ホーム技術士CPDCPD行事への参加7月度技術士CPD中央講座(第153回)
現代、宇宙へのアプローチは飛躍的に進んでいる。一方、地球の地下構造については、地下数キロの掘削確認ですら実現できていない。日本周辺の海溝型巨大地震の発生や火山噴火は、プレート沈み込みが関与していることが周知である。
本中央講座では、[1]日本列島周辺のプレート沈み込み構造とダイナミズム、[2]プレート沈み込み帯の巨大プレート境界型地震、[3]地球内部構造を探求する「マントル掘削」へ向けた科学的・技術的側面について、国立研究開発法人海洋研究開発機構の3人研究者より、最新の科学的・技術的情報を提供していただく。
研鑚目標:地球の内部構造に関する地球物理学の基礎知識を得ること、地球内部構造の把握へ向けての最新動向を知ること、加えて、それらの知識を基礎とし、防災について改めて考える機会とする。
2022年7月23日(土) 13:00〜17:00
◆ WEB:Teamsによる配信
◆ 会場:機械振興会館 地下2階ホール(東京都港区芝公園3-5-8) 地図
公益社団法人日本技術士会 CPD支援委員会
◆ 日本技術士会 会員:1,000円
◆ 日本技術士会 会員外:2,000円 ※ 会場参加のみ
◆ WEB:500名
◆ 会場:60名
◆ 日本技術士会 会員の方 → 技術士CPD行事申込一覧(会員)
◆ 日本技術士会 会員外(未入会)の方 → 一般CPD行事案内
※ 受付は6月3日(金)に開始します。
定員に達しない場合も、7月21日(木)午前で申込み受付を締め切ります。
※ WEB参加の方は、本ページ下部「 添付資料 」の「 オンライン講演会参加に関する規約 」を必ずお読みになり、
内容に同意した上で、お申込みください。
Teamsの招待メールを7月22日(金)に送信する予定です。
◆講演1 「 プレート運動とマントルの運き 」
大林 政行 氏 〔 国立研究開発法人海洋研究開発機構 海域地震火山部門 火山地球内部研究センター・主任研究員 〕
日本列島の下には太平洋プレートとフィリピン海プレートが沈み込み、その影響で日本では多くの地震が発生し、世界有数の地震国となっている。沈み込んだプレートはその後どうなってしまうのか。地球内部のマントルではどのような運動がありプレートが動いているのだろうか。医学のCTスキャンを地球に応用した地震波トモグラフィーによって解明された地球内部の様子を紹介する。また、地球内部の構造を知るためにどのような観測、特に海域での観測が行われているのかを紹介する。
◆講演2 「 日本列島に沈み込む海洋プレートの実像と巨大地震 」
藤江 剛 氏 〔 国立研究開発法人海洋研究開発機構 海域地震火山部門 地震発生帯研究センター・グループリーダー 〕
日本海溝や南海トラフは、日本列島の下に海洋プレートが沈み込む入口である。海溝陸側(海溝と日本列島の間の海域)では、海洋プレートの沈み込みに伴い巨大なプレート境界型地震(たとえば2011年東北地震)が繰り返し発生している。最近の地下構造研究の進展から、実は海溝陸側で発生する地震活動には、海溝海側に位置する沈み込む前の海洋プレートの性質とその不均質性が強い影響を与えていることが分かってきた。本講演では、海溝外側で生じている様々な現象とそれらが地震発生帯に与える影響について最近の知見を紹介する。
◆講演3 「 マントル掘削への挑戦 」
阿部 なつ江 氏 〔 国立研究開発法人海洋研究開発機構 研究プラットフォーム運用開発部門 マントル掘削プロモーション室・主任研究員 〕
海底からマントルまで掘削する「モホール計画」は、1961年に米国で開始された。しかし予算の見積の甘さや当時の技術的な問題から、1966年に米国議会から停止命令が出されて停止していた。2005年に日本で科学掘削船(地球深部探査船)「ちきゅう」が建造されると、その壮大な計画が日本を中心に「マントル掘削」として蘇り、実現に向けて様々な準備が行われている。人類は1969年には既に38万km離れた月に降り立ち、2010年そして2020年には約60億kmもの旅の末の小惑星帯からサンプルを持ち帰っているが、海底から約6kmという距離のマントルには未だ到達していない。私達の住む地球とその成り立ちを詳しく調べるため、前人未踏の領域であるマントルまでの掘削への挑戦ついて、科学的・技術的側面から紹介する。
※ 上記、内容は変更になることがございますのでご了承下さい。
1.Teamsの接続方法については、本ページ下部「 添付資料 」の「 Teams接続方法 」をご覧下さい。
個別に接続方法を電話、メール等で説明することは、事前、当日とも致しかねます。
2.講演会の当日、事務局の担当者が運営のため執務室から離れ、会場など別室に詰めている場合があります。
接続の不具合対応含め、事務局に電話されても応答できかねますので、予めご了承下さい。
3.お一人様1接続での参加をお願いします。複数の機器を接続しての参加はお断りします。
4.Teams経由による講演会参加に際してご利用のパソコン等に障害が発生した場合も、日本技術士会は一切の責任を負いません。
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