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機械部会

STAFF便り Vol. 7

 2月26日(土)機械部会(土曜)例会報告

 キャッチフレーズ 「これからの技術士はどのように行動すべきか皆で考えよう!」

 テーマ 「グローバル化する社会に対して機械系技術士に期待されるものは何か。」

1 基調講演

 「中小企業活性化の施策」:佐藤文一氏(経済産業省中小企業庁創業・技術課長)
 「日立グループが挑む社会イノベーション」:高山光雄氏((株)日立製作所トータルソリューション事業部長)
 「中小企業の役割」:大川治氏(神奈川県技術士会長)
 「技術士の役割への今後の期待」:佐川渉氏((社)日本技術士会 理事)

2 パネルディスカッション

 パネリスト:基調講演者
 コーディネータ:機械部会長

3 質疑応答

 内容

 先の横浜APEC首脳会議では、FTAAP(アジア太平洋自由貿易圏:Free Trade Area of Asia-Pacific)構築に向けて、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定:Trans-Pacific Partnership)構想などを推進することが必要であるとの方向付けがなされた。この背景には安い部品を海外から調達し、日本で作る高付加価値製品の価格を下げ、国際競争力を付ける狙いがある。しかし、これまで、大企業の海外展開で中小企業が海外に移転し、国内企業の系列取引が崩壊されて来ており、国内ものづくり産業の空洞化と共に、技術力を持った企業がその力を発揮できないケースが多々見られるようになった。しかし、近年先進的中小企業が中心となり、必要な技術を持つ企業ネットワークを構築して大成功を収めているケースが出てきた。中小企業庁ではこれらの傾向を踏まえ、事業者の研究開発に対して金銭的支援を行うサポイン事業を公募し、予算を付与する施策を行っている。一方、日立はこれからの都市をスマートシティという呼び方で、新たな都市つくり構想を立ち上げた。この中に必要とする技術が中小企業にもあることから、今後は連携して取組んで行く可能性がある。技術士はこの中小企業の持つ技術をネットワーク化し新たな付加価値を生み出すグループ企業を創出する、或は大企業が推進する近未来的構想の一部を担うような中小企業を育成することに力を注ぐことが必要である。また、細かな事で言えばサポイン事業に応募する書類作りをはじめとして中小企業の不得意分野を支援し、これらの企業を育てて行かなければならない。これらのことがFTAAPやTPP推進への体制つくりに必要なことで、技術士に期待されることが大である。特に、機械系の技術士が担う分野が大きいので、期待に応えて行かなくてはならない。そのために、技術士会も各部会が有効的に意見交換ができるような有機的体制つくりを今後、考えて行かなくてはならない。

 感想

 約70名が参加した今回の例会は、技術士が持つ能力を発揮する一つの方向性を明らかにできたことに大きな意義があると思われる。今後もこのような例会を企画し、社会と技術士の発展に寄与して行きたい。

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