ホームお知らせ
事務局から
「技術士ビジョン21」職域別技術士の位置づけ行動指針
日本技術士会は、平成16年6月に『技術士ビジョン21』を発表し、その項目を「科学技術創造立国と技術士の役割」「職域別の技術士の位置づけ」「技術士の義務と責任」そして「日本技術士会の役割と課題」に大別してあるべき方向を示しました。
本文は、同ビジョンに示した各職域別の技術士の位置づけを具体的に表現し、外部に向けて情報を発信し、日本技術士会が実践すべき施策とその方向を示したものです。高度な専門技術力に加え、倫理観・道徳観をもった技術者が責任ある立場を担うこと、これが技術士を活用する基本になります。技術士資格が発足して50年以上が経過したにも拘わらず、認知度と活用度が高まらなかった現状を踏まえ、科学技術創造立国を標榜するわが国の国策に合致する方向で、活路を切り開く必要があります。
このような観点から、日本技術士会は「ビジョン策定特別委員会」を設置し、その下にワーキンググループを組織して機動的な体制を組み、本位置づけの作成に着手しました。ワーキンググループには、各職域で活躍している技術士を加え、核心を捉えた議論が可能な陣容としました。
本文では、各職域における技術士について、[1]定義、[2]位置づけ、[3]役割、[4]活用、そして[5]日本技術士会の支援という構成を基本にまとめを行っています。技術士法が改正されて既に5年、高等教育における技術者教育システム(JABEE)、修習技術者教育(IPD)、技術士試験制度、そして継続研鑚(CPD)が、技術者のライフサイクルとして機能し始めました。技術士自身がこれらを実践し、そして公益確保の意識を強くもって全員が行動すれば、ビジョンに掲げた技術士と日本技術士会の地位の向上が実現し、目標が達成されるでしょう。
本文は、技術を主体とする産業、官公庁、教育・研究機関、NPO などの組織において責任ある立場におられる方々、日本技術士会の会員、そしてその他の技術士を主たる対象として作成しています。日本技術士会は、技術士が果たすべき使命と役割を社会に公表し、責任ある行動をとり続ける信念をもって臨んでいます。
これから次第に増加する技術士が、日本技術士会への加入を当然のことのように行動し、会員一人ひとりが存在感、期待感、そして貢献感を実感できる時代のくることを期待しています。技術士は常に高い「技術」と「志」そして豊かな「人間性」をもって行動しようではありませんか。
平成17年5月
社団法人日本技術士会
会長 清 野 茂 次
「IPEJ」,「日本技術士会」,「技術士会」,「CEマーク」及び「PEマーク」は、公益社団法人日本技術士会の登録商標です。
公益社団法人 日本技術士会 / Copyright IPEJ. All Rights Reserved.