ナビゲーションを飛ばしてコンテンツへ
  • 原子力・放射線部会のホーム
  • 地域本部・県支部・部会・委員会
  • 公益社団法人日本技術士会
  • RSSについて
原子力・放射線部会

技術士(原子力・放射線部門)の理念とビジョン

『技術士』という資格

 技術士は、技術士法(1957 年公布)に基づく国家資格で、現在は21 の技術部門があり、登録者数は約9 万人、登録数は10 万件を超えます。当初はCE(Consulting Engineer)としてスタートしましたが、2000年の法改正で、国際的な技術者資格との同等性を視野に、PE(Professional Engineer)へと舵を切り、この時、三義務(信用失墜行為の禁止、守秘義務、技術士の名称表示の際の義務(取得部門の明記が必須))に加え、二責務(公益確保、資質向上)が追加されました。原子力・放射線部門は2004年に誕生しましたが、PEとなってから唯一誕生した部門です。

 技術士は専門的な応用能力を求められつつも、社会の実課題への対応を期待され、一般的な専門家の守備範囲よりもかなり広範な、横断的かつ基盤的な知見が必要とされます。原子力・放射線分野は総合技術であり、安全や倫理への社会的関心も高く、高度な見識とそれを高水準に維持するための継続的研鑽が求められます。その特徴はPEに求められる資質と合致しており、そのことが、部門誕生の理由の一つと考えられます。

 技術士には業務独占や法定必置といった特典はありません。ということは、技術士という資格には『何かをすれば良い』と予め課題が与えられているわけではなく、自ら『技術士として何をすべきか?』を問わなければ道を見失います。従って、『「高い専門性と倫理観を有する技術者」として国から認められた資格』を有しただけで本来業務を行ったのでは技術士とは言えません。『技術士としてのプロダクト』を自ら考え、それを達成する理想像を抱き、それに向かって研鑽し続けなければなりません。

技術士(原子力・放射線部門)の理念とビジョン

 私たちが考える『プロダクト』とは、社会からの信頼と安全の向上に資する役割を『技術士として』担うことで生まれるものです。
 一つは、一般社会に対する社会貢献で、原子力・放射線分野の専門的な知識を有しながら、中立的なレビューを行うことです。但し、中立的とは、業界の代弁者であることはもちろん迎合であってもいけません。個人の倫理観に従い、地球的・歴史的な視点と国民の負担と便益の視点で考えることです。このためには、専門知識に加え社会的な見識も問われます。
 もう一つは、原子力・放射線の専門分野に対して、技術士という資格に社会的に期待される自立的な視点でレビューを行うことです。但し、このためには、求められる狭義の専門性も有さねばなりません。
 そして、こういった活動を通じて、「技術士」を一つのキーワードとしながら、若い人々に生涯を通じて学び続ける姿勢を見せること「人材育成」を行うことも重要なプロダクトと考えます。
 このような思いを有した原子力・放射線部門の技術士とその職能集団である原子力・放射線部会をブランドイメージとして社会から認知して頂くことが私共の目標、将来ビジョンです。

このページのお問い合わせ:原子力・放射線部会

ページトップへ