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【技術士補・修習技術者メールマガジン 2002/2/22】「本年度の事業計画

本年度の事業計画

メ−ルマガジン第5号(目次
□ 目   次
●巻頭言本年度の事業計画の遂行について
 (委員長 岡本邦彦)
●行事案内:平成14年中の修習技術者支援実行委員会の行事・日程一覧
(岡本邦彦委員長)
●行事案内:青年技術士懇談会(3月・4月例会)のご案内
(青年技術士懇談会 北尾由之委員長)
●行事報告:平成13年度技術士第一次試験合格者歓迎会報告
(佐藤国仁副委員長)
●行事報告:2月度技術士・修習技術者相互研修会/先端複合技術研究会、盛況に開催さる
(岡本邦彦委員長)
●お知らせコーナー
 ◎修習技術者支援実行委員会のホームページ開設、広報委員会で承認
 ◎相談用メールアドレス開設
巻頭言;本年度の事業計画の遂行について(委員長 岡本邦彦)

 平成14年の初頭は修習技術者支援実行委員会にとって幸先よい船出であった。
 1月26日に行われた平成13年度技術士第一次試験合格者の歓迎会には、200人以上の修習技術者が参集し、委員会および事務局からオリエンテーション・ガイダンスを受け、またそれに続く懇親会では多くの理事・部会長・部会員のご出席のもとに盛大に開催されたことは本号の報告にある通りである。またそれを受けての2月2日の技術士・修習技術者相互研修会/先端複合技術研究会には60名近くが参集し、委員会のワーキンググループ担当者より今後の行事の内容や考え方などが、これも報告にあるように詳細に発表され討議が行われている。

 第一次試験合格者に対する日本技術士会の行事としては従来より、技術士補対策事業として予算が組まれ、1月の上記歓迎会や11月の能力向上セミナーなどが行われてきたが、今回の技術士法改正に伴い第二次試験合格までの修習技術者期間の修習・研鑽の重要性増大に伴い、あらたに技術士・修習技術者相互研修会/先端複合技術研究会などの諸施策を加えて、平成14年度の修習技術者に対する事業計画を策定することとなり、1月より12月までほぼ切れ目なく修習技術者対策を実施することとしている。従来日本技術士会の準会員Bに対する対策が不足しているとの声もあり、技術士補対策の時代から支援して頂いている青年技術士懇談会などのご協力も頂いて、さらに充実した行事が実施できるようにしたいと考える。

 今後の課題としては、平成15年から第一次試験に合格してからある程度の修習期間を経ないと第二次試験を受験できなくなるので、平成16年に入ると修習技術者の数が飛躍的に増加する時代を迎えるので、それに対応する当委員会の態勢と事業遂行能力の強化を図る必要があること、各部会等の支援体制の整備をお願いすること、地域・支部に居住する修習技術者に対する支援を支部のご協賛を得て行うこと、等の課題があり,現在進めているネットワークの充実、ホームページの開設、修習技術者の相談室の設置などの施策の推進を計画しているので,関係各方面のご協力をお願いする次第です。  以上

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[行事案内:平成14年中の修習技術者支援実行委員会の行事・日程一覧
 (岡本邦彦委員長)]

●2月2日(土)午後に開催されました修習技術者相互研修会(研修会報告は下記)で報告しました、今年度の年間計画をご紹介致します。一部日程が未定の行事もありますが、日程が近づきましたら、このメールマガジンや現在計画中の修習技術者支援実行委員会のホームページ等で広くご連絡致しますので、多くの方の参加をお待ちしております。

1月26日(土):平成13年度新人技術士補歓迎会(場所:発明会館ホール)
 「1時より、佐藤会長挨拶、堀内専務理事・修習技術者制度解説、修習制度説明、等、5時半より、歓迎懇親会、副会長挨拶、各部会、各委員会、各プロジェクト、等」

2月2日(土):技術士・修習技術者相互研修会(場所:日本技術士会会議室)
 パネル討論「修習技術者は技術士を目指して如何に修習するか」

2月23日(土):青年技術士懇談会、「修習技術者・技術士補のための特別例会」

4月13日(土);技術士・修習技術者相互研修会(テーマ、は未定)

