国際委員会のホーム委員会の紹介国際委員会 第2, 3期 委員長挨拶
国際委員長 坂井剛太郎
第2期目に引き続き第3期目の国際委員会の委員長を仰せつかりました、坂井剛太郎です。
前期、第2期目の活動としましては、以下の実績を残すことができました。
(1) 海外の仕組みとの整合にむけた取り組みとして、日本技術士会が属するIEA(International Engineering Alliance)により2018年度に行われた日本の更新審査にワーキンググループを設置して対応し、本年6月の総会で6年間の更新を承認されました。なお、毎年行われる加盟他国の審査では主査/副査を担って対応しています。
(2) FEIAP(The Federation of Engineering Institutions of Asia and the Pacific)への継続的参加等による個別エコノミーとの活動交流の推進や、日韓技術士交流委員会による50年近くにわたる交流の維持発展、海外活動支援委員会による中国や台湾を始めとして広がる各国の個別団体との実効ある交流の推進を図っています。
(3) 技術士会会員の皆様との情報共有としては、各種関連規定の制定・改定の他、国際委員会のHPのコンテンツのアップデート、日本技術士会HPの英語版の更新作業を行っています。
しかしながら「海外」・「国際」の範囲・範疇は大変大きなものであり、常設委員会としての規定内での活動には限界があります。前期では関係各組織への理解を求めてまいりましたが、今期は常設委員長会議・理事会を通して、所掌事項の見直しも含めた委員会活動の整合性に取り組んでまいりたいと考えております。その中で特に推進する活動は以下の通りです。
(1) IEA等の国際機関で日本技術士会の意見の主張・説明を行うことのできるレベルの人材の育成とストック方法の検討。
(2) 国際交流活動を通した日本の技術士制度の優位性や強化すべき面の抽出と(交流対象国選定を含めた)根拠ある取り組み優先順位の設定。
(3) 日本技術士会としての安全保障貿易管理の仕組みなど、海外におけるコンサル活動時の国内環境と異なるリスク評価支援方法の検討と構築。
(4) 各種関連規定の制定・改定の他、国際委員会のHPのコンテンツのアップデート、日本技術士会HPの英語版の更新を通した技術士会会員の皆様とのコミュニケーションの促進。
(5) 世代交代を見据えた日韓技術士国際会議の方向性の検討。
(6) 海外活動支援委員会に蓄積された人材・ノウハウの活用・展開。
技術士制度の改訂につきましては、日本技術士会でも最終報告が取り纏められ、技術士制度検討委員会は更新制度に特化して活動を継続すると共に、技術士資格活用委員会が新たに設置されて技術士の活用促進や国際通用性について取り組んでいかれると聞いております。これらの活動では国際委員会も海外活動の視点で連携していく必要があります。日本の技術士としての海外への展開では、名称占有活動にない業務占有活動に求められる責任問題や展開対象国との部門の整合など、国内の制度にも大きくかかわる課題があります。これらの課題の解決には、各委員会や各部会、各地域本部等、皆様との連携を密にしながら活動していかなければなりません。引き続き国際委員会をご支援、ご指導いただきます様、よろしくお願いいたします。
以 上
2019年8月
国際委員長 坂井剛太郎
常設となりました国際委員会の第2期目の委員長を仰せつかりました、坂井剛太郎です。
ご指名をいただいて以降、引継ぎを通して過去の活動内容を詳細に知るに至り、あらためてその重責に身が引き締まる思いです。まずは、前身となります委員会の発足以来、これまでの活動に関わられて来られました皆様に、あらためまして敬意を表させていただきます。
さて、国際委員会の重要活動のひとつに、海外の仕組みとの整合にむけた取り組みがあります。日本技術士会が属するIEA(International Engineering Alliance)では、加盟各エコノミー※の技術者教育(日本ではJABEEが対応)と資格認定の仕組みを審査していますが、国際委員会では毎年行われる加盟他国の審査の主査/副査を担うとともに、2018年度に行われる日本の更新審査に向けてワーキンググループを設置して、受審への準備をしていきます。また、FEIAP(The Federation of Engineering Institutions of Asia and the Pacific)への継続的参加等による個別エコノミーとの活動交流の推進や、日韓技術士交流委員会による50年近くにわたる交流の維持発展、海外活動支援委員会による中国や台湾を始めとして広がる各国の個別団体との実効ある交流の推進を図っていきます。
これらの活動を背景にした、技術士会会員の皆様との情報共有も重要な役割です。前期の活動では、名刺の英文表記基準の作成や海外講演における謝金の規定化の他、国際委員会のHPのコンテンツのアップデートを行い、現在は日本技術士会のHPの英語版の更新作業を行っております。ユーザー視点でのより使いやすいHP構成への更新も、次の課題として取り組んで参ります。さらに、海外で活動されている、或いはこれから活動を検討されておられる会員の皆様との情報の共有や、各種ガイドラインの作成・提供に関しても進めて参りたいと思います。
情報化が進み、ボーダーレス社会が進む中、日本技術士会及び技術士を取り巻く環境は急激に変化しています。文部科学省科学技術・学術審議会技術士分科会において「今後の技術士制度の在り方について」の報告書がまとめられました。日本技術士会でも提言(中間報告)を取りまとめ、更に検討を行い、最終報告を取りまとめる予定と伺っています。この活動では担当委員会のみならず、国際委員会も海外活動の視点で連携していく必要があります。海外におけるCPDや安全保障貿易管理など、多くの課題の解決には、各委員会や各部会、各地域本部、各県支部との連携を密にしながら活動していかなければなりません。これまで以上に国際委員会をご支援、ご指導いただきます様、よろしくお願いいたします。
以 上
2017年9月
国際委員長 坂井剛太郎
※ 台湾や香港など、中国との関係で「国」を代表としてカウントする事が難しい団体があるため、「エコノミー」という表現を使用しています。
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