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建設部会

平成23年11月の講演・見学会報告

平成23年11月 講演会報告

開催日時  平成23年11月22日 (火)18時00分〜19時30分
講演名  プレゼンテーション力〜一瞬であなたの話し方が変わるセミナー〜
講演者  新田 祥子 コニュニケーションスクール セルフコンフィデンス エグゼクティブ コニュニケーションカウンセラー
開催場所  弘済会館
参加者  51名
報告
1.はじめに
 今回の講演はエグゼクティブ・コニュニケーションカウンセラーである新田祥子様にプレゼンテーション力を高めるための話し方について講演をしていただきました。また、本報告書は、担当幹事(下記記載)によりまとめました。

2.話し方が上手、下手とは何か

 ・話の上手・下手は聞き手が本来ジャッジするのであるが、人は自分の感情という評価で判断してしまう。人間の仕組みとして、例えば、明日スピーチがあるという情報(認識、知覚)があると、脳が過去の記憶で判断(解釈)し、安心又は不安の感情で快・不快を感じ行動を起こす。これらの動きは約0.05秒で体内を一巡すると言われている。

 行動には、結果を予期するイメージ化と実行できるという予感、これに快・不快の感情が伴う。このため、具体的行動がイメージできないと脳は不安感を強くし、防護しようとする。実行したい行動がある場合(具体的には上手く話したい、失敗したくない)に結果予期で行動がイメージできなければ不安を感じることになる。

 ・話の上手な人は、「言葉が明快」「間がとれている」「声が聞きやすい」等の特徴があり、その具体的行動の言葉は、「母音・子音をはっきり発音する」「「、」や「。」で数を数える」「自分の耳に煩う声を出す」ことで安心の感情を得ている。逆に言えば、「具体的行動の言葉」により話し方は上手になると言うことである。

3.論理的で説得力がありウマイといわれる話し方実践

 ・論理的で説得力がある話し方とは
論理とは、物事の法則的なつながりを保つことであり、その法則性とは、疑問の余地なく筋が通ることである。この疑問を解消する伝え方をすれば筋がとおり、人は疑問が解消され、納得し説得もできる。

 ・ウマイ話し方とは
(ア)アゴと舌を使って話す=母音・子音をしっかり発音する
(イ)文節で話す=リズムを整えて話す(重要)
(ウ)耳に煩うぐらいの声で話す=自分に心地よい声では小さい
(エ)分りやすい言葉を使う=小学生にも分かる
が基本である。特に文節で話すことが最重要である。
そのためには、日頃から舌を鍛えることや声帯を開き強い呼気を作ることが重要である。
 また、目に見える情報と耳に聞こえる情報を変えることが必要で
1)肩を開き姿勢を良くする
2)アイコンタクトをとる
3)「、」「。」で「トントン」を入れる
4)一文字ずつしっかり発音する
5)人は見た目、驚いた目が95%以上
を実践することが必要である。

 ・なお、言葉で覚えると緊張するので、筋肉で覚えイメージで捉えることが重要である。脳にとって、記憶とシミュレーションは異なり、記憶はメモを作る行為で思考停止となり、さらに思い出そうとする不安感を起こしてしまう。それに対して、シミュレーションは「学習」行為であり安心感のある環境を作る。

 ・また、法則的なつながりとして、「そして、一方、しかし、なぜなら」等の接続詞を入れて話すことが重要である。

 ・最後に、論理的に話す実践として聴講者の中から実際のスピーチ原稿を元に文節に注意しながら読み上げる練習を実施した。また、自分の声を変えたいと思っていた聴講者は、低い声の発声により声を変えることもできた。

(拡大画像へのリンク)

 

(画像クリックで拡大 35KB)

4.おわりに

 今回の講演は従来の技術的な講演とは違って、プレゼンテーション力を高めるための講演であり、参加者の技術部門も建設だけでなく情報工学や電気電子など9部門から参加があった。

 講演ではウマイと思われる話し方をするには、論理的に話すことや文節で話すことなどが紹介された。今後聴講者のさらなるプレゼンテーション力アップを期待したいと思います。以上

 担当幹事 宮下紀代則 河北慶介 山室重樹(文責)

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