5月(土):技術士・修習技術者相互研修会(社会へのアクセス論予定、期日は未定)

6月24日・26日(水);平成14年度第20回研究発表年次大会(最終日午前、修習技術者の部)

7月(土):技術士・修習技術者相互研修会(各種能力論予定、期日は未定)

8月31日(土)・9月1日(日):「第三回修習技術者研究発表年次大会」

9・10月(土):技術士・修習技術者相互研修会(テーマ、期日は未定)

11月16日(土)?17日(日):「第15回修習技術者研修セミナー」
  (技術士補、および修習技術者の専門的応用能力向上を目的にした講座を予定)

12月(土):技術士・修習技術者相互研修会(テーマ、期日は未定、忘年懇親会)

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[行事案内:青年技術士懇談会(3月・4月例会)のご案内
 (青年技術士懇談会 北尾由之委員長)]

●---青年技術士懇談会(3月例会)のご案内---

 生物多様性保全は、環境省より最近公表になった「自然再生型公共事業」を引き合いに出すまでもなく、官学民をあげてますます重要な取り組みとなりつつあります。この多様性保全の基礎となる分類学と研究者の役割について、現職の研究者からの提案を踏まえた、意見交換の場を企画してみました。

日時:3月29日(金)18:30〜20:30
場所:技術士会葺出第二ビル5F会議室AB
会費:1,000円
内容:「生物多様性と自然史博物館の役割」
 1)講演「自然史博物館の意義と社会的役割」国立科学博物館動物研究部 友国 雅章氏
 2)講演「生物多様性と分類学」東京大学総合研究博物館 佐々木猛智氏
*お問い合わせは、3月例会幹事 ?環境指標生物の新里達也まで。
 TEL 03-3260-4604  FAX 03-3260-4605
 E-mail: niisato@bioindicator.co.jp
(お問い合わせは、なるべくE-mailでお願いします)

●---青年技術士懇談会(4月例会)のご案内---
日時:4月19日(金)18:30〜20:30
場所:技術士会葺出第二ビル5F会議室AB
会費:1,000円
内容:
 1)講演「企業型ベンチャーの新戦略」 森本晴久氏
 2)講演「地震予測ベンチャーの軌跡と今後」 犬伏裕之氏
*お問い合わせは、4月例会幹事 櫻井まで。
E-Mail: ssakurai@ku.kumagaigumi.co.jp

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[行事報告:平成13年度技術士第一次試験合格者歓迎会報告
 (佐藤国仁副委員長)]

●1月26日(土)、技術士第一次試験合格者歓迎会が盛大に挙行された。例年より大幅に拡大した会場、発明会館大ホールに、220名の合格者を招き、合格の祝福と、今後の修習のガイダンスを実施した。一次合格者数は、あまり変わらないにも関わらず、歓迎会参加者は昨年より5割の増加となり、修習技術者への関心の高まりを強く印象づけた会であった。
 岩熊委員による総合司会で、13時に開始。まず、佐藤会長の祝辞をいただく。
会長はご自身の若き時代の独国における橋梁設計の経験を踏まえ、海外も含めた幅広い活動の視野を持つことの重要さを力説された。型どおりでない挨拶は、参加者に強い印象を与えた。

 ついで、堀内専務により「新技術士制度と修習技術者」と題して、技術士制度改正の趣旨と修習技術者への期待が述べられた。技術士法改正の主眼の一つは、修習技術者制度の創設である。新しく誕生した修習技術者に、法の目的の達成を強く訴えた。
 佐藤副委員長からは「修習技術者の今後と修習ガイドブック」と題して、修習技術者実行委員会が新しく編纂した「修習ガイドブック」が解説された。ここでは、技術士取得までのコース選択および修習期間に実施することが期待される修習プログラムについて説明された。

