研鑽を重ね、
建物に生命を吹き込む。
藤堂 文孝さん電気電子部門株式会社関電工 勤務

1.私の仕事

私は、株式会社関電工コストエンジニアリングユニット営業統轄本部エンジニアリング部で勤務して現在入社16年目です。
業務としては、電気設備の計画・設計を行っております。電気工学科出身で、就職はメーカという選択肢もあったのですが、照明やブレーカなどの個々の器具を作っている会社よりも、それらを組み合わせて建物として“機能”させることに魅力を感じていました。そのため、関電工への入社を決めました。

全ての建物は、建築設計図だけでは建物としての機能を果たせません。そこに電気設備や機械設備の設計図が加わることで、建物として生きています。
設計職では、オフィスビルや工場などの建築物の施工に関して、その設計を担当します。依頼主から要求事項をヒアリングして、打ち合わせを重ねて内容を詰め、提案を行い設計図に反映させていきます。施工会社である関電工の業務の大きな柱である電気設備工事をバックアップしています。

依頼を受けて最初にすべきことは、依頼主との仕様の確認です。どれぐらいの照明が必要なのか、コンセントの位置、建物のグレード・・・・など要望を確認して、設備設計図に反映させていきます。その中で、技術士として、培った知識や説明・提案能力は非常に役立っていると感じています。
また、予算が厳しい場合は、予算に合わせた仕様を提案するのですが、その際は、コストマネジメントを専門とする積算や営業といった、社内の他部署の人間と一緒になって進めていきます。また、他設備業者と、電気の配線ルートと空調のダクトルートの干渉などのような配置上の問題が生じる際には、施工部門の人間にアドバイスを受けながら調整を行います。
この仕事は施工、積算、営業のどれが欠けても成り立ちません。三位一体となって、設備設計図を作り上げていきます。

ミィーティング風景

設計は、施工が始まっても、業務が終了するわけではありません。細かい詰めが必要になるので、時には現場に足を運んで調整を重ねます。
現場では多くのことを学べます。現場の施工担当者が最前線で戦っている者とすれば、私たち設計者はそれをサポートする立場、最前線にいる担当者は、現場の状況を捉える感覚が鋭いので、双方でうまくコミュニケーションがとれれば、非常に良い建物ができあがります。ですからなるべくコミュニケーションをとるように心がけています。
1枚の建築設計図には、設計者や依頼者の思想が反映されています。この場所はこう使いたい、こんな建物にしたいという意図が伝わってくる。それを汲み取って、設備設計図として仕上げられた時はすごく達成感があります。

現場にて

2.技術士資格について

技術士の資格を取得したのは、2013年です。二次試験の合格までは5年かかりました。業務上ではお客様や取引先と名刺交換をする際に技術士の記載があることでより信頼を得られていると感じることがあります。先輩からは、技術士の資格は勉強も大事だけど日々の積み重ねが重要だと教わったのをよく覚えています。
また技術士という資格そのものが知識を陳腐化させないよう日々の情報の取得に努めるモチベーションになってもいます。技術士を取得する上での勉強は自分が今まで培ってきた知識を体系化させるに非常に役立ったと感じています。

オフィスでの様子

3.仕事を離れて

オフのひとコマ

オフの際には、近所のテニスコートで家族と硬式テニスを行っています。学生の時は、軟式テニス部でしたので硬式テニスとは打ち方から違い中々慣れませんが、最近ようやくラリーが続くようになってきており、楽しんでいます。

プロフィール
  • 平成14年4月 大学院卒業後、株式会社関電工入社 エンジニアリング部にて設計業務を担当
  • 平成25月 技術士(電気電子部門)取得
資格
  • 技術士(電気電子部門)
  • 建築設備士
  • 第3種電気主任技術者
趣味
  • テニス、サイクリング、読書
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