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- ●2004年12月度案内
資源工学・応用理学合同部会
1.日時:12月15日(水)17時30分より
2.場所:グランドヒル市ヶ谷(03-3268-0111)
3.講演会:17時30分から19時
4.講演題目:「事故防止とヒューマン・ファクターズ」
5.講師:内野 健一 九大教授
6.講演要旨:下記参照
7.忘年会:19時〜20時30分、会費5,000円
8.参加申込み:12月10日必着で所定のハガキ・FAX
またはメールでお願いします。
講演要旨
事故防止とヒューマン・ファクターズ
九州大学 内野 健一
現代を何の時代と呼べばよいのだろうか。情報化社会、エレクトロニクスの時代、モータリゼーションの時代…次々に多くの新しい用語が思い浮かぶ。しかし、このように絶え間なく市場に出現する物、機械の類は我々ユーザーにとって本当に使いやすいであろうか。実際に使って見ると、取り扱い説明書なしには扱えないものや、取り扱いをちょっとまちがうと、とんでもないことになったりすることがある。これが、いわゆる産業における作業場でのことになると、ことは重大で、作業者にとってもその企業にとっても致命的な事故になりかねない。また、扱う機械器具だけでなく、いろいろな面に影響する環境条件も作業時の人間にとって重要である。 「ヒューマン・ファクターズ」は、“
to design for human use "
と定義され、まさしく作業し易いように、その道具や環境条件を設計する学問である。今日ヒューマンファクターズは
色々な分野に取り入れられているが、今回はとくに事故に関係した問題について次のような項目についてこれを考える。
- 1.人間の感覚について
- 2.人間の感覚 ― その確かさともろさ
- 3.事故とそれに関る諸条件
- 4.安全に見える構造のなかに潜む脆弱性
- 5.炭鉱の事故に関する考察
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- 講師のプロフィール
- 昭和16年8月2日生まれ(本籍 福岡県)
- 昭和39年3月 九大工学部採鉱学科卒業、
- 昭和44年3月 九大博士課程修了
- 昭和50年1月 工学博士
- 昭和44年4月 九州大学講師、
- 昭和60年3月 九州大学教授
- 平成12年4月 九州大学工学研究院に配置換え、現在に至る。
- 専門分野
- 資源工学(資源開発技術、エネルギー論)
- 安全工学(通気学、地下空間の火災現象、人間工学(Human
factors))
- 委員等
- 石炭鉱業審議会委員、石炭技術会副会長、中央鉱山保安協議会委員他
- 平成11年度資源・素材学会会長
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- ●2004年11月度案内
- 日時:11月16日(火)
場所:葺手第2ビル5F、
- 内容:講演、例会
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- <講演概要>
- 講演題目:免震・制振装置の技術動向
- 免震装置に関しては、はじめに、免震/免震装置の基礎的事項、阪神・淡路大震災で示された建物免震用積層ゴムと電算機システム用免震床の良好な免震性能を紹介する。
- 次に、震災後に起きている免震装置の技術動向の一つである、滑り型免震装置や転がり型免震装置など非積層ゴム系免震装置の建築構造物への適用について述べる。また、もう一つの技術動向である、超高層建物免震、人口地盤免震、戸建建物免震、美術品免震、灯台光源装置免震など、免震対象の多様化について述べる。
制振装置に関しては、超高層建物の風揺れを抑えるために最上階に設置されるマスダンパを中心に述べる。はじめに、チューンド・マスダンパ(パッシブ・マスダンバ)の事例を紹介し、次にアクティブ・マスダンパの事例を紹介する。後者には、油圧アクチュエータを用いたタイプ、ACサーボモータを用いたタイプ、リニアモータを用いたタイプが含まれ、各々の、応答観測で得られた制振効果も紹介する。また、別タイプの制振装置として、建物の層間に設置されるエネルギー吸収装置(通常のダンパー)があり、これについても触れる。最後に、将来の制振技術として、圧電アクチュエータをスマート構造を紹介する。
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- [略歴]
1945年8月1日生まれ
- 1969年5月 東京大学工学部機械工学科卒業
1974年3月 東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専門課程
博士課程修了、工学博士
1974年4月 東京大学生産技術研究所 助教授に任官
1990年7月 同 教授に昇任
現在に至る。
- [研究活動]
免震構造、高層建物のアクティブ制振システム、精密機器のアクティブ微振動制御システム、スマート構造など、種々の振動制御技術に関して、先進的かつ実用的な開発研究を行って来ており、そのほとんどすべてを多くの民間企業と共同で実施し、開発した装置・システムの多くを実用化している。
- [受賞]
2004年4月 免震用積層ゴムの研究により「文部科学大臣賞・科学技術功労者」を
受賞
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- ●2004年10月度
2004年8月17日
丹 那 断 層 見 学 会・講 演 会 (第2報)
応 用 理 学 部 会
,神奈川県技術士会 共催
[2004/10/15(金)〜16(土)]
10/15(金) 10:00熱海駅集合
丹那断層見学会 10:00〜13:00 現地説明は畠中武文顧問(応用理学部会) (現地往復…貸切りバス)
13:00〜13:45 昼食(「熱海ビレッヂ」にて)
講 演 会 14:00〜18:00 会場 「熱海ビレッヂ」(国民宿舎)TEL: 0557−81−8295
@ 神奈川県技術士会会員講演 岡本俊策氏(建設部門)
演題「地形変化と防災」
<要旨>
地形変化過程には長期的なものから短期的なものまでそのさまざまなものがあるが、比較的短時間に