 岡本実行委員長は、「日本技術士会と年間修習計画」について講演があり、部会委員会の活動および年間修習計画が紹介された。
 休憩を挟んで、若手修習技術者、技術士補によるパネルディスカッション「修習技術者・技術士補としての活動」が行われた。これは、例年、歓迎会の目玉行事であり、参加者がもっとも期待をかけるコーナーである。本年は、阿部健一氏(情報工学)、富永泰志氏(電気・電子)、田熊康秀氏(機械)、原田篤史氏(生物工学)、佐々木政幸氏(建設)の5名のパネリストが、飯塚洋人氏(生物工学)のコーディネートの下に、発表を行った。
 阿部氏は「修習技術者としての活動」と題して、技術士補登録をせず、(狭義の)修習技術者として第二次試験を目指す道を紹介した。
 冨永氏は「技術士会での活動」を、青年技術士懇談会を中心とした活動体験をもとに、技術士会活動との連携の中で能力を高めていく道筋を解説した。
 田熊氏は「技術士補としての社会人スタート」として、企業という組織内にて、企業の要求と自分自身の目標との整合を如何に取っていくかを具体例を交えて話された。
 技術士補となるには、指導技術士を得なければならないが、原田氏からは「指導技術士との関係について」において、部会の中で自分の現状報告と技術者としての進み方のアドバイスをもらうという事例の紹介があった。
 最後に佐々木氏は、営業部門への異動という環境変化の中で、「二次試験にどう挑むか」について、修習技術者セミナーで得た成果をもとに、新たな取り組み方法を模索していることの報告があった。
 これらのパネル講演はいずれも、合格者と年代の近い修習技術者の実体験であり、参加者の強い関心を引いた。会場を交えた討論に入り、この後、実際にどう活動すればよいのかといった切実な質問が続いた。
 この後、会場を、虎ノ門パストラル「葵の間」に移し、歓迎交流会が開催された。
 こちらには、アドバイザとして、多くの部会長および各部会の先輩技術士にご出席いただき、技術士の卵の方たちに、今後、修習を始めるにあたっての質問、助言、ディスカッションを行っていただいた。各部会からご無理をお願いしてご出席いただけたおかげで、参加者は皆、自分の部門の先輩技術士から直接、アドバイスを受けることができた。
 帰宅便のためやむを得ず中座するごくわずかの方を除き、ほとんどの参加者が2時間の交流時間いっぱいを使って、最後まで、ネットワーク作りに走り回っておられたことが、今回の歓迎会の成功を象徴していた。
 歓迎交流会にご出席いただいた各部会の方々、事務を取り仕切っていただいた事務局の方々、青年技術士懇談会の諸氏、その他お世話になった多くの方に厚くお礼申し上げる次第です。  以上

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[行事報告:2月度技術士・修習技術者相互研修会/先端複合技術研究会、盛況に開催さる
 (岡本邦彦委員長)]

●さきのメールマガジン第4号の中で紹介しました2月2日(土)午後の修習技術者相互研修会と、それに続く先端複合技術研究会は、1月26日の本年度第一次試験合格者歓迎会出席者および多くの修習技術者等の参加を得て、熱心な討議を含んで盛大に開催された。
 修習技術者支援実行委員会では今後修習技術者を支援する事業を計画しているが、この2月2日(土)午後の修習技術者相互研修会はその第一歩となるもでした。
 この研修会では岡本委員長の司会で始められ、本年度の修習技術者支援の事業の説明と、それを実行する委員会内部の各ワーキンググループが紹介され、その委員の代表から担当事項の説明と考え方が示された。
 まず副委員長である佐藤委員からは、歓迎会でも説明があった『修習技術者のための修習ガイドブック』につきさらに詳細な説明が行われ、技術者の経歴形成の観点から、自立した修習プログラムの課題、プロフェッショナルの意義、技術者の定義、等についての解説とカリキュラム作成について述べられた。
 つぎに歓迎会に司会をされ主導された岩熊委員よりは、『技術士を目指して、ようこそ技術士会へ』と題して、皆さんの今後の進路などのオリエンテーション、合格後の道、技術士会での人脈形成、等について説明があり、歓迎会参加者の意見紹介と共に、今後、日本技術士会に対する皆様からの質問や希望などの相談に対する対応について説明されまた。
 つぎの加藤委員からは、前回、前前回に続き修習技術者の種々の能力向上について、『インターネットの活用による能力向上』と題して、技術調査における検索エンジン、e-ラーニングを活用した自己啓発、等について説明された。
 つぎの尾本委員からは委員会が行っているネットワーク活動全般、すなわちESPE研修ネットワークNLの経済性、速報性、等の解説および、研修行事を周知させるメールマガジンの発行等について説明が行われた。
 つぎに坂本委員からは先端複合技術研究発表会における修習技術者などの発表について、『研究発表会の指導?よい研究発表とは?』と題して研究発表とは、研究の進め方、よいプレゼンテーション、CROSSの法則、等についてその考え方、心掛け等、大学において学生の発表指導を行っているベテランの立場から説明が行われた。
 つぎに当委員会と共同で修習技術者対策の行事で協力して頂いている青年技術士懇談会について、まず連絡に当たっている小林委員から青年技術士懇談会との連絡・協力について、また青年技術士懇談会の北尾代表からは青技懇の行事内容について説明があり、特に2月23日の『修習技術者のための例会』について解説された。

