EMF国際エンジニア



EMF国際エンジニアとは

経験をつんだ技術者の国際的な活動を促進することを目的として、現在、世界15の国や地域(エコノミー)の民間の技術者団体間でEMF(Engineers Mobility Forum)協定が合意されています。
この協定に加盟している各エコノミーの技術者団体は、それぞれプロフェッショナルエンジニア国際登録 (IRPE: International Register of Professional Engineers) 制度を創出・維持し、一定の基準を満たした技術者を各エコノミーで国際エンジニア(International Professional Engineer) として登録を行うこととしています。 


EMF国際エンジニアの沿革

1996年3月にワシントンアコード(*) 加盟団体間で、経験をつんだ技術者の国際登録を実現させる方策が話し合われたのが始まりで、1997年1月の会議から(社)日本技術士会もオブザーバーとして加わりました。 1997年10月の会議でEMF(ENGINEERS MOBILITY FORUM、技術者流動化フォーラム)という名称の枠組みを設立することが合意され、その後の協議を経て2001年6月の南アフリカでの会議で、11のエコノミー(国や地域)の民間技術者団体がEMF協定に署名し、EMFプロフェッショナルエンジニア国際登録を開始していくことに合意しました。 
さらに、2007年の米国・ワシントンでのEMF調整委員会で シンガポールとスリランカが、2009年の京都でのEMF調整委員会では チャイニーズ・タイペイとインドが加盟し、現在はわが国を含む15のエコノミーがEMF協定に参加しています。

なお、APECエンジニアの枠組みには、各エコノミーのエンジニア協会と政府が協力して取り組んでいますが、EMFの枠組みはEMFに加盟するエンジニア協会の合意により運用され、各エコノミーの政府は主体的にはかかわっていません。
(*) ワシントンアコード : 技術者教育認定団体の協定。


EMF国際エンジニアの公式サイト

EMF国際エンジニアとして登録されると

EMF国際エンジニアとして登録されると、IntPE(認定国・地域名) の称号(International Professional Engineerの略称)を使用することができます。 日本のEMF国際エンジニアはIntPE(Jp)の称号を使用することができます。 IntPEは、学歴要件、実務経験などについて国際的に一定の要件を定め、その要件以上にあると認められる技術者に対して与えられる共通の称号です。 EMF国際エンジニア登録により、技術者としての能力がEMF加盟エコノミー間において同等であるとみなされます。 
(EMF国際エンジニアはIntPEの称号を使用する場合、使用する国の規制や条件に従うことが求められています。 なお、アメリカはIntPEの称号を採択していません。 アメリカなど国によっては法令上の理由により業務上の使用が制限される場合があります。)



英文名刺の例   

EMFの場合、プロフェッショナルエンジニア国際登録 (IRPE: International Register of Professional Engineers) には分野の定めがありませんので、技術分野を表示する必要はありません。 なお、EMF協定には APECエンジニアと同様に “practice only within their fields of competence, and advise their clients if and when additional professional assistance becomes necessary to implement a programme or project” と規定されていますのでご承知ください。
 
   


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