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CPD支援委員会

2013年度 技術士フォーラム

更新履歴
11/19 講演概要追記

テーマ「放射線による被ばくリスクと放射線防護をどう考えたらよいか?」
−福島の復興と、人々の尊厳を守るために、我々は何をすべきかを考える−

放射線被ばくによるリスクを正しく理解するためにはどうしたらよいか?すなわち『放射線リスクの相場観』を得るために必要な情報提供を行い、参加者各々が自身の専門に照らしながら、自ら答えを出して頂くことを目標としたフォーラムを開催する。
本フォーラムでは、被災地の復興支援に携わった技術士からの要望に沿い、福島の現存被ばく状況を理解するために必要な、[1]放射線による身体影響、[2]従来の放射線防護の考え方と基準値の意味、[3]福島の汚染状況や住民への健康影響の3つの情報に絞り込む。また、福島における復旧支援活動を紹介し、事故後2年半を経て、解ってきた事実と説明が放置されてきた誤解の整理を試みる。さらに、福島の反省を踏まえた今後の放射線防護の考え方に議論を深化する。これらを通じて、福島復興の障害は何か?復旧・復興のあり方はどう考えるべきか?そして、『福島』の尊厳を守るために、我々は何をすべきか?を共に考える。
なお、議論の発散を避けるために原子力の是非を問う政策論は持ち込まない。また、主観に基づく「相場観」ではあるが、科学的根拠に基づく「安全」と主観的要素の混入する「安心」の混在はまずは切り離して考え、後にその統合を図ることとする。

日  時

2013年11月25日(月) 13時〜17時
(定員200名。事前申し込み先着順。定員になり次第申込受付を終了させていただきます。)

場  所

機械振興会館 地下2階ホール  地図
〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8

主  催

公益社団法人 日本技術士会 CPD実行委員会

参 加 費

正会員 2,000円
準会員 1,000円
非会員 4,000円
賛助会員 2,000円

※会費は直接会場にてお支払い下さい。

お申込み先及びお問合せ先

会員ID・PWをお持ちの方は、こちらからお申込み下さい。
会員ID・PWをお持ちでない方は、こちらから、または、参加費区分(会員および準会員A(A)、準会員B(B)、非会員(C)賛助会員(D))氏名(フリガナ)、部門、所属、連絡先住所、E-Mail、Tel、Faxをご記入のうえ、下記Faxあてお申込み下さい。
Fax:03-3459-1338
お問合せ先:公益社団法人 日本技術士会 事務局 電話:03-3459-1331

講演者等

開会の辞 日本技術士会 副会長 鮫島 信行
講演1「福島原発事故と医療人 ; 非常事態から現存被ばく状況における対応と社会的責務」
   山下 俊一 氏(長崎大学理事・副学長、福島県立医科大学副学長)

原子力災害では、危機介入のみならず避難被災者に対する支援、風評対策、更に復興の為には、帰還帰村に向けた地道な努力が、国際的な放射線防護の原則に沿って求められている。社会的責任を負う科学技術の世界であればこそ、災害からのレジリエンス構築に貢献する必要があると考え、福島原発事故対応の特異性と普遍性について抽出、紹介する。

講演2「放射線による身体影響の整理と基準値の算定方法、従来の放射線防護の考え方」
   山口 一郎 氏 (国立保健医療科学院 生活環境研究部上席主任研究官)

原子力災害からの回復には長い時間を要し、その過程では様々な問題が発生するであろう。その対応にはこれまで人類が経験した数々の環境汚染を伴うような災害後の経験が役立つと考えられる。技術士の方々がどう貢献できるかを考えるために、食品の基準値の基本的な考え方の確認などの放射線クイズを試みたい。知識の再整理に役立てていただくとともに人々の考え方が多様であることを実感していただければと思う。

講演3「福島第一原子力発電所事故後の福島の状況を踏まえた、今後の放射線防護の考え方」
   丹羽 太貫 氏 (福島県立医科大学特命教授、ICRP主委員会委員、京都大学名誉教授)

初期の放射線防護は、急性の確定的影響から医師やX線技師などの職業人を守ることが目的であった。急性障害には閾値線量があるため、それを超えない方策が放射線防護であった。その後確率的影響に対する防護が加わり、対象に公衆が含まれることになった。ただ線量に対してリスクが直線的に増加する確率的影響に対する防護では、どの程度の健康リスクなら否とするかの判断が必要で、科学的な知見に加えて価値判断が必要となった。このたびの福島原発事故では、健康リスクよりも人々の生活など社会的なリスクがきわめて深刻で、これまでの放射線防護の在り方が今や問われるに至っている。

閉会の辞 CPD実行委員会委員長 笹口 裕昭

お問合せ先

公益社団法人 日本技術士会 事務局 TEL:03-3459-1331 FAX:03-3459-1338

※上記内容は変更となる場合がございますのでご了承ください。

このページのお問い合わせ:CPD支援委員会

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