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金属部会

2009年(H21)7月から12月例会講演アーカイブス

所属は講演当時で示してあります。

2009年7月15日

テーマ:化学プラント関連
講 師:山本栄一氏(山本技術士事務所)
(自己紹介)
 1970年に千代田化工建設(株)入社。研究所、圧力容器製作部門、エンジニアリング部門で材料・溶接技術業務担当。2000年に千代田アドバンスト・ソリューションズ(株)に入社。プラント・エンジニアリングおよび設備診断コンサルティングに従事。2007年に技術士事務所開設。千代田アドバンスト・ソリューションズ(株)ビジネス・パートナー、(株)タセトおよび栗本鐵工所(株)の技術アドバイザーの他、関連学協会関連の活動をしている。
 技術士金属部門-表面技術(1997年)、総合技術管理部門(2003年)、技術士会入会(2004年)、金属部会入会(2009年)。
 本日出席されている金属部会の橋本哲之祐様は前会社上司、都島良治様が2年後輩です。
(概要)
石油精製、石油化学および化学などのプロセスプラントは腐食環境や高温・高圧条件下で運転される。こ のため、プラントを実現するためには圧力容器や配管の構成材料がポイントであり、金属材料の開発がプラント建設を可能にして来たと言える。
プラントの材料選定には耐食性や強度を満たす他、構造物製造のための加工性、材料入手性や経済性が重要である。ほとんどのプラント設備は関連法規の規制を受けるため、例え、優れた耐食性や強度を有する材料でも、実用には法規・規格で認められていることが必要である。狭義の材料選定は材料の種類や材料規格の選定であるが、広義の材料選定(マテリアル・エンジニアリング)は使用中の劣化や損傷防止を目的として化学成分や機械的特性についての特別規定、溶接部の材質改善や残留応力除去のための熱処理および防食設計などについて適切な対応策を得る総合技術である。マテリアル・エンジニアリングではプラント設備の損傷防止が重要であり検討すべき事項が多い。圧力容器や配管については強度面について法規・規格が整備されているが、腐食損傷については影響因子が多いためもあり体系的な技術データが多いとは言えない。過去の損傷事例などから使用限界が決定されるケースが多く、設計余裕度にはかなりバラツキがある。
 最近は、国内外において、長期間運転された高齢プラント設備の保全技術についての取組みが活発である。損傷 防止は、設計段階での効果的なマテリアル・エンジニアリングと体系的なプラント保全により達成できるものと考える。
 プラント・エンジニアリングにおける材料技術者の役割は、研究者の立場からマテリアル・エンジニアリングを遂行するマテリアル・エンジニアとしてプロジェクトに密着した業務が必要になってきており、従来に増して、幅広い材料技術分野やプロセス、設計、プロジェクト・エンジニアリングなど周辺技術分野についての知識・経験が求められている。

2009年8月19日

幹事会

2009年9月16日

テーマ:CO2削減と自動車材料技術
講 師:加辺友文氏(日産自動車株式会社)
(自己紹介)
 2001年に日産自動車(株)に入社し、材料技術部にて自動車車体、シャシー用材料開発に従事。具体的には車体・シャシーの軽量化に必要不可欠な高張力鋼板の開発、異種金属接触腐食防止技術開発を担当。
(講演内容)
1.地球温暖化とCO2排出の現状
自動車メーカーは、クルマの生産から運搬、クルマの走行時など、クルマと事業活動に関わるあらゆる段階でCO2排出量を削減する努力をしなければならない。クルマの一生を通してCO2排出量の現状を見てみると、走行時がもっとも多く、この走行時のCO2排出量を減らす取り組みこそが、最優先課題となっている。
2.CO2排出削減への取組み
 自動車メーカーは、CO2排出量を大幅に削減させるため、ガソリン車の燃費を大幅に向上させると共に、ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車の開発を推進している。また、実際の走行によるCO2を削減するために、エコドライブをサポートする技術の導入や啓発活動、地域・国・他業界との連携による交通環境の改善などにも取り組む必要がある。クルマの燃費向上方策としては、以下のような方策がある。
2-1 車両軽量化
 近年、衝突安全性、運動性能向上等の為、車両重量が増加傾向にある。車両の軽量化方策としては、構造合理化と共に高強度、軽量材料への材料置換が必要である。最近の傾向としては、鉄鋼材料では費用対効果に優れる高張力鋼板の適用が拡大する傾向にある。 軽合金では単なる材料置換は軽量化効果が大きい部品または付加価値の高い部品等に限定される傾向にある。今後、軽量化のさらなるコストパフォーマンス向上が必要である。
2-2 エンジン効率向上
 ガソリン車の場合、燃料エネルギーのうち、軸出力に使われるエネルギーは約20%しかなく、その他は、熱、フリクションとして損失している。これらの損失を改善する技術開発が必要であり、近年盛んに行われている。
2-3 車両の電動化
 モーター、インバーター、バッテリーは電動車両の共通技術であり、特にバッテリーは航続可能距離、加速、コスト、居住性に大きく影響する基幹技術である。電極材料、電解質、パッケージングなど材料技術によるさらなる性能向上が重要である。

2009年10月16日

見学会
見学先:東北大学金属材料研究所
 金属部会では、かねてより東北大学金属材料研究所の見学会を希望しておりましたところ、平成21年10月15日〜16日に仙台市において、第36回技術士全国大会が開かれます。この第2日目の午後を利用して、金属材料研究所見学会を企画したところ、東北大学のご厚意により実現する運びとなりました。周知のとおり、東北大学金属材料研究所は金属工学のメッカであり、見学により最高峰の金属学に接することができます。当日は、鉄鋼及びチタン合金の組織制御関する研究で世界的に著名な古原忠教授にご講演いただきます。
 日 時:平成21年10月16日(金)13時〜16時
 見学先:東北大学金属材料研究所 宮城県仙台市青葉区片平
 集 合:本多記念館前 12時55分集合
見学スケジュール:
  13時〜13時30分 金属材料研究所の概要
  13時30分〜14時10分 ご講演(金属組織制御学研究部門など)
  14時15分〜14時35分 計算材料学センター見学
  14時40分〜15時00分 極低温センター見学
  15時05分〜15時25分 金属ガラスセンター見学
  14時30分〜16時00分 本多記念館などの見学
  解散:現地 16時頃
 定 員:15名程度
 参加費:無料(先方への土産代、謝礼は部会負担)

見学会参加者集合写真(拡大画像へのリンク)

見学会参加者集合写真

(画像クリックで拡大 89KB)

2009年11月18日

テーマ:最近の発電設備の現状とその溶接
講 師:藤田善宏氏(株式会社東芝 電力システム社 京浜事業所 溶接センター)

2009年12月16日

幹事会

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