ナビゲーションを飛ばしてコンテンツへ
  • 生物工学部会のホーム
  • 地域本部・県支部・部会・委員会
  • 公益社団法人日本技術士会
  • RSSについて
生物工学部会

【例会案内】2021年12月例会(農業部会・生物工学部会 合同講演会)

日時:2021年12月11日(土)14:00〜16:30(技術懇話会) 16:45〜17:30(幹事会 12:00〜13:30)
場所:オンライン(Teams)
対象:日本技術士会 正会員・準会員
会費:日本技術士会 正会員・準会員1,000円(新CPD行事参加申込サイトにて一括支払い)
プログラム
 講演1
 関 哲也氏 (株式会社サイゼリヤ アグリ技術部 アグリ技術センター長、技術士(生物工学部門))
 「食品関連企業の農業とのコラボレーション」
 [講演要旨]
 農業により生産された穀物、野菜、果物等の生産物は、食品関連企業により加工、流通され、消費者に届けられる。従って、食品産業や流通業にとって、農業への参入は、「供給の安定化」「コスト低減」を目指すmerchandisingと考えられる。
他産業から農業とのコラボレーションは、様々な方式があるが、大きく「農産物を生産or利用するコラボ」と、「農業サービスでのコラボ」にわけられる。前者は農産物の直接の生産や利用であり、後者は人材や資材の共有である。様々な企業が農業とコラボレーションを行っている。
しかしながら、これまで同一の演者が「農産物を生産or利用するコラボ」と、「農業サービスでのコラボ」それぞれで、実際の経験を報告した例は少ない。
本講演では、演者が、拙い経験ながら、異なる企業で農業とかかわった経験を上記の観点も踏まえつつ論じたいと考えている(一部内容は、過去の発表「2013年6月13日 技術士生物工学部会発表」で既出であることはご容赦願いたい)。

 講演2
 宮澤 陽夫氏(東北大学未来科学技術共同研究センター(NICHe)「戦略的食品バイオ未来産業拠点の構築」プロジェクトリーダー・教授、東北大学リサーチプロフェッサー、東北大学名誉教授)
 「米、米油の魅力について」
 [講演要旨]
 世界(80億人)では人口増大による栄養欠乏(25億人)と過剰な栄養摂取を背景とした疾患リスク拡大(20億人)が大きな問題となっている。WHOのSDGs(持続可能な開発目標)には食糧と栄養が強く関連する目標が多く含まれており、健全な食生活のための持続可能な食料システム、母親や乳幼児への適切な栄養供給は、特に重要とされている。IUNSの「Sustainable Diets」のタスクフォースでは,農業,環境,健康の観点から,人間の健康に必要な地球環境保全も視野に入れた持続可能な食糧生産システムの構築が望まれている。グローバルなこの流れの中で、我が国は食糧自給率を上げる必要があり、健康食である日本食の基本となる米の魅力については、国民により多くその大切さが理解されるべきと思われる。そのためにはいつまでも炊飯器に頼ってはいられないのであり、より美味で簡単な調理法の展開も必要である。私が子供の頃の日本人は年に120kgの米を食していたが肥満者はほとんどいなく、この世代が現在の長寿者であり、今は年50kg程度の米消費であるが肥満による生活習慣病者が増えている。米食は健康食なのである。米糠から得られるこめ油は、我が国唯一の自給可能な食用油であり、脂肪酸バランスが良く、酸化安定性に優れ、トコトリエノールやオリザノールなどの機能性成分に富んでいる。価格高騰が著しい大豆油や菜種油の輸入がいつまで可能なのか、自給可能なこめ油の増産体制の構築と安定な供給体制が必須である。それに適した油糧米の育種も重要である。

終了後、技術懇話会を開催
参加申込締切:2021年12月4日(土)(締切厳守)
技術士会ホームページ・新CPD行事参加申込サイトよりお申し込みください(会員パスワードが必要です)。

関連ページ

このページのお問い合わせ:生物工学部会

ページトップへ