起こる地形変化は災害に結びつくことが多い。この講演では地形変化が災害に結びつく場合として、
海岸浸食による汀線後退、山地斜面における土砂災害を選び、その機構と対策について、筆者の経験を
もとに紹介する。
海岸浸食に関しては、漂砂移動と海浜変形の関係や浸食の実態を、実例をまじえて説明するとともに、
その対策工について述べる。
山地斜面での土砂災害についても、そのメカニズムや対策工を解説するとともに、最近の災害防止
対策についても紹介する。
A 応用理学部会会員講演 永井雄一氏(応用理学部門、建設部門)
演題「コンビナート地震防災」
<要旨> 後日掲載
B 特別講演 末次大輔先生((独法人)海洋研究開発機構)
演題「地球の中を透視する」
<要旨>
ここ20年の地震学の進歩によって、地球内部の透視図が得られるようになった。透視手法は、医療
現場でCTスキャンによって人体のスライス図をつくるのと同様の原理に基づいている。CTスキャンでは
X線や超音波を使ってスキャンするのに対して、地球透視では地震震源から発生する地震波(弾性波)を
用いており、「地震波トモグラフィー」と呼ばれる。透視図から分かってきたことは、地球マントル
(30−2900km)には巨大な高温の上昇流と低温の下降流が存在するということである。
上昇流は南太平洋とアフリカの下に存在し、マントルの底から地表まで途切れつつも上昇流が立ち上が
っているかのように見える。下降流は日本列島を含む環太平洋に存在する沈み込むプレートである。下降
流は、地表からマントルの底まで一気に流れ落ちるのではなく、深さ500−1000kmに一度たまり、
大量にたまったのちにマントルの底まで雪崩落ちているように見える。講演では、トモグラフィーの手法
と得られた透視図を簡単に紹介する。
懇 親 会 19:00〜
10/16(土) 観光コース(料金別) および自由行動
<参加費>:宿泊…17,000円 見学会・講演会(日帰り)…6,000円
(熱海までの往復交通費は参加者の負担でお願いします)
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※ 参加希望者は下記にお振込み下さい。参加費振り込みをもって参加申し込みといたします。
「領収書」=「振込み控え」とさせていただきます。(振込み手数料は各自でご負担下さい)
みずほ銀行 神谷町駅前支店 店番号 058
口座番号 普通預金口座 1384068
(社)日本技術士会 応用理学部会 尾崎裕司(オザキユウジ)
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- ●2004年9月度例会
日時:9月21日(火)18:00〜20:30
場所:葺手第2ビル5F、資源工学部会と共催
講師:佐野初雄(資源工学部会委員)
題目「東シベリヤエネルギー開発――21世紀の展望」
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- ●2004年8月度例会
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- 休会
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- ●2004年7月度例会
日時:7月20日(火)18:00〜20:30
場所:葺手第2ビル5F、
講師:神山弘章部会員
題目「我が国の原子力の転換点」
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- ●2004年6月度例会
日時:6月15日(火)18:00〜20:30
場所:葺手第2ビル5F、
講師:鈴木尉元 鈴木技術士事務所
題目「地震予知における地質学の役割」
- ●2004年5月度例会・・・総会 <ご注意:18日に変更になりました>
日時:5月18日(火)18:00〜20:30、
場所:葺手第2ビル5F、
平成16年度応用理学部会総会、特別講演会
- ●2004年4月度例会
日時:4月20日(火)18:00〜20:30、
場所:葺手第2ビル5F、
講師:林裕 林裕技術士事務所
題目「機械屋から見た最近の事故及び異常現象の解析」
- ●2004年3月度例会**変更後**
日時:3月16日(火)18:00〜20:30、
場所:葺手第2ビル5F、
講師:松田益義(株)MTS雪氷研究所
題目「自然災害リスクマネジメント」
- ●2004年2月度例会
日時:2月17日(火)18:00〜20:30、
場所:葺手第2ビル5F、
講師:清水肇(株)サイエンス技術顧問、
題目:「海外における教育啓蒙活動」
- ●2004年1月度例会
日時:1月20日(火)18:00〜20:30、
場所:葺手第2ビル5F、
講師: 国立科学博物館課長 松原聡国立科学博物館課長、
題目:「新鉱物『東京石』と日本の新鉱物」
- ●2003年12月度例会
日時:12月15日(月)17:30〜20:30、
場所:グランドヒル市谷、
講師:山地憲治東大大学院新領域創成科学研究科教授、
題目:「国際的地球温暖化対策の最近の動向」
- ●2003年11月度例会
- 日時:11月18日(火)18:00〜20:30
- 場所:葺手第2ビル5F
- 講師:甘露寺泰雄 (財)中央温泉研究所所長
- Tel:
03-3987-0751, Fax:03-3228-1201
- 題目:最近の温泉事情
- ●2003年10月度例会
- 日時:10月30日(木)18:00〜21:00
- 場所:東興ホテル(大阪市北区南森町1‐3‐19、電話06‐6363‐1201)
最寄駅:地下鉄南森町駅下車二番出口直上・
会議室:葵の間
- 会議内容:パネルデスカッション及び弁当会食
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- ●2003年9月度例会
- 日時:9月16日( 火)18:00〜21:00
- 場所:葺手第2ビル5F
- 講師:池田茂
東京都環境局環境改善部副参事
- 題目 「東京都における土壌汚染対策−土壌汚染対策法の施行を
- 踏まえて」
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