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長野県支部

H26年度南信ブロック講演会−実施報告

第2回 長野県支部 CPD講習会 (実施報告)

「グリーン・イノベーション光合成で水素や石油を生成する人工光合成生物を生み出す研究」

日 時 平成26年9月6日 (土) 10時00分〜12時00分
講 師 伊原 正喜 先生 信州大学農学部助教
会 場 信州大学 農学部 ゆりの木
 本講演は、藻類から光合成によりバイオマス燃料(水素・石油)を作る技術に関して、信州大学 農学部 伊原正喜先生に行っていただきました。伊原先生は、本技術が注目される前から、着実に研究に取り組んでこられた数少ない方です。内容は、本技術の現状と課題、これらの展望を講演していただいた後、実験の状況等を見学しました。藻類は、酸素発生型光合成を行う生物のうち、主に地上に生息するコケ植物、シダ植物、種子植物を除いたものの総称でり、諏訪湖のアオコや、昆布、駐車場に見られる緑の海藻状のイシクラゲ等が該当します。先生が藻類を選んだ理由は、他の陸生植物よりも効率が高いこと、設置費がやすいこと、寿命がないこと、廃棄が容易なこと等があります。研究は、藻類の燃料生成の効率を上げるため、ヒドロゲナーゼという藻類を活性させる酵素を遺伝子組換え等により改良しています。講義は、一般的な自然エネルギーの話、現在の自然エネルギーの活用の状況等を解りやすく説明して下さいました。講義後、研究室内の見学は、実際に藻類を試験室内で培養している状況等を見学しました。

担 当 者 感 想
講演は、大阪・東京と遠方からの参加者もおり、先生への質問等も活発に行われました。本講演会の内容の研究の藻類は、効率2〜3%と、太陽光発電の20〜30%と比較すると低い状況にあるが、極めて自然に優しい燃料であると考えられ、実際に実用化されることが期待される。講演会の後の親睦会は、先生も参加し、総勢14 名と多くの方が参加した。懇親会では、先生が今の研究内容を、小学生の頃から考えていたことを聞かされて大変驚いた。私は、専門分野が他分野の「建設」でありましたが、多くの刺激を受けたことについて技術士会に加入していて良かったと思いました。

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