CPD支援委員会のホームお知らせ12月度技術士CPD中央講座(第109回)
日本では1200人に1人の子どもが0歳〜19歳の20年の間に「不慮の事故」で死亡している(5歳〜14歳では死亡原因1位)。
しかしながら、事故の発生後の対応として、[1]責任者の処罰、[2]設備の撤去、[3]「お母さん、子どもから目を離さないでください」と呼び掛ける、といった対症療法的対応で済まされている実情がある。
2009年CPD中央講座「技術者のミッション」で示した問題提起に呼応して、「技術者が何をできるか」に具体的に挑戦した技術士グル−プの研究・行動の実績(当該事例についてはNHKで放映もされている。)を紹介する。
さらに、消費者保護法の専門家による消費者法システムや子供の安全についての考え方について母国であるオーストラリアとの比較を交えた講演、安全知識循環型社会システムを提唱している産業技術総合研究所の障害予防工学の研究者による講演も合わせた幅広い視点の講座とし、社会の安全を守るという技術士のひとつの活動を示すものとしたい。
2011年12月3日(土)13:00〜17:00
アクセス青山フォーラム
〒107-0062 東京都港区南青山1-1-1新青山ビル(青山ツインビル)西館15階 地図
公益社団法人 日本技術士会 CPD実行委員会
正会員(A)2,000円,準会員(B)1,000円、非会員(C)4,000円
※会費は資料代込みです。当日、会場の受付でお支払いください。
会員ID・PWをお持ちの方は、こちらからお申込み下さい。
会員ID・PWをお持ちでない方は、こちらから、または、参加費区分(会員(A)、準会員(B)、非会員(C))氏名(フリガナ)、部門、所属、連絡先住所、E-Mail、Tel、Faxをご記入のうえ、下記Faxあてお申込み下さい。
Fax:03-3459-1338
お問合せ先:公益社団法人 日本技術士会 事務局 電話:03-3459-1331
◆講演会趣旨説明
1)93回CPDの「子どもの安全を守る」講演会を出発点として子どもの安全グループの活動がスタート
2)活動例2テーマと、指導をいただいている外部研究者の総括講演によって、社会の安全を守るという技術士のひとつのミッションを示す
講師:佐藤 国仁 氏(佐藤R&D)
◆「生活空間における子どもの安全(日本語)」
消費者保護の立場、特に「子どもの安全」についての日本の現状を、母国オーストラリアと比較して、[1]消費者法システム、[2]子ども用品の購入にあたっての母親の選択ポイントと危険な商品、など異なった視点で説明し、子どもの安全を守る具体的方策に言及する。
講師:タン ミッシェル 氏(帝塚山大学 教授)
◆「技術士研究事例 1 「浴槽用浮き輪による溺水」」
1)子どもが浮き輪に乗った系の安定性、転覆限界を計算、急速転覆現象について解析した
2)ダミー人形を浮き輪に乗せて転覆・逆さ宙吊りになる現象を観察し解析結果を検証した
3)障害事故防止へ今後の取り組み方向について検討中。
講師:小田部 譲 氏(OY技術と経営研究所 代表)
◆「技術士研究事例 2 「流水プールでの吸い込まれ事故」」
2005年7月に埼玉県ふじみ野市の流水プールで発生した小2女児吸い込まれ事故を検証し、プールの運営管理のみならず設計と施工にも課題があることを明らかにした。この結果を何万とある既設学校プール、公共プールの安全化に役立てたい。
講師:森山 哲 氏(有限会社森山技術士事務所 代表、博士(工学))
◆「子どもの事故による傷害の現状と予防戦略」
子どもの事故予防のための科学的アプローチには、事故情報の収集⇒事故事例の知識化⇒対策の実施⇒対策効果の評価、というループをもつ社会システムを構築することが重要。この戦列に技術士のグループが参加して研究した手法と実績を評価している。
講師:山中 龍宏 氏(産業技術総合研究所デジタルヒュ−マン工学研究センター傷害予防工学研究チーム長)
※プログラムは当日変更となる場合がございますのでご了承ください。
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