他システムとの競合や棲み分け等これからの動向に関する発表
<土壌・地下水汚染・その調査・浄化> オルガノ 修習技術者 田熊康秀氏
・最近の土壌・地下水汚染が表面化しているが、土壌汚染対策法がこのほど成立した。この対策として土壌汚染の内容、調査方法、対策としての浄化方法等に関して実例を紹介しながらの技術的解説

最後に懇親会が開催されたが、30名を越す出席者の中から自身の実体験や抱負が語られ、盛大な有意義な懇親会であった。     以上

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[豊原大樹委員からのメッセージ]

●平成13年から委員に加わりました「豊原大樹」(とよはらひろき)です。
 技術士の技術部門は衛生工学部門、選択科目は水質管理です。平成9年4月の登録です。
 海外の環境プロジェクトに関する仕事をしています。平成11年〜13年、青年技術士懇談会の委員をしていました。
 海外出張が多く、なかなか例会やイベントに参加できないのが残念です。
ご縁を得て本委員会の末席を汚しているのですから、海外に雄飛する若いエンジニアが多く輩出されることを望み、そのためのお手伝いをさせていただきたい、と思っています。
どうぞよろしくお願いします。     以上

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【あとがき】本日(18日)から技術士第一次試験の願書配布が始まる。新しく修習技術者を目指す方は準備に余念がないことと思います。願書の提出は、来月13日(月)から24日(金)となる。技術士第ニ次試験の締切りはこの12日で締め切られたため、技術士法改正に伴う経過措置の特典はこの願書締切りで一区切りとなる。今年は桜の花も夏日も例年より相当早い様である。試験準備も早めはやめが良い。先輩に同僚に或いは自らの勉強でしっかりと成果を手にして頂きたい。当委員会はその様な交流の場を出きるだけ多く作りたい。今まで東京中心だった活動も、多くの支援者によって地方展開が着実に進みつつある。当メールマガジンも、或いは当委員会のホームページもその一旦が担えたら光栄と考えております。(尾本)
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    総編集長: 修習技術者支援実行委員会委員長 岡本邦彦 
     編集長: 修習技術者支援実行委員会委員  尾本 健
      発行: 修習技術者支援実行委員会
      (〒105-0001 東京都港区虎ノ門4ー1ー20 田中山ビル8階)
技術士補・修習技術者に関するご意見・ご要望は、cmtesiho@engineer.or.jpにメールをお願い致します。転載を希望する場合は修習技術者実行委員会にご連絡下さい。


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