人と環境に関わり、
地域の魅力を活かしたい。
森原 百合さん建設部門

1.建設コンサルタントを選んだ訳

「技術士」という言葉を知っている方は、それがどのような資格か、すでにある程度ご存知なのかなと思います。
でも、一般的に知名度は、とても低いのが現状です。
そこで、私は建設コンサルタントの環境系の技術士資格を持つ一技術者として、どんな仕事をしているのかをご紹介したいと思います。

子供の頃、実家の目の前に広がる谷津干潟が、ゴミだらけの埋め立て寸前から、市民の手で再生し希少な渡り鳥のために大切な場所として認められラムサール条約登録湿地になるまでを目の当たりにしました。

これがきっかけで、人は良くも悪くも環境に影響を与えうることを強く感じ、「人と環境に関わる仕事がしたい」と、それが叶う場である建設コンサルタント業界に飛び込みました。

2.どんな仕事?

現在、河川・ダム事業が環境に与える影響についての調査・予測評価や、自然公園の計画の見直しなどの仕事に携わっています。お客さんは、国交省や環境省、農水省などの国や、地方自治体(県)が主になります。

3.仕事の流れ

例えば、ある事業を進めるにあたって環境面で課題がありそうな場合、課題を整理した上で、その解決に必要なデータを集めるための調査計画を立てます。
調査の方法には、これまでに実施された調査結果の収集や、現地調査等があります(写真@)。

集めたデータを元に、予測評価を行い、社内の設計担当者等とも話し合った上で、保全措置の方針や公園計画案などを考えます。その内容については、打合せ等を通してお客さんの納得いくものにするだけでなく、地元の関係者や学識者を、個別にお訪ねしたり、何人も集まって頂く会議を開いたりして、ご意見を求めることもあります(写真A)。
関係者の利害が対立する場合は、皆が納得いくやり方を見出すことも大切です。

このような検討に加え、事業を行う地域の自然の魅力を、その地域の子供たちに知ってもらうためのイベントを行うこともあります(写真B)。
また、業務で得られた知見については、なるべく社内外に発表するよう努めています(写真C)。

@現地調査ではかなり歩くことも多いです…
  • A社内での議論も白熱します
  • Bダムの自然環境についての授業の様子
  • Cなるべく社内外での発表に努めています

4.実際の働きかた

入社から11年目の今、3歳になる息子がおり、基本的に保育園への送りは夫が、お迎えは私が担当しています。
そのため、もし残業する場合は、保育園や家族等との調整が必須です。残業せずに仕事をするために、作業にどのくらいの時間が要るか、〆切までに仕上げるにはどうしたらいいかを考えながら、一つ一つ積み上げていくことを心がけています。
それでも、突発的な緊急対応が出ることも多いため、周囲との信頼関係づくりはとても大切です(きちんとできているか、常に不安はありますが・・)。

D休日は思い切り遊びます!

ちなみに、休日は外に出かけて、思い切り遊びます。
また、鉄道好きな息子(乗るよりも見る方が良いらしい)と、跨線橋や踏み切りなど、電車が見えるスポットを一緒に開拓するのも楽しいです。 出張先では、まめに鉄道の写真を撮ってお土産にするのが我が家の定番です(写真DE)。

E出張先でおさめた1枚

5.技術士になってよかったこと、これから目指したいこと

ありきたりですが、初めて会うお客さんや学識者の方から、名刺交換の際に、「技術士を持っているんですね!」と一言声を掛けられた時など、一人前の技術者に仲間入りできたようで技術士を取って良かったな、と感じることが多いです。
技術士としての責務は重いですが、その代わりに大きなやりがいもあります。これからは、技術研鑽に努めつつ、地域の埋もれた宝を見直し、活かしていけるような地域づくりに貢献していきたいと考えています。

プロフィール
  • 平成20年4月 大学院卒業後、日本工営株式会社入社、環境部で国内の環境保全業務を担当
  • 平成21年4月 中央研究所へ異動、新規グループを立ち上げ
  • 平成25年3月 技術士(建設部門)取得
  • 平成25年6月 結婚
  • 平成27年1月 長男出産
  • 平成27年10月 復職し、サテライト勤務を社内初トライアル
  • 平成28年4月 環境部へ異動
資格
  • 技術士(建設部門:建設環境)
  • 博物館学芸員
趣味
  • ピアノ(歴26年)、絵画鑑賞
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