更新日:2005.12.20 平成16年以前の講演・見学会の報告・一覧はこちらへ |
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| 平成17年12月 講演会報告 | ||
| 日 時: | 平成17年12月 8日(木)16時30分〜18時00分 | |
| 場 所: |
日本工営鰍`会議室 | |
| 演 題: | 世界の水問題 | |
| 講 師: | 高橋 裕氏(国際連合大学 上席学術顧問,東京大学名誉教授) | |
| 参加者: | 46名 | |
| 報 告: | 高橋先生は昭和30年に東京大学大学院(旧制)研究奨学生課程を終了後、昭和62年まで同大学にて教壇に立たれ、さらに、芝浦工業大学で11年間教鞭をとり、現在、国際連合大学上席学術顧問として活躍されています工学博士です。この間、水資源開発審議会会長をはじめとする政府委員を歴任し、また、国際水資源開発副会長など国際的にも重責につかれ活躍されております。 講演は主な著書のひとつである「地球の水が危ない」(岩波書店2003年)の内容に基づき「世界の水問題」との演題でご講演いただきました。講演の内容は、以下のとおりです。 冒頭、「20世紀は領土紛争の時代だったが、21世紀は水紛争の時代になる」との世界銀行副総裁セラゲルディン氏の言葉を紹介されて、人口増加と水不足、地球の水危機というセンセーショナルな話題で幕を開けました。 ここ約30年間の水をめぐる国際的な動向をその時々のエピソードを交えながら興味深く紹介していただきました。20世紀は人口が爆発的に増えた時代であり、その結果、水の貧困国が発生し世界的に見た場合、アンバランスな状況に置かれています。また、急激な水質悪化の状況、地下水の汲み上げによる水位低下で河川が断流する現象も生じています。 その他に「河川の紛争」、「間接水」、「ダムと開発」などの話題にも触れられ、最後に近年の地球温暖化にともなう異常気象による問題、過疎化・少子高齢化の進行による治水・水資源対策についても言及いただきました。講演後、活発に質疑応答が交わされ予定時間を20分ほど超過しました。 「水」と言う生活の根幹を成す、その影響の大きさについて、あらためて考えさせられました。高橋先生は翌日、調査のためカンボジアの奥地に赴かれました。 (伊藤康裕 記) ![]() ![]() |
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| 平成17年11月 見学会報告 | ||
| 日 時: | 平成17年11月10日(木)13時30分〜16時00分 | |
| 見学先: |
地下鉄13号線新宿3丁目駅部開削工事及び駅間シルードトンネル工事(東京都新宿区新宿3丁目明治通り路下他) | |
| 説明者: | 東京メトロ新宿工事事務所 西村所長,船水総務課長,藤本工事主任 |
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| 参加者: | 33名 | |
| 報 告: |
地下鉄13号線新設工事は、池袋〜渋谷間8.9
Kmを、明治通りの路下を主要路線とし、その間に7駅を新設するものである。平成19年度の完成をめざして日夜工事が行なわれており、現在がピークといった状況である。将来は、池袋で有楽町線、東武東上線、西武池袋線、渋谷では東急東横線と相互直通運転を行う予定とのことであり、埼玉南西部、都心、横浜とつながる首都圏南北の広域的な主要鉄道軸が完成する。このことにより、これ等の路線の利便性はもちろん、既存の鉄道ネット網も更に有効に機能すると考え計画された山手内最後の地下鉄路線とのことである。 |
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| 平成17年10月 見学会報告 | ||
| 日 時: | 平成17年10月20日(木)14時〜16時30分 | |
| 見学先: |
東京都下水道局森ヶ崎水再生センター | |
| 説明者: | 永井 誠(森ヶ崎水再生センター運転調整担当係長) 鈴木 宏(同運転調整担当) |
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| 参加者: | 24名 | |
| 報 告: |
東京都下水道局森ヶ崎水再生センターは東西二つの施設と、汚泥処理を行う南部スラッジプラントからなっており、我が国では最大規模の水再生センターです。 処理区域は、大田区の全部、品川・目黒・世田谷区の大部分、渋谷・杉並区の一部で、面積は14,675haと区部全体の面積の約4分の1にあたります。 処理した水は東京湾に放流しています。また、その一部を砂ろ過してセンター内の機械の洗浄などに使用するほか、太田清掃工場、東京港埠頭公社にも供給しています。 発生した汚泥はセンター内で脱水したあと、南部スラッジプラントに運び、処理しています。 |
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| 平成17年9月 講演会報告 | ||
| 日 時: | 平成17年9月 6日(火)17時〜18時30分 | |
| 場 所: |
日本工営鰍`会議室 | |
| 演 題: | 自然災害と危機管理 | |
