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千葉県支部

千葉市科学フェスタで審査員特別賞を受賞しました

千葉市科学フェスタで「SCグランプリ審査員特別賞」を受賞

2017年10月7日・8日の二日間にわたり、千葉市きぼーるで「千葉市科学フェスタ2017」が開催され、科学技術・理科教育支援チームから3ブースを出展しましたが、そのうちの一つである「無電源ラジオを作って、電波のホットスポットを探そう(Aチーム)」と題したブースが、栄えある「SCグランプリ審査員特別賞」を受賞しました。

このイベントは、千葉市教育委員会・千葉市科学館が主催する、子供から大人まで幅広い世代を対象とした科学・技術へのふれあいイベントであり、平成23年度より始まったもので、毎年この時期にメインイベントが開催されます。

これまで同チームは、こういった科学に関する様々なイベントに出展を行ってきましたが、表彰されるのは初めてのことです。

無電源ラジオ”とは、いわゆるゲルマニウムラジオであり、とても簡単な回路で乾電池などの電源を使わずに微かな電波を捕えてAMラジオ放送を聞くことができます。私も小学生の時に買ってもらった学研の「科学」シリーズの付録についていたキットを作ってラジオ放送が聞こえた時は大変感激したことを覚えています。

今の子供たちの中に、このゲルマニウムラジオを知っている子はほとんどおらず、私が子供の時に覚えた感動を今の子供たちに伝えたいという思いで、昨年度から始めたものです。

これまでこの科学フェスタのほか、毎年同会場で開催される「青少年のための科学の祭典」、船橋港に係留されているウェザーニューズ社所有の元南極観測船しらせで行われる「チャレンジングSHIRASE」などに計6回出展してきましたが、開催のたびに子供たちには大変な人気で、いつも受付開始から短時間で予約が埋まってしまいます。

この実施に当たっては、子どもたちに半田ごてを使用させながら、バーアンテナ、抵抗、コンデンサなどを配線接続する作業が必要ですが、半田ごてや工具を使ったことにない子供たちに写真入りの説明書を見せながら組み立てていくのは容易なことではありません。

そこで、電子回路の実習などを経験している京葉工業高校電子工業科に協力をお願いすることにしました。同校は、千葉市CCSSフェスティバル、高校生モノづくりコンテスト等こういったイベントへの参加には積極的で、指導の電子工業科科長:佐々木理先生ほかマイコンクラブの生徒さんが多数参加してくれ、当初は該校を訪問して、にラジオ製作についての説明と実際にいくつかラジオキットを持参して、講習を実施し、校内で受信できる場所探しを行い、生徒さんに馴染んでもらうようにしました。

ラジオ製作は、希望する子供たちにラジオを作ってもらい、ラジオ放送が良く聞こえる場所を探検する面白さを知ってもらうのはもちろんですが、指導する側の生徒さんにも大きな影響を与えていることを、これまでのイベントを通じて実感しています。

最近の高校生は大人しい生徒さんが多く、人とのコミュニケーションも苦手な生徒さんが多いようですが、昨年このイベントに参加したことで、とても大人しかったある生徒さんが人に教えることの楽しさに目覚め、これが契機となって人が変わったように積極的になり、先生も驚かれていました。その生徒さんは卒業後もイベント開催時には顔を見せて、手伝ってくれることもありました。これには、私自身も驚きました。

今回の表彰は、高校生が、子どもたちと熱心に会話しながら、一緒になってラジオを作っている姿が審査員の方々に大きなインパクトを与えたものと確信しています。また、クリスタルイヤホンや電波に偏波面があることを簡単な実験で目や耳で確認できるようにして、それらについて生徒さんが親子に説明するようにしたことも良かったものと思います。

今後も、こういったイベントを継続し一人でも多くの子供たちに科学の面白さを知ってもらうと共に、これからの“ものづくり日本”を担っていく高校生たちの何かの契機になればと思います。

最後に、出展に当たり、ご支援いただいた千葉県支部の山下六男様をはじめ、支部の皆様にこの場を借りて御礼を申し上げます。

今住則之(日本技術士会千葉県支部 幹事)

ラジオ製作の様子(拡大画像へのリンク)

ラジオ製作の様子

(画像クリックで拡大 39KB)

集合写真(拡大画像へのリンク)

集合写真

(画像クリックで拡大 43KB)

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