掲載12/22

根拠薄い新セシウム規制値

1221日の読売新聞に厚生労働省が来年の41日から

セシウム食品の規制を強化するという記事が掲載されていた。

この報道によれば、新規制値は、国民が年間に食品から摂取する許容線量を1ミリ・シーベルトとし、これを前提に、一般食品の規制値は現在の500ベクレル/kgから5分の1100ベクレル/kgに、乳児食品と牛乳はさらに厳しい50ベクレル/kgに引き下げられる。

もっとも厳しい飲料水については現在の200ベクレル/kgから1/2010ベクレル/kgに引き下げられると言う。

 

新規制値

もちろん食品は安全である方がよいに決まっている。

そのことに反対する気持ちはさらさらない。

しかしアメリカの1200ベクレル、EU4001250ベクレルに比べ、あまりにも高い規制値ではないだろうか。

米など前年の収穫物を貯蔵して出荷する食品には、現在の暫定規制値である500ベクレルが適用される経過措置が取られるということだが、100ベクレルの規制値が決まれば、100ベクレル超えの米を買う消費者がいるわけがない。

1129日のブログに書いたように、現在の暫定規制値でも被ばく量が1ミリ・シーベルトを超えることはほとんどないと考えられる。

なのに、科学的根拠が薄いこのような新基準を適用することは

被災地いじめの何者でもないと思う。

1129日には胃の透視検査のことを書いたが、人間ドックや集団検診で受ける被ばく量についても明解な情報提供が必要と考える。

医療被ばく量の方が桁違いに多いとすれば、食品だけ厳しく規制することはおかしい。

なお、食品総合研究所が、食品の放射能汚染の影響について

ホームページを立ち上げたので参照して欲しい。
 
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