| 講 師: | 福岡捷二氏(中央大学研究開発機構教授) | |
| 参加者: | 39名 | |
| 報 告: | 近年の豪雨の特徴として、過去の降雨記録を超える局所的な集中豪雨が多発しており、「総合的な豪雨災害防災対策の推進について」との副題で施設等のあり方と地域の防災力の向上に関してご講演いただいた。近年の災害の特長からハード対策とソフト対策が一体となった「減災」までパワーポイントを用いた分かりやすい説明であった。折しも、前夜、台風14号の影響により、都内の一部で水害が発生しており、タイムリーな話題で、具体的な方策も含めた迫力ある講演となった。 最後に技術士への期待と激励の言葉も頂戴した。質疑応答では、国内の河川事情のみならず世界的な状況まで言及いただき、予定時間を超える白熱した意見交換を最後に大盛況のうちに講演会を終了した。 (伊藤康裕 記) |
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| 平成17年8月 見学会報告 | ||
| 日 時: | 平成17年8月23日(火)13時30分〜15時00分 | |
| 見学先: |
東京港臨海部船上視察 | |
| 説明者: | (社)東京都港湾振興協会職員の方 | |
| 参加者: | 34名 | |
| 報 告: |
視察船「新東京丸」は、絶えず発展し続ける東京港臨海部を、生きた姿で調査・研究しようとする都民団体のために、東京都がサービスしている視察船である。当日は、風が強かったため、中央防波堤外側廃棄物処理場周辺の視察を中止することとなった。 |
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| 平成17年6月 見学会報告 | ||
| 日 時: | 平成17年6月23日(木)13時〜16時30分 | |
| 見学先: |
首都高速道路公団MMST工事(大成・鹿島・戸田JV) | |
| 説明者: | 山田淳(首都高川崎工事事務所長) 立石洋二(大成・鹿島・戸田JV所長) 阿部吉生(同所長) | |
| 参加者: | 23名 | |
| 報 告: |
見学会は、首都高の山田川崎工事事務所長より挨拶、高速川崎縦貫線等の説明をまず受けた。続いてMMST(マルチマイクロシールドトンネル)工法についての試験施工のビデオにより、その概略の理解をした後、JVの立石所長より現在施工中の工事についての詳細な説明を受けた。その後、JV阿部所長の案内で坑内を見学、途中で、その都度説明を受けた。最後にJVの会議室に戻り、活発な質疑応答を行った。 |
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| 平成17年5月 講演会報告 | ||
| 日 時: | 平成17年5月19日(木)17時〜18時30分 | |
| 場 所: |
日本技術士会 葺手ビル5階D会議室 | |
| 演 題: | 鉄道モニュメントを訪ねて | |
| 講 師: | 小野田 滋((財)鉄道総合研究所情報管理部主査) | |
| 参加者: | 18名 | |
| 報 告: | 小野田講師は、昭和54年に大学を卒業後、日本国有鉄道に入社され現在は、財団法人鉄道総合研究所情報管理部主査として活躍されている工学博士です。 主要著書には、「鉄道構造物探見」JTB(2003)、「鉄道と煉瓦」鹿島出版会(2004)があります。 講演は、全国にある鉄道モニュメント(鉄道碑)と言う鉄道に因んだ事績を金石文(金属プレートや石に文字等を刻んだもの)として残したものを慰霊碑、顕彰碑等に種別し個々の持つ歴史的意味合いについて話され、パワーポイントで写真を多く使われ判りやすいご講演でした。ご講演の要点は以下のとおりです。 一般に鉄道モニュメントと総称しているものには、車両や構造物の銘板、トンネルの扁額、著名人の墓石、駅前広場にある鉄道以外のモニュメントを含めているが、際限がないため、講演者の場合は鉄道に関わる慰霊碑、記念碑、顕彰碑などに限定して調査している。これらの鉄道モニュメントは、先人達が思いをこめて建立したものであり、それぞれの事績をメッセージとして後世に伝える役割を果たしている。 鉄道モニュメントの種類としては、「慰霊碑」、「顕彰碑」、「開通・開駅碑」、「達成碑」、「発祥碑」、「周年碑」、「跡地碑」、「災害碑」、「歌碑・文学碑」、「地点碑」、「事件碑」当に分類した。 鉄道碑の紹介は、「日本鉄道施設協会誌」に1997.01〜2005.04まで100回行っているが、全国の内、山形、愛媛、熊本、沖縄の4県が紹介されておらず連載最終の200回までには全国制覇を達成させたいと思っている。 本公演を聴講し種々のモニュメントには、先人の思い入れと歴史があり、鉄道、道路、建物等の歴史や努力を知る足がかりとなる物であり大切に保存し後世に伝えなければならないと言うことを再認識させられました。 (中尾政徳 記) |
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| 平成17年4月 見学会報告 | ||
| 日 時: | 平成17年4月21日(木)14時〜17時 | |
| 見学先: |
首都高速中央環状新宿線中落合シールドトンネル工事 | |
| 参加者: | 26名 | |
| 報 告: |
