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電気電子部会

【四国本部/電気電子部会】合同見学会のご案内

四国本部 電気電子部門/統括本部 電気電子部会では、第46回技術士全国大会(四国・徳島)関連行事として
「長安口ダム改造事業」見学会を合同開催致します。

長安口ダムが水をたたえる那賀川は、その源を剣山系ジロウギュウ(標高1,929m)に発し、坂洲木頭皮、
赤松川、加茂谷川など多くの支流を合わせながら徳島県を西から東に流れ、那賀川平野で派川那賀川を
分岐して紀伊水道に注ぐ、幹線流路延長125km、流域面積874キロ平方メートルの一級河川です。
その上流域は、年間降水量が3,000mmを超え、日最大降水量は紀伊半島の大台ケ原と肩を並べる
日本有数の多雨地帯です。
その上流域は、急な河川勾配と併せて雨水の流下が極めて速いことから、洪水とともに渇水も多発する
河川です。

那賀川の上流域は、明治時代から吉野川に次ぐ未開発水力資源の宝庫として注目されていましたが、
多雨温暖な気候が豊かな森林資源を育み木材の一大産地としてその名を馳せており、森林資源の開発を
保護育成するために木材の流送が欠かせないことから、ダムの建設については木材業者の理解と協力を
得ることが困難で電源開発が遅れていました。

そんな那賀川で開発された水力発電所は、木材の流送を妨げないように那賀川の蛇行している自然地形を
活用したダムのない水力発電所として、明治43年「旧桜谷発電所(最大出力1,900kW)」が建設されたのみ
でした。この発電所は、徳島県で2番目に古い発電所とのことです。

時が流れ、戦災復興の重要なエネルギー源となる電力事業が極度に悪化したため、四国の戦災復興を図る
ことを目的として那賀川の開発が重要な課題として取り上げられました。
徳島県による「那賀川総合開発事業計画」が昭和25年決議され電源開発がスタートしました。

この計画は、当時の宮浜村大字長安口に高さ83mの堰堤を築造し本線下流域の洪水防止と、農業その他
諸用水の確保を図る一方、この貯留水を旧日野谷村大字日浦まで導くため、延長5kmの圧力トンネルを
建設したうえ、最大出力61,100kWの日野谷発電所を建設する。
さらに、その下流に高さ25.6mの堰堤を築造し日野谷発電所の逆調整を行いつつ、最大出力11,300kWの
発電を行う川口発電所を建設する。
なお、長安口堰堤の建設に必要とする工事用動力は、旧坂洲村大字追立に工事中の砂防堰堤を利用した
最大出力2,400kWの坂洲発電所を建設して充当するというものでした。
給水計画では、上水道用水・工業用水・かんがい用水・流木用水を確保し、発電計画では最大出力
74,800kW、年間発生電力量37万MWhとし、桜谷発電所を廃止することとしていました。
現在、長安口ダムは国土交通省、日野谷発電所他の発電所は徳島県が管理しています。

長安口ダムの情報は、以下URLからも確認できます。(リンクのご許可をいただいております。)

 【国土交通省 四国地方整備局 那賀川河川事務所HP】

この那賀川電源開発の要である長安口ダムでは、現在「長安口ダム改造事業」として、なんと!
通常のダム運用(水位調整等)を行いながら「日本で初めて!」「日本で最大級!」が盛りだくさんの
工事を行っています。

事業の目的は、
・洪水調整能力の増強
・流水の正常な機能維持
・環境保全のための選択取水設備設置
・貯水地機能の長期的な保全

「日本で初めて!」「日本で最大級!」が盛りだくさんの工事とは・・・少し紹介
・ダムに水を貯めながら、ダムの提体のコンクリートを切取り、洪水吐ゲートを増設!
・切り取られた、既設ダム提体の切削量が国内最大級!
・ダムゲートから放流される水の勢いを緩める減勢方法が日本で始めて!
・増設される洪水吐ゲートは、国内最大級!

なぜ、このような改造事業が行われるのかを、是非ご自身の目で見て納得してください。
電源開発事業で建設された発電を主体としたダムが、最新の技術で大きく変わる様子を、
またダムの電気に関わる設備を見学します。

電気電子部会の皆さんが普段なかなか触れることのできない見学会です。
皆様のご参加をお待ちいたしております。

            記

1.集合:2019年10月5日(土) 10時00分 JR徳島駅

2.場所:「長安口ダム」 徳島県那賀郡那賀町長安

3.概略行程:
 10:00  JR徳島駅集合〜貸切バスで移動
       昼食はお弁当とお茶を用意します。
 13:00〜15:00 見学会〜終了後貸切バスで移動
 17:30  JR徳島駅着、解散(ウェルカムパーティーに合流)
 ※詳細は参加者にご通知します。

4.会費:当日集金(お弁当代含む)
    会員 2,000円      非会員技術士 5,000円
    会員(新合格者) 1,000円 非会員(新合格者) 4,000円

5.定員:40名 先着順

6.注意事項:
 参加者に参加者名簿を配布します。
 名簿への掲載を希望されない方は、連絡事項欄等を利用して「名簿掲載不要」などとご記入ください。

7.参加申込み、連絡先:
 ・日本技術士会の会員ID、パスワードをお持ちの方は、下記【日本技術士会HP 行事参加申込】を
  クリックしてお申し込みください。

 【日本技術士会HP 行事参加申込】

 ・日本技術士会の会員ID、パスワードをお持ちでない方は、下記のメール宛お申し込みください。
  電気電子部会 事務局 大類 E-mail:a6574@n-koei.co.jp

長安口ダム全景下流より(拡大画像へのリンク)

長安口ダム全景(国土交通省 四国地方整備局 那賀川河川事務所HPより)

(画像クリックで拡大 54KB)

このページのお問い合わせ:電気電子部会

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