 以上がこの2月2日(土)午後の修習技術者相互研修会の説明の内容で、一巡した後席上からの質疑が行われた。大学やJABEEの問題、修習技術者の肩書、修習プログラムの具体例、指導技術士の交代の問題、来年からの二次試験の受験と一次試験合格部門について、インターネットによる論文検索、等について質問と回答が行われた。

 その後、第2部として先端複合技術研究会において昨年度新人技術士および修習技術者の研究発表会があり、3件の技術発表と質疑が行われた。まず品川祐一氏から『航空機の装備・飛行管理システムによる航空交通の革新』と題する発表において、飛行管理システムとしてのFMSについて、その変遷、飛行安全、環境保全、今後の展望、等について示された。
 つぎに修習技術者の益子 理氏からは『都市河川における栄養塩類の動態』と題して対象河川における水質評価モデルによる結果と考察の説明があり、大学修士テーマにおける研究成果が示された。
 最後に笛木 学氏からは『石油開発現場における流量計測・多相流計測・の最近の研究成果、石油海底生産システムへの適用と油層管理等について石油公団との開発プロジェクトの現状について述べられた。
 最後に懇親会が行われ矢部五郎先生なども参加され、今後の日本技術士会における活動等について和やかな交流雰囲気の下に意見交換が行われた。 以上

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[お知らせコーナー]

●修習技術者支援実行委員会のホームページ開設、広報委員会で承認
 2月12日に開催されました、日本技術士会広報委員会にて、修習技術者支援実行委員会のホームページ開設の提案が承認されました。現在、ネットワークワーキンググループのメンバーを中心に作成中です。来月には公開できる様頑張っております。

●相談用メールアドレス開設
 上記、ホームページでも開設いたしますが、技術士補・修習技術者の相談用のメールアドレスとして、日本技術士会の委員会アドレスを開設しました。
  cmtesiho@engineer.or.jp
宛てにメールをお願い致します。

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【あとがき】2002年も無事明け、多くの大学では就職活動に入る。先日も新幹線に乗って大学まわりをした。新幹線は雪に弱い。大学は就職活動だけでなく、入学試験もこの時期に多く開催される。雪に悩まされる受験生のため、試験の繰下げなどはざらである。技術士の試験をみると、技術士第一次試験と技術士第二次試験(総合技術監理部門)が10月に、その他の技術士第二次試験は8月に実施される。雪の心配は無い。全力を発揮できる状況にはある。今年も多くの一次試験合格者が歓迎会に参加して下さった。この多くの方々に葉書でなく如何に有益な情報を提供するかが私達の大きな使命だと思っております。(尾本)
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    総編集長: 修習技術者支援実行委員会委員長 岡本邦彦 
     編集長: 修習技術者支援実行委員会委員  尾本 健
      発行: 修習技術者支援実行委員会
      (〒105-0001 東京都港区虎ノ門4ー1ー20 田中山ビル8階)
技術士補・修習技術者に関するご意見・ご要望は、cmtesiho@engineer.or.jp にメールをお願い致します。転載を希望する場合は修習技術者実行委員会にご連絡下さい。

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