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原子力・放射線部会

福島復興支援活動事例(情報発信)

 福島の復興には、オンサイト(東京電力(株)福島第一原子力発電所の廃炉処理、汚染物質および汚染水など)の処理状況とオフサイト(県内およびその周辺における風評被害の問題や県外からの差別など)における問題の解決、進展が望まれる中で、一般や他専門技術者を通じて、それぞれの現況を情報発信していきます。

福島復興支援のための情報発信(拡大画像へのリンク)

福島復興支援のための情報発信

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具体的な事例の紹介

[1]一般および他専門家に向けた情報発信
 【福島第一原発事故の影響と現状,これから】と題した月刊「技術士」(2016年8月号〜2017年2月号)への連載により、他技術部門の技術士を通じて福島の現況を伝えました。会員だけでなく、一般の皆様には部会ホームページ、また大学や地域の図書館でも月刊「技術士」は閲覧されています。

 1.「技術士(原子力・放射線部門)の福島支援活動と廃炉戦略の概要」
 福島第一原発事故後の福島支援のための原子力・放射線部会の継続研鑽の取り組みを紹介した。先ず本号では,連載企画の構成と概要を示し,CPD 講座を基に,課題概要のリスク評価に基づく廃炉戦略を紹介した。

 2.「東京電力福島第一原子力発電所の汚染水対策の現状」
 福島第一原子力発電所における汚染水対策の現状を解説した。この汚染水対策は東京電力任せにするのではなく,国が前面に出て取り組むとし,3 つの基本方針([1]汚染源を取り除く,[2]汚染源に水を近づけない,[3]汚染水を漏らさない)のもと進めている。

 3.「燃料デブリの取り出しに係る検討状況と遠隔技術」
 福島第一原子力発電所では廃炉に向けた各種検討,取組みが行われている。本稿では,廃炉における最大の課題である燃料デブリの取り出しについて,CPD 講座で講演された内容を中心に解説する。現在,各号機では,燃料デブリの位置・状況を含む原子炉内の調査,解析評価,それらの結果を考慮したアクセス方法(上部・側面)及び燃料デブリ取り出し方法の検討,遠隔技術開発等の様々な取組みが進められている。

 4.「福島第一原子力発電所の廃棄物処理・処分の研究開発」
 福島第一原子力発電所の廃炉作業を進める上で,放射性廃棄物を安全かつ合理的に処理処分することは重要な課題であり,その実現に向けて研究開発が実施されている。この現状を理解するため,研究開発の実施主体である国際廃炉研究開発機構(IRID)の講師による,同・原子力発電所の事故に伴う廃棄物処理・処分の課題と研究開発状況について講演会を開催したのでその概要を紹介する。

 5.「原子力安全とレジリエンスエンジニアリングについて」
 東京電力(株)福島第一原子力発電所事故の後,原子力安全の分野ではレジリエンスエンジニアリング(RE)の有効性が提唱されている。原子力・放射線部会では日本のRE の第一人者である北村正晴先生(東北大学名誉教授,(株)テムズ代表取締役所長)から講演をいただき内容を教示いただいた。原子力・放射線部門のみならず,この内容は参考になると考えられるので,先生の講演からRE の意義を紹介したい。

 6.「住民目線のリスク・コミュニケーション」
 福島第一原子力発電所事故以降,原子力・放射線部会では,放射線のリスクについて住民とのコミュニケーションを図るための活動を継続的に展開している。CPD を通じて経験を共有することで,単なる科学・技術に関する知識や,情報の提供だけでなく,相手を思いやること,共に考えること,そのための信頼関係の構築が重要であること等,多くを学んだ。技術士として,公衆の安全,健康,福利を考慮し,今後の活動に活かしていかなくてはならない。

 7.「オフサイトの影響と現状と課題」
 オフサイトの現状と課題を,放射線被ばくによる健康影響と社会的影響に整理して解説した。福島の復興のために重要なことは,県外への放射線リスクと福島の実情への正しい理解,県内では放射線以外の社会的課題への取組で,そのための専門家の役割を考察した。

[2]部会報や部会ホームページを通じた一般に向けた情報発信
 部会報第19号では「1F事故への反省を忘れない」をテーマに掲げ、“3/11 事故の反省・教訓を風化させない働きかけ”に焦点を当て構成しました。福島と関連を持つ機会を提供(現地を見る、現地を支援する、現地の経験を聞く等)してきた活動は、事故の反省と教訓を風化させることなく原子力安全への意識を高めていくこと、すなわち原子力業界全体の安全文化醸成に資する活動につながると考えています。巻頭言は東京電力ホールディングスの現役トップでおられる姉川氏にお願いし、福島第一原発の事故原因や廃炉処置に対する最新状況を語って頂きました。
 部会報第18号では「リスクコミュニケーション」をテーマに掲げ、巻頭言には震災当時、地域住民、特に子供を持つ母親とのコミュニケーションに取り組んでこられた早野氏にお願いし、当時の取り組みとその行動の原点について語っていただきました。
 また、3.11を祈念し、毎年、部会長からのメッセージを発信しています。

このページのお問い合わせ:原子力・放射線部会

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