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IPEA国際エンジニアとは
IPEA国際エンジニア とは
国際エンジニア協定(International Professional Engineer Agreement:以下IPEA)に加盟している各エコノミーの技術者団体は、加盟エコノミー間で合意された一定の基準を満たす技術者を、各国において国際エンジニア登録簿(International Professional Engineer Register)に登録を行うこととしています。
わが国においては、これに登録された技術士をIPEA国際エンジニア、その英文称号を IntPE(Jp) と呼ぶこととしています。
EMF定款の変更にともない、2015年4月1日より和文名称を「EMF国際エンジニア」から「IPEA国際エンジニア」へ変更しました。
なお、英文名称及び略称は変更ありません。従来通りInternational Professional Engineer, IntPE(わが国での登録者についてはIntPE(Jp)と表記、読みは"イントピーイー・ジェイピー")です。
1996年3月にワシントン協定(*) 加盟団体間で、経験をつんだ技術者の国際登録を実現させる方策が話し合われたのが始まりで、1997年1月の会議から日本技術士会もオブザーバーとして加わりました。1997年10月の会議でEMF(Engineers Mobility Forum、技術者流動化フォーラム)という名称の枠組みを設立することが合意されました。
その後の協議を経て2001年6月の南アフリカでの会議で、わが国を含む11のエコノミー(国や地域)の民間技術者団体がこれまでの交渉内容について合意し、その合意文書がEMF定款(EMF Constitution)として2003年6月のニュージーランド会合にて承認されました。日本技術士会では2007年度から受付を行っています。
2007年の米国・ワシントンでのEMF調整委員会で シンガポールとスリランカが、2009年の京都でのEMF調整委員会ではチャイニーズタイペイとインドが加盟し、その後パキスタンも加わり現在は19のエコノミーが参加しています。
EMF定款は2013年1月をもって「IEA Competence Agreements」の中の 「International Professional Engineer Agreement:IPEA」として再編成されました。
(*) ワシントン協定:技術者教育認定団体の協定。
なお、APECエンジニアの枠組みには、各エコノミーのエンジニア協会と政府が協力して取り組んでいますが、国際エンジニア協定の枠組みはそれに加盟するエンジニア協会の合意により運用され、各エコノミーの政府は主体的にはかかわっていません。
IPEA国際エンジニアとして登録されると、IntPE(認定エコノミー名) の称号(International Professional Engineerの略称)を使用することができます。 日本の場合はIntPE(Jp)の称号を使用することができます。
IntPEは、学歴要件、実務経験などについて国際的に一定の要件を定め、その要件以上にあると認められる技術者に対して与えられる共通の称号です。 IPEA国際エンジニア登録により、技術者としての能力が加盟エコノミー間において同等であるとみなされます。
(IntPEの称号を使用する場合、使用する国の規制や条件に従うことが求められています。なお、アメリカはIntPEの称号を採択していません。 アメリカなど国によっては法令上の理由により業務上の使用が制限される場合があります。)
なお、エンジニアリング課程修了の判定は、加盟エコノミーによってはAPECエンジニアよりも厳格な運用がなされる可能性があります。
IPEA国際エンジニア及びAPECエンジニアの登録に必要なCPD時間は、技術士(CPD認定)の認定要件(下表CPD時間)と同レベルであるため、 IPEA国際エンジニアの方が、技術士(CPD認定) の初回登録及び更新登録をされる場合は、技術者倫理の数CPD時間の追加取得だけで申請可能です。
また、技術士(CPD認定)の認定者は、2023年度から農林水産省のコンサルタント業務の技術提案書評価基準に於いて、管理技術者として加点評価(1点)されました。今後、国内の公共調達業務において広く採用が期待されます。これらより、IPEA国際エンジニアの登録者が海外のみならず日本国内でも活躍できる技術士(CPD認定) を加えたダブルライセンスさらに、APECエンジニアを加えたトリプルライセンスの取得がおすすめです。※下記「トリプルライセンスに関して」参照ください。
IPEA国際エンジニアの登録要件とAPECエンジニアの登録要件とは、ほぼ同じものとなっていますが エンジニアリング課程と技術分野についての取り扱いが異なります。
1.登録要件
* 日本技術士会にて受け付けるIPEA国際エンジニア新規審査申請は、技術士に登録されている方を対象としております。
2.技術分野の区分
APECエンジニアの登録は11の技術分野に分かれています(わが国の場合)が、IPEA国際エンジニアには登録にあたって技術分野の区分がありません。
IPEAには分野の定めがありませんので、技術分野を表示する必要はありません。
なお、APECエンジニアと同様に “work in question should be clearly relevant to the fields of engineering in which the applicant claims expertise” とされていますのでご承知ください。
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