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生物工学部会

【例会案内】2022年例会 2022年第二次試験新合格者顔合わせ会

日時:2022年8月27日(土)(講演会)14:00〜17:00 、(技術懇話会) 17:00〜18:00(幹事のみ:幹事会 12:00〜13:30)
場所:オンライン(Teams)
対象:日本技術士会 正会員・準会員
会費:日本技術士会 正会員・準会員:1000円(新CPD行事参加申込サイトにて一括支払い)、新合格者会費:500円

プログラム:
 (1) 日本技術士会・生物工学部会の案内
 (2) 技術士登録についてのガイダンス
 (3) 講演: 小川 浩一 会員(日本食品化工株式会社 監査等委員取締役補佐、技術士(生物工学部門))
  演題名:「甘いだけではない、糖質科学の魅力」
  講演要旨:
 動物の5大栄養素はタンパク質、炭水化物(糖質)、脂質、ビタミン、ミネラルとされているが、最近は「炭水化物ダイエット」や「糖質制限」などの言葉を耳にする機会が増えてきた。しかし、糖質は比較的安価なエネルギー源であり、「甘味」「コク味」「ボディ感」等を食品に与えるとともに、「日持ち向上」「色」「光沢」等の物性改善にも寄与する重要な素材であり、私たちの食生活に豊かさをもたらしてくれる。当社は1948年の設立以来、一貫して「でん粉及び糖」に立脚した事業経営を推進してきた(当社HP「長期経営ビジョンNSK2030」参照)。糖質を扱ってきたメーカーとして糖質利用の多様化を追及するため、1970代以降、甘味剤以外の、マスキング剤、原薬、苦みやコク味素材、臨床診断用基質、水溶性食物繊維等の開発を行ってきた。その中で発表者が係わった2つの事例を紹介する。
 1)アミラーゼ臨床診断用基質/健康診断等で血液を採取し、その血清中の各種酵素活性を測定することにより、臨床診断を行う方法が広く普及している。その原理は臓器が炎症等を起こした場合、その細胞から血液中に臓器由来酵素が流失し活性が高くなることに由来する。血清中のアミラーゼ活性を測定することにより、急性膵炎等の簡便な臨床診断が可能となる。発表者らは自動分析計に最適なアミラーゼ活性測定基質(マルトオリゴ糖誘導体)をデザインし、その工業的生産方法を開発した。当該基質及び生産法のメリットや市場の現状等にも言及する。
 2)水溶性食物繊維/近年、健康志向の増大から、低カロリー食品や機能性食品の開発に食物繊維が広く利用されている。わが社では世界的にも初めて活性炭触媒を用いた糖の脱水縮合による水溶性食物繊維(難消化性グルカン含有シラップ)の工業的生産に成功した。
発表者は当該食物繊維の全社的な開発プロジェクトが実施された2011〜2016年のうち最後の約3年間のプロジェクトリーダーを務めた。得られた活性炭触媒の様々なメリットやその有用な機能性について紹介する。最後に、これからの糖質の利用について意見交換をさせていただきたい。

 (4) 新合格者及び出席技術士の自己紹介
 (5) 技術懇話会(18:00頃 終了予定)

参加申込締切:2022年8月20日(土)(締切厳守)
新合格者:新合格者は、部会長 東田 英毅(htohda@gmail.com)へ
申込フォーム(Wordファイル)を申込み締切日までに、メールでご送付ください。
部会員:技術士会ホームページ・新CPD行事参加申込サイトよりお申し込みください(会員パスワードが必要です)。

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