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建設部会

平成24年10月の講演・見学会報告

見学会報告

開催日時 平成24年10月19日(金) 13時00分〜17時00分
見学先  東京外かく環状道路(国分工事、田尻工事)
説明者  東日本高速道路株式会社 千葉工事事務所  谷中工務課長、青澤国分工事長、小暮稲荷木工事長
開催場所  日本工営株式会社 本社3階A会議室
参加者 25名(内、非会員1名)
1. はじめに
 東京外かく環状道路は、都心から半径約15kmの地域を環状に結ぶ幹線道路で、全体延長約85kmのうち、埼玉県和光市から
千葉県市川市までの44kmの区間については、国道部4車線(国道289号)と高速道路部4車線(自動車専用道路)を併設する
計画となっている。
 見学会は、概要説明の後、国分工事の掘割構造の完成状況と田尻工事の京葉JCTとの接続工事の見学を行った。見学中の説明
および見学後の質疑応答にも丁寧に応じて頂くなど有意義な研修となった。

2. 見学状況
 14:00に市川駅に集合した見学会参加者はマイクロバス2台に分乗し、14:30から外かん市川相談所で谷中工務課長より外環
千葉区間の概要説明を受けた。その後、マイクロバスで国分工事に移動し完成済区間の掘割構造を見学した後、田尻工事に
移動し京葉JCTの接続部の工事状況を見学した(写真−1)。

写真−1】谷中工務課長による概要説明(拡大画像へのリンク)

写真−1】 谷中工務課長による概要説明

(画像クリックで拡大 48KB)

見学会写真(拡大画像へのリンク)

見学会写真

(画像クリックで拡大 48KB)

【国分工事】
 国分工事は市川市堀之内1丁目から同市国分1丁目までの区間を半地下の掘割構造で施工している。
今回見学したのは、外環(千葉県区間)の本格的な施工に先立ち平成17年からの4年間で試験施工した完成済区間である
(写真−2)。
 当該工事区の周囲には住宅が多いことから、騒音・振動に配慮しながら工事を進めているとのことであった。
本工事では、オーバーブリッジの設置、通水対策工、防音対策等の周辺環境に配慮した対策を講じている。
とくに現場バッチャープラントは防音ハウスで囲っており、これにより騒音を低減するとともに、コンクリート製造過程で
発生する粉塵の飛散を防いでいるとのことであった(写真−3)。

【田尻工事】
 田尻工事は、市川市田尻地区において外環自動車道と京葉道路と接続する京葉JCTの建設を行う工事である(写真−4)。
外環自動車道本線部および京葉JCTランプ部は半地下構造となっており、地上部の既存道路を迂回供用させながら地下で
躯体の構築を行っている(写真−5)。
また、地上部の道路交通への負荷を低減するために京葉JCT-AランプおよびDランプは、地盤の中をトンネルで施工する非開削
工法を採用しているとのことである。
  工事にあたっては、周辺環境への負荷を軽減するために、夏場の緑のカーテンの栽培や、空調電力削減対策としてソーラー
電源を採用するなど省電力化、Co2削減のために様々な工夫を行っている。

3. おわりに
 東京外かく環状道路は、都心から半径約15kmの地域を環状に結ぶ幹線道路である。このうちの千葉県区間は延長約12.1km
の区間で平成27年度の前線開通を目標に整備を進めているとのことである。この地域は南北方向にアクセスする道路が
少なく、慢性的な渋滞が発生しており交通環境の悪化が問題となっている。外環はこれらの問題を解消する松戸市、
市川市の中心的な道路としての役割が期待されている。
  今回の見学会に際し、概要説明ならびに見学の案内等に携わっていただいた東日本高速道路株式会社ならびに工事関係者
の皆様に感謝申し上げるともに、工事の安全を祈念し報告を終わらせたいと思います。
 ※引用、当日配布パンフレット。

担当幹事 久多羅木吉治、宮下紀代則、鈴木久尚(文責)

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