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建設部会

平成30年10月 建設部会現場研修会(報告)

日 時:平成30年10月5日 (金)14時00分〜16時30分
会 場:東武鉄道竹ノ塚駅連続立体交差工事現場
テーマ:鉄道連続立体交差高架橋現場視察
参加者:24名(内非会員1名)

1.はじめに
 東武伊勢崎線(東武スカイツリー線)竹ノ塚駅付近連続立体交差事業は平成17年3月に37号踏切において歩行者が撥ねられる踏切事故があったことから足立区、東武鉄道(株)によって事業化が進み、平成23年3月に都市計画決定された。現在も延長1.7kmにわたって昼夜兼行にて高架式(嵩上式)及び地表式により工事が行われている。
 東武スカイツリー線と東京メトロ日比谷線との相互直通運転区間でもあり、駅の前後には朝夕のみならず「開かずの踏切」が存在しており、見学時も線間の「中の島」にて緊張して列車通過を待つといった状況であった。
  事業主体;足立区、東武鉄道株式会社
  事業概要;除去される踏切2か所(伊勢崎線第37号踏切、38号踏切)
      ;交差する都市計画道路 補助第261号線(計画幅員22.0m)
      ;平面配線された鉄道5線を高架化上
  事業目的;竹ノ塚駅を挟んだ踏切の除去により交通渋滞解消と安全性向上。
      ;地域分断の原因となる鉄道の高架化による東西地域の活性化。

2.現場研修
 竹ノ塚駅地下通路の集合場所にて点呼・確認した後、現場事務所にて東武鉄道(株)鉄道事業本部改良工事部の小島課長、石川課長補佐より事業概要説明を受け、工事ビデオ視聴を行った後、38号踏切、竹ノ塚駅仮設地下通路、同仮設ホーム、37号踏切の順に現場を見学する。
 本事業概要説明では、事業が開始された経緯、今後の予定等について説明を受けた。
 現場視察では線路切替、橋上駅舎の解体、仮設ホームの新設等、鉄道高架事業の特殊性と共に安全第一に進められる工事に対し、改めて現場の臨場感を体験することができた。
 現場を巡回した後、事務所では予定時間を30分以上超過する程の熱心な質疑応答が交わされた。その一部を紹介する。
 [1]新技術の導入では、仮設ホームにEPS(発泡スチロール)、擁壁部に軽量盛土(発泡モルタル)を採用。
 [2]線路切替コスト縮減に向けた軌道移設工法等の検討
 [3]東武鉄道(株)における道路との平面交差解消に向けた取り組み
 [4]別線方式、仮線方式、直上方式の違い(竹ノ塚駅ではこれらを組み合わせ)

3.おわりに
 法律改正によって都道府県、政令指定都市以外の特別区においても事業が可能になったことを受けて、本事業はスピード感を持って進められている。この様な背景から、見学者も多いと聞いている。(工事費の約84%は行政からの補助)
 東武鉄道(株)の改良工事部の方には、小雨の中時間を取っていただき大変ありがとうございました。
 今後も安全に無事故にて工事が進捗されることを期待しております。

担当幹事 河内 康 土井 弘実 河瀬 日吉(文責)

写真ー138号踏切下り線側(拡大画像へのリンク)

写真ー1 38号踏切下り線側

(画像クリックで拡大 41KB)

写真ー237号踏切下り線側

写真ー2 37号踏切下り線側

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