長野県支部のホーム活動状況
平成27年度東信ブロック 講演会開催報告
開催日時:平成28年2月7日(日)14:00〜16:00
講 師:曹 西 氏(信州大学工学部助教)
会 場: 佐久市佐久平交流センター
参加者:41名(会員22名、準会員1名、一般18名)
1.講演内容(概要)
1. アメリカ I-35W 橋梁崩落事故 から学ぶ橋梁の維持管理
I-35W橋・・・・橋長L=581.3m、中央径間L=139mの上路トラス橋(8車線:W=34.5m)
1)橋梁崩壊の原因
直接的原因:設計会社の設計ミスによる節点U10のガセットプレートの耐力不足
間接的原因:幾度も実施された改修工事による橋梁荷重の増加。
当日の通行車両と工事用荷重の集中配置
2)提起された安全上の課題
・橋梁設計に関する設計会社の品質管理手続きの整備
・橋梁所有者の補修・維持管理活動時の橋梁上での建設荷重配置に関する配慮
・ガセットプレートの歪曲状況点検手引きの欠如etc.
3)落橋の事象からから学べること
・橋梁設計に関する設計会社の品質管理の重要さ
・維持管理を考慮した橋梁許容荷重評価要領の見直し
・事故事例等の技術情報の公開、共有による再発防止の取組みの必要性
2.日本橋梁の維持管理及び日米橋梁維持管理の比較
1)点検の現状(日本は5年に一度、アメリカは2年に一度の目視点検)
2)国交省道路局の対策区分の判定区分表(アメリカとの評価の比較)
アメリカは10段階の評価、日本は4段階の評価
橋梁点検の結果は、連邦道路庁のホームページで公開されている。
2.感想等
今回のテーマが土木関係者にとって、喫緊の課題であったためか、技術士会の会員
をはじめ、建設事務所・自治体関係者も含め、幅広くご参加いただけた。
一般の参加者は4割程あり、地域への貢献も少しは出来たのではないかと思う。
今後も会員の要望に沿った関心の高い企画を行うことで、長野県支部の活動に協力
して行きたいと思う。
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