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技術者資格定義 職業倫理 |
学歴に関する資格要件 |
継続的な研鑽 (CPD) |
技術士法 |
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法§2(定義)において「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者」と定義し、信用失墜行為の禁止(§44)、秘密保持義務(§45)、及び名称表示の場合の義務(§46)が規定されている。
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なお、技術士試験の口頭試験では、職業倫理に関する質問が出題。
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また、(社)日本技術士会では、公衆の安全、健康および福利が最優先する旨の技術士倫理要綱を理事会決定。
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学歴要件は規定なし。
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なお、第1次試験では、大学において理科系統の正規の課程を修めて卒業した者等は、共通科目の試験免除。
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規定なし。
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(社)日本技術士会では、講演会、研修会の開催や企業、研究機関等の見学会を実施。
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APEC技術者要件等
(APEC Engineer Framework Nov.6.1998) |
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APEC技術者は、自己の判断による業務遂行能力の保有等の5要件を満たすとともに、行動規範の遵守等を必要とする。
行動規範には、顧客に対する責任よりも公衆の健康、安全、福祉が優先されることが含まれる。
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継続的な専門能力開発(Continuing Professional Development)を満足すべきレベルで維持していること。
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米 国 |
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カリフォルニア州法“Professional Engineers Act”において、PE資格の使用に当たって、公衆の生命、健康、財産、福祉の保護を目的とする旨規定。
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テキサス州法“TEXAS Engineering Practice Act”において、公衆の健康、安全、福祉の保護を法の目的とし、職業倫理と実務能力を併せ保持することを規定している。
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全米各州のFE試験問題の提供、採点等の業務を行っているNCEES(National Council
of Examiners for Engineers and Surveying)は、技術者資格法のモデルや試験合格の判断基準において、生命、健康、財産を保全し、公共の福祉の向上に資することを示している。
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カリフォルニア州ABET(The Accreditation Board for Engineering and Technology)によって認定されたカリキュラムの大学で3年以上を修了、または、3年以上のエンジニアリングに関する経験。
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カリフォルニア州は、州法において、4年毎の更新を規定しているが、CPDは更新の要件となっていない。
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テキサス州は州法において、1年毎の更新を規定しているが、CPDは更新の要件となっていない。但し、CPDは自主的に行うものとしている。
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NCEESは、PEの能力の維持、向上のため、CPC(Continued Professional Competency)を勧告している。
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NSPE(National Society of ProfessionalEngineers Aug.30.1999)によれば、CPCを要件
としているのは18州(ジョージア州等)、要件として実施するための準備中は2州(ネバダ州、ネブラスカ州)、要件とすることを制度的に決定しているのは8州(ミシガン州等)。
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オーストラリア |
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王室勅許(Royal Charter)に基づき、オーストラリアエンジニアリング協会(IE
Aust)が定めた倫理規定において社会の福祉、健康、安全が優先される旨規定。
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IE Austが認定する大学の修了。
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その他の教育や経験の場合、能力審査の実施。
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CP Eng資格は1年毎の更新。
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CP Eng登録時に年間50時間の研修への参加等について同意。
(英国の場合
C Engは、CPDを通じて最新の知見を保持することを求めている。) |
FEANI※
(Eur Ing) |
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行動規範において、自然、環境、安全、健康について認識すること、人類の利益と福祉のために働くこと等の社会的責務を明示。
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FEANIで承認された大学で3年以上のエンジニアリング課程の修了。
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行動規範において最上級の水準に能力を維持することを求めている。
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更新は5年毎。
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