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建設部会

平成30年4月 建設部会現場研修会(報告)

日 時:平成30年4月20日 (金)14時〜17時
会 場:東京都機械振興会館、港区(芝公園から愛宕山)界隈
講演テーマ:土木遺産とまちづくり
参加者:28名(非会員5名)

〜報 告〜
1.はじめに
 港区芝〜愛宕山沿道の土木遺産を見学した後、まちづくりについての講演を聴講する。
 気温25度を超える季節外れの暑さの中、芝公園内の古墳を振り出しに愛宕山に至る約2時間の行程を歩いた後、振興会館内で講演を聴講する。
【目的】
個々の歴史的事業史、構造物史を通して、横断的に俯瞰し歴史的観点から、現在もしくは将来の地域計画や国土政策の立案・実施に資する知見を得る。

2.現場研修
 東京タワーを始めとする近代的な建築物が立ち並ぶ都市空間に、古墳、増上寺、山岳隧道等の文化遺産、土木遺産を確認するコースであった。
【行程】機械振興会館⇒芝丸山古墳⇒芝東照宮⇒芝公園⇒百年松原⇒大門⇒増上寺⇒御成門⇒愛宕隧道⇒出世の石段⇒愛宕神社⇒NHK放送博物館⇒機械振興会館
・芝丸山古墳;都内最大級の前方後円墳(1979年東京都史跡指定)
・芝 公 園;日本最初の公園(明治6年太政官布達)、
・愛 宕 山;23区内最高峰(標高25.7m)
・愛宕隧道;区内唯一の山岳トンネル(延長76.6m、高さ6.7m)
      関東大地震復興事業(景観に配慮し花崗岩の積石による坑門)
・出世の石段;86段(別名 男坂)
・愛宕神社;江戸時代から “防火の神様”が祀られる。

3.講演
・東日本大震災以降、歴史的土木構造物に対する見方が変わった。
・平成20年には「歴史まちづくり法」が制定された。
等、歴史的土木構造物に対する最近の価値観の変化から始まり、新たな産業を創出するインフラとしての位置付けを例に、まちづくりにおける土木遺産の意義に至る広範な講演であった。

4.おわりに
 外国人観光客の増加もあり、歴史的構造物の価値が改めて資産として評価される時代である。今後の都市計画、まちづくりにおいては歴史的構造物を俯瞰的な価値観点から取り入れる必要があることを学んだ。
 なお、現場見学にあたっては、阿部教授にはアシスタント(修士1年)に加えトランシバーを準備して戴くなど、多大な協力を得たことを報告します。
 参考資料:土木技術 72巻10号(2017.10) 阿部貴弘共著
      見て歩き土木遺産  芝公園周辺を歩く

担当幹事;浅岡不二雄 武曽善樹 土井弘実 近藤安統 河瀬日吉(文責)

写真ー1機械振興会館での講演(拡大画像へのリンク)

写真ー1 機械振興会館での講演

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写真ー2愛宕山出世の石段前での説明(拡大画像へのリンク)

写真ー2 愛宕山出世の石段前での説明

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