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建設部会

平成27年 8月 建設部会 現場研修会報告

開催日時 :平成27年8月21日(金)14:30〜16:30
現場研修会:「首都高晴海線高架橋架設工事現場」の見学会
見学施設 :首都高速晴海線上部工、基礎工事
研修場所 :中央区晴海二丁目〜江東区有明二丁目
参 加 者   :26名(会員25名、非会員1名)

1.はじめに
 近年、晴海地区、豊洲地区等においてはウォーターフロントの特性を活かした複合市街地が形成されており、特に晴海、勝どき、月島地区等においてマンション等の建設が急ピッチで進められています。また、豊洲新市場(仮)の開場が平成28年11月上旬に予定されており、周辺地域の物流を担う道路ネットワーク整備の重要性が増してきています。
 このため、既に都市計画事業認可されている首都高速晴海線(晴海出入口〜東雲JCT)のうち、未整備区間である晴海出入口〜豊洲出入口間について、当該地区の開発状況に合わせ、高速湾岸線へのスムーズなアクセスを可能とすることを目的とし、整備が進められております。

2.事業の概要
 首都高速晴海線は、現在開発が著しい東京臨海部、晴海・豊洲地区から発生する交通需要を高速湾岸線に誘導する役目を担うほか、都心部と高速湾岸線とを結ぶ高速9号深川線・11号台場線のバイパス的機能などが期待されている路線です。本事業により次の効果が見込めます。
 ・都心環状線を利用している晴海、勝どき、月島地区等の交通が高速湾岸線に分散されることによる周辺の交通状況改善
 ・臨海部の開発に伴い発生する交通を高速湾岸線に直結させることによる物流の効率化

 【概  要】
  ・事業位置:中央区晴海二丁目 〜 江東区有明二丁目
  ・延  長:約2.7km
       [豊洲出入口〜東雲JCT] 約1.5km(平成21年2月開通)
       [晴海出入口〜豊洲出入口] 約1.2km(整備中)
  ・道路の区分:第2種第2級(道路構造令)
  ・設計速度:60km/h(出入口 40km/h)
  ・構  造:高架構造
  ・車 線 数:往復2車線(暫定整備)
  ・完成予定:平成29年度(晴海出入口〜豊洲出入口)

3.研修内容
 首都高速道路(株)の工事事務所において現場概要の説明を受けた後、現場へ向かいました。
 この日の主な見学ポイントは「橋桁の吊上げ」と「橋脚の基礎工事」でした。工事事務所から徒歩で現場へ向かい、まず始めに、吊上げ装置を用いた橋桁の吊上げ作業を見学しました。工場で製作された橋桁は海上輸送され、この装置により所定の高さまで吊上げられた後に接続されます。
 この高架橋は既設道路橋(放射34号線有明方面・晴海方面の2橋)の間に新設されるため、並行する放射34号線(晴海方面)の歩道から高架橋工事の全体を見学することが出来ました。
 次に、この橋を渡った豊洲出入口側では、橋脚の基礎工事を見学しました。
 なお、本事業では環境対策として「自動車交通騒音を低減するための遮音壁の設置」、「騒音が少なく、水はけがよい高機能舗装の採用」など、コスト削減策として「上部構造の見直しによる橋脚本数の削減」、「将来の改修計画を考慮した照明の設置」などが取入れられているとのことでした。

4.おわりに
 今回見学させていただいた橋桁の架設工法は日経コンストラクションにも掲載されたとのことであり、興味のある方はバックナンバーをご参照ください。首都高速道路(株)の方の話の中で「昔の新入社員は圧倒的に新設工事を希望していたが、最近はメンテナンス部門を希望する人が増えた」との言葉が印象に残りました。日本がインフラ整備から保守の時代へ転換したことを改めて認識させられました。
 今回の見学会では首都高速道路(株)の方々に大変お忙しい中、ご丁寧な対応していただき、感謝申し上げます。無事故無災害での工事完成を祈念しております。
                                   以 上

現現場研修会担当:松本、垣本、田村(記)

写真:現場の状況(1)(拡大画像へのリンク)

写真:現場の状況(1)

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写真;現場の状況(2)(拡大画像へのリンク)

写真;現場の状況(2)

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