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部会長挨拶(第4回)
応用理学部会長の飯田喜哉です。
4月になりました。この間まで一時期冬に逆戻りしたような気候でしたが、一気にまた暖かになり桜も各地で満開になったようです。
3月23日に期末幹事会を開き、主な議題としては5月の総会の準備と10月の研修旅行に関する提案で、会員で登録されている方は会員のページに議事録を掲載いたしますのでご覧下さい。
さて先月の部会長挨拶で、昨年6月の例会における「リアルタイム地震学」の講演会が私にとって忘れられないということを記しました。この講演は、旧鉄道総研時代に「ユレダス・システム」を開発された(株)システムアンドデータリサーチ社長中村豊先生に講師をお願いして、大変好評でした。
しかし私が昨年1月ごろ、「リアルタイム地震学」を講演会のテーマに取り上げようと思い立って、最初に講師にお願いしたのは当時東大地震研教授で、同じ題名の著書を東大出版会から出された菊池正幸教授でした。
私はかねてから、教授がわが国においてはこの分野の研究の草分けで実践面でも、横浜市に提案して同市の強震計ネットワークを創設された実績について仄聞しておりました。そこで、2001年に応用理学・資源工学共催年末講演会で、「大規模地震直前予知の可能性」について講演をお願いした東大地球惑星物理学教室のロバート・ゲラー教授に御紹介をお願いした結果、菊池先生の快諾を得ました。
ところが、5月になって菊池先生からメールを頂き、「現在入院中であり、当分退院できないから、講演を取り消したい。」ということでした。既に情報工学部会、防災特別委員会にも共催に賛同してもらい、月刊「技術士」でも掲載してもらっているので、私は途方にくれました。またゲラー先生に御相談して紹介して頂いたのが、中村豊先生だったのです。菊池先生は昨年10月18日に肺炎で亡くなられました。昨年5月末に、中村先生がピンチヒッターを引き受けて頂いたことを、菊池先生にメールで御報告したところ、「大変結構だ。」という御返事を頂きました。(私信ですが、あえて「会員のページ」に転載させて頂きます。)
「菊池正幸」のキーワードでインターネットを検索しますと、横浜市立富士見中学校の先生が書いた「菊池正幸教授さようなら」というページがあります。先生のお人柄を偲ぶ一助として御一読をお勧めします。
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