4月の見学会は首都圏の交通混雑緩和を目的として工事が進められている、首都高速中央環状新宿線の中落合シールド(内回り)トンネル工事の状況を視察した。本工事は豊島区千早の立教通発進立坑から新宿区上落合の地下鉄大江戸線中井駅までの約2kmの工区で、現在約1.7kmまで進捗している。本工事の特色は泥土圧式シールド機(φ12.02m)を採用し、切刃の安定のため高分子系の加泥材を使用していること、セグメントにコンクリート製のハニカムセグメントを使用していることなどである。 |
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| 平成17年3月 見学会報告 | ||
| 日 時: | 平成17年3月4日(金)15時〜17時 | |
| 見学先: |
今井川地下調整池(説明者:横浜市下水道局河川部) | |
| 参加者: | 16名 | |
| 報 告: |
3月4日(金)は早朝から生憎の雪で、午後からの見学会の参加者の欠席が懸念されたが、20名申し込みの内、16名が予定通り参加した。横浜市河川部河川設計課の新田氏、兼堀氏、清水氏のご案内で見学会が始まった。先ず、関連資料を頂いた後、新田係長の映像による概要説明から始まった。 |
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| 平成17年2月 講演会報告 | ||
| 日 時: | 平成17年2月24日(木)17時〜18時30分 | |
| 場 所: |
日本工営鰍R階会議室 | |
| 演 題: | 歴史的鋼橋の保全 | |
| 講 師: | 五十畑 弘〔日本大学教授〕 | |
| 参加者: | 31名 | |
| 報 告: |
五十畑教授は、昭和46年に大学を卒業され、日本鋼管に勤められ、長年鋼橋の技術者として活躍された。専門は橋梁史、土木史で、技術士かつ工学博士でもあります。昨年から日本大学の教授に就任された。講演は、鋼橋のストック、歴史的価値の定量化、補修・補強の事例、補修・補強マニュアルについて話された。パワーポイントで大変写真が多くてわかりやすいご講演で、ポイントをここに整理しました。 |
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| 平成17年1月 講演会報告 | ||
| 日 時: | 平成17年1月27日(木)17時〜18時40分 | |
| 場 所: |
日本工営鰍R階会議室 | |
| 演 題: | 技術者倫理 | |
| 講 師: | 今村遼平〔アジア航測褐レ問〕 | |
| 参加者: | 28名 | |
| 報 告: |
今村講師は、国際航業(社)を経て、アジア航測(株)に移られ取締役になられ、現在顧問を務めておられる43年目を迎えた地質技術者です。応用理学部門並びに建設部門の技術士です。 |
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| 建設部会講演会・見学会の一覧 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 平成17年4月〜6月 | |||||
| 4月 | 5月 | 6月 | |||
| 見学会: | 首都高速道路公団中央環状新宿線中落合シールドトンネル | 演題: | 鉄道施設のモニュメント | 見学会: | 首都高速道路公団MMST工事 |
| 説明者: | 首都公団東京建設局 | 講師: | 小野田滋((財)鉄道総合技術研究所 情報・国際部主査) | 説明者: | 山田淳(首都高川崎工事事務所長) 立石洋二(大成・鹿島・戸田JV所長) 阿部吉生(同所長) |
| 日時: | 4月21日(木)14:00〜17:00 | 日時: | 平成17年5月19日(木)17:00〜18:30 | 日時: | 6月23日(木)13:30〜16:00 |
| 会場: | 日本技術士会 葺手ビル5階D会議室 | ||||
| 会費: | 1,000円 | 会費: | 2,000円(非会員2,500円) | 会費: | 1,000円 |
| 幹事: | 櫻井、浅岡、鈴木(眞) | 幹事: | 中尾、佐藤 | 幹事: | 吉田(圭)、岡田、小山 |
| 平成17年1月〜3月 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | 2月 | 3月 | |||
| 演題: | 技術者の倫理 | 演題: | 歴史的鋼橋の保全 | 見学会: | 今井川地下調整池 |
| 講師: | 今村遼平氏(アジア航測褐レ問 | 講師: | 五十畑 弘(日本大学教授) | 説明者: | 横浜市下水道局河川部 |
| 日時: | 1月27日(木)17;00〜18:45 | 日時: | 2月24日(木)17:00〜18:30 | 日時: | 3月4日(金)15:00〜17:00 |
| 会場: | 日本工営3F会議室 | 会場: | 日本工営3F会議室 | ||
| 会費: | 2,000円(非会員2,500円) | 会費: | 2,000円(非会員2,500円) | 会費: | 1,000円 |
| 幹事: | 西畑、吉田、君島 | 幹事: | 高浜、和作 | 幹事: | 堀川、長谷川、吉田(圭) |