原子力・放射線部会のホーム資料庫もっと技術士を知りたい人のために
この頁では、「技術士を目指す人のために」に引き続き、技術士をサポートする組織(原子力・放射線部会他)との関わりを主に、もっと技術士を知りたい人のために参考になる情報を整理しています。
原子力に携わる技術者に対し、社会からは真摯な、また率先して課題に取り組む姿勢が当たり前のごとく求められています。これに対して、専門的学識や技能に加え、高い倫理感を備えた人材の獲得、育成は、安全文化の維持に努める組織にとっては有効な手段といえるでしょう。一方では、自己研さん中心の自律的行動を広範な技術者に期待することの難しさも、多くの組織で共通課題といえるのではないでしょうか。コミュニケーションやリーダーシップ能力等コンピテンシーを有する原子力・放射線部門の技術士には、その先陣を切るイノベーターとして活躍できるポテンシャルがあると考えています。
原子力・放射線部会創設時の「技術者一人一人が組織の論理に埋没せず…」との期待(文科省答申)に対し、実行したくとも叶わなかった(もしくはそういった苦い経験をされた)技術者が少なくはなかったとの反省があります。この技術者としての基本姿勢に対する反省、また制度改正により資格が更新制に移行することも契機に、我々技術士自身もまた育成対象であるとの謙虚さの必要性を再認識しました。「学び直し」をテーマに考え続ける資質向上の部会活動(CPD)をその一つとして、技術者として自信を持って課題に取り組めるよう、技術士個人を支える仕組みがあります。
技術士の活動は個人を基本としますが、個人を支援する組織として日本技術士会とその専門部会(原子力・放射線部会)があります。常に変化する社会の期待に応えるため、また高度な業務の実践や適正化を図るため、自らを鍛え続けなければ、その責任を果たしていくことは困難です。何を学び、どのような能力を身に着けていけばよいのか、様々なCPD企画検討を通じて、部会員が活躍できる支援が何かに思いを巡らせ、「学び直し」の意義を会員と共有するよう努めています。日本技術士会の特長である組織の垣根を超えた活動や、19の他の専門部会とのコラボレーションも、所属組織他ではなかなか経験できないベネフィットです。
1990年代後半の原子力関連施設での不適切な事件、事故が多発する中、日本原子力学会からの国への要請により、原子力・放射線部門の技術士が2005年に誕生しました。技術士の生みの親である日本原子力学会では、学会員に留まらず、技術士の考え方に共感いただけた一般の技術者を含め、技術力向上のための活動に現在も取り組まれています。また、技術士を目指す技術者に向けた支援もボランティアで毎年実施されています。
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