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部会長挨拶(第5回)
応用理学部会長の飯田喜哉です。
5月も半ばを過ぎてしまいました。3月にこれから毎月部会長挨拶を書くとお約束しました。そのときは各月末に執筆してホームページ担当幹事に送り、幹事さんにHTMLファイルにして事務局に送っていただいて、翌月月初めにアップデートされるという一連の月例業務の流れを想定していました。実際始めてみると、自分自身の業務(応用理学部会長としてではなく)が忙しくなると背に腹は代えられず、5月16日の日曜日を使ってこの5月の部会長挨拶を書いている始末です。こういうのが本当に昔の人が言った「六日のあやめ、十日の菊」ということだと、申し訳なく思っております。
部会員の方々には全員既にご通知を差し上げていますが、5月18日(火)の18:00から葺出第2ビル5Fにおいて、第3回応用理学部会年次総会を開催します。閉会後、部会員でもあられる大島北海道支部長の特別講演、引き続いて同一会場でささやかな懇親会を催す予定にしております。4月例会のあらましは部会ホームページに報告を掲載しておりますのでご覧ください。
機械部会員の林裕先生にお願いして「機械屋がみた最近の事故原因の考察」というタイトルで、多くの事例に先生独自の鋭利な解析を披露していただきました。われわれ応用理学部門の技術士には「眼からウロコ」という御説明が多く、CPDとして極めて有益だったと思います。先生にこの講演をお願いしたのは半年前ぐらいだったと記憶します。お願いするきっかけは「“カミオカンデの光電子 増倍管(直径50センチメートル)の大量破壊”と“国産ロケットH―IIのインデューサの破壊” は共に同一の物理現象キャビテーションによるものである。」という論文が近着の機会学会誌に掲載されていることを、一人の当部会幹事から教えられたことにあります。興味を覚えた私は早速かねてからこの分野に造詣の深い林先生にご講演を依頼し快諾を得ました。
ご講演を予定していた4月例会も近づいた頃、「トラック、バスのハブ破損」事故 が俄かに一般の関心を集めるようになったので、先生にご連絡しその話題もカバーしていただくようにお願いしました。当日のご講演はこの話題については特に精彩に富み印象深いものでありました。
この一連の事故は4月例会終了後、会社の最高幹部たちの引責辞任、逮捕など波紋がますます拡大しています。不謹慎な表現は承知ですが、この事例解析は、技術士倫理とリスクマネジメントについて最適な教材となると思います。
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