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2026年5月 建設部会現場見学会(報告)
■日時 :令和8年5月22日(金) 14:00〜17:00
■研修名:東京外かく環状道路 大泉JCT 部シールドトンネル工事 見学
■研修場所:大成建設株式会社外環大泉南作業所 外 (東京都練馬区東大泉)
■参加者:16 名(会員 16 名)
1.はじめに
首都圏の交通混雑の緩和および広域交通ネットワークの強化を目的として整備が進められている東京外かく環状道路は、我が国における大規模都市地下インフラ整備の代表的なプロジェクトである。本見学会では、大泉ジャンクション(JCT)部における地中切拡げ工事および本線トンネル(北行)シールドトンネル工事について、大成建設株式会社の協力の下、施工概要、施工技術、安全・品質管理の実際について理解を深めることを目的として実施された。
2.現場見学内容
(1)インフォメーションセンターにて
最初に大成建設株式会社外環大泉南作業所長の中野様より、大泉ジャンクション(JCT)部における切拡げ工事についてご説明を受けた。
[1]プロジェクト概要
東京外かく環状道路(外環道)は、都心から約15 kmの圏域を環状に連絡する延長約85kmの高規格幹線道路であり、首都圏三環状道路の一つとして、都心部の慢性的な交通渋滞の緩和、沿線地域の環境改善、および広域交通ネットワークの強化に寄与する重要な社会基盤である。 現在、関越自動車道と交差する大泉JCTから高谷JCTまでの約49 kmが供用済みであるが、大泉JCTから南側の東名高速道路に至る約16 km区間(関越〜東名間)は未開通であり、国土交通省・東日本高速道路(NEXCO東日本)・中日本高速道路(NEXCO中日本)の三者が共同で整備を進めている。
[2]大泉JCT部切拡げ工事概要
大泉JCTは東京外かく環状道路(関越〜東名間)の北側起点として関越自動車道・外環本線・目白通りIC(仮称)を相互に連絡する結節点である。大泉JCT部の工事は、外環本線シールドトンネル(南行・北行)と関越自動車道および一般道を接続するためのランプ構造物を構築するものであり、Bランプ(合流部)とFランプ(分流部)が主要な施工対象である。
(2)大泉JCT部切拡げ工事現場にて
[1]Bランプ(合流部)の工事
Bランプは、関越自動車道および一般道方面から外環本線南行き(東名方面)へ合流するための連絡路であり、開削工法により施工されている。開削区間は延長約345m、開削幅約10m、開削深さ約18mの規模であり、外環本線南行きシールドトンネル(外径約15.8m)を部分的に撤去したうえで、新たにボックスカルバート(コンクリート構造物)を構築し、合流機能を確保する計画である。現地では、Bランプの開削工事の施工手順やシールドトンネルを部分的に撤去する上での土留め壁反力の受け方等について説明を受けた。
[2]Fランプ(分流部)の工事
Fランプは、外環本線北行きシールドトンネルから関越自動車道方面へ分流するための連絡路である。Fランプ接続部の特徴は、地上から開削することなく、地下深部において本線トンネルとランプトンネルを接合する非開削切拡げ工事を採用している点にある。地盤改良工にて止水性を確保しつつパイプルーフにて地盤の支保を行い、偏平型のセグメントを設置する計画である。現地では、パイプルーフの施工精度の品質管理や進捗実績等について説明を受けた。
(3)本線トンネル(北行)にて
大成建設株式会社外環大泉トンネル作業所課長代理の浅川様より、本線トンネル(北行)のシールドトンネル工事についてご説明を受けた。
[1]シールドトンネル工事概要
「本線トンネル(北行)大泉南工事」は、大泉JCT側から南方の井の頭通り付近に向けて掘進する北行トンネル(延長約6,970m)を構築するシールドトンネル工事である。シールドマシン(愛称「カラッキィー」)は、シールド機外径φ16.1m・セグメント外径φ15.8mの国内最大級の泥土圧シールドである。また、セグメントは、標準部のRCセグメント、重荷重部の合成セグメント、横連絡坑・地中切拡げ部の鋼製セグメントの3種類を目的に応じて使い分けており、いずれも桁高650mm、幅1,600mm、弧長4,052mm、13ピースで1リングを構成する。
[2]内部構築工の見学
セグメントによる一次覆工が完成した後方区間では、トンネル内部を道路として機能させるための内部構築工が進められていた。内部構築は、シールド掘進と並行して後方で施工を進めており、1.インバート設置、2.側壁コンクリート構築、3.中壁設置、4.PC床版設置の4ステップで順次構築される。見学時には、側壁型枠台車による場所打ちコンクリート施工が進行中の区間と、既にPC床版の架設が完了し道路トンネルとしての断面形状が明瞭に確認できる区間の双方を視察することができた。
3.おわりに
都市地下における大規模インフラ整備では、高度な施工技術とともに、施工管理、安全管理、周辺環境への配慮が不可欠である。本見学会では、大断面シールドや地中切拡げ技術を適用し、高度な施工が実現されていることを確認した貴重な機会であった。最後に、現場見学にご対応いただいた関係者に感謝申し上げる。
講演担当:片岡、長久保、山田(文責)
大泉JCT Fランプ工事状況
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