CPD支援委員会のホームお知らせ5月度技術士CPD中央講座(第140回)
講演会の概要
リン(元素記号P)は生命維持に必須の元素であると同時に産業分野においても重要な素材を構成する元素である。リン(P)を取り巻く世界の状況、我が国には資源としてのリン鉱石が存在しない状況を明らかにする。二次リン資源として有望な製鋼スラグの活用、同時に新技術を駆使した高純度リン素材(黄燐P4)の製造方法並びに最終製品への応用について報告する。
研鑽目的・目標
リン(元素記号P)は生命維持に不可欠な元素であり、電子部品、自動車、医薬品、食品、プラスチック等の産業分野では重要な素材として使用されている。日本だけでなく世界の大半の国にはリン鉱石資源が存在しない状況で、下水汚泥、畜産廃棄物や鉄鋼スラグ等の使用済み産業廃棄物から高純度リン素材(黄燐P4)を効率良く再生して国内調達を可能とするリン循環産業(リサイクル産業)の創製について明らかにする。
2017年5月20日(土)13:00〜17:00
機械振興会館 地下2階ホール
〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8 地図
公益社団法人日本技術士会 CPD支援委員会
正会員(A)2,000円、準会員(B)1,000円、非会員(C)4,000円
※会費は資料代込みです。当日、会場の受付でお支払いください。
200名(定員に達し次第締切)
会員ID・PWをお持ちの方は、こちらからお申込み下さい。
会員ID・PWをお持ちでない方は、こちらから、または、参加費区分(会員(A)、準会員(B)、非会員(C))氏名(フリガナ)、部門、所属、連絡先住所、E-Mail、Tel、Faxをご記入のうえ、下記Faxあてお申込み下さい。
Fax:03-3459-1338
お問合せ先:公益社団法人 日本技術士会 事務局 電話:03-3459-1331
◆ 講演1 「 P-イノベーションとバリューチェーン 」 70分
大竹久夫 氏 〔 早稲田大学リンアトラス研究所 客員教授、リン資源リサイクル推進協議会 会長、大阪大学 名誉教授、広島大学 名誉教授 〕
リンは全ての生命に不可欠であり、電子部品、自動車、医薬品、食品、プラスチック等の広範な製造に必要な「産業の栄養素」でもある。わが国には資源と呼べるリン鉱石が存在せず、日本人の骨やDNAのリンはもとより、製造産業に必要な高純度リン素材の全てを海外に依存している。本講演では、国内の未利用二次資源から原料リンを調達し、黄燐等の高純度リン素材と高機能リン製品の国内生産を目指すPイノベーションとバリューチェーンについて解説する。
キーワード : リン、イノベーション、バリューチェーン、二次資源、未利用二次資源、リン鉱石、骨、DNA、黄燐、高純度リン
◆ 講演2 「 リンの未利用二次資源 」 70分
松八重一代 氏 〔 東北大学大学院環境科学研究科先進社会環境学専攻 教授 〕
※ 講師が、長坂徹也氏 〔東北大学大学院工学研究科金属フロンティア工学専攻 教授〕 から松八重氏に交代となりました。(3.21)
リン資源の大半を海外に依存している我が国においては、リン資源循環は資源の安定確保並びに持続可能な資源管理のために重要である。製鋼スラグをはじめ、社会に眠る様々な未利用のリン資源に着目して、将来にわたったリンの持続可能な循環を考える必要がある。本講演では、マテリアルフロー分析(MFA)の手法を用いて国内で循環するリンの流れについて概観し、サプライチェーンを通じたリン資源についてリソースロジスティクスの視点からの検討を紹介する。
キーワード : リン資源、リン資源循環、資源管理、製鋼スラグ、リン資源需要、未利用リン資源、マテリアルフロー分析(MFA)、
サプライチェーン、リソースロジスティクス
◆ 講演3 「 高純度リン素材としての黄燐の用途と最終製品 」 70分
國貞眞司 氏 〔 三國製薬工業(株)代表取締役社長 〕
黄リンから化学及び電気産業に不可欠なリン化合物が誘導できる。難燃剤、可塑剤、医薬、農薬、電子部品、半導体、電池、金属表面処理品等につき、最終製品を含めて紹介する。黄リンは、物づくりの先端技術を支える重要な原料であるが、戦略物質として輸入が困難になりつつある。全量を輸入に依存している我が国は、新技術を駆使したリン資源リサイクルによる独自の高純度リン製造が喫緊の課題である。
キーワード : 黄リン、難燃剤、可塑剤、電子部品、半導体、電池、金属表面処理、戦略物質、高純度リン、資源リサイクル
※ キャンセル手続きをせずに当日欠席された場合は、費用を請求させていただきます。
※ プログラムは当日変更となる場合がございますのでご了承ください。
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