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化学部会

2009年 化学部会講演会等開催行事

2009年に開催した例会及び講演会の報告等を掲載しています。

12月17日

講演1:「水を溶剤とする新しい有機合成ワールド」

小林修 先生 東京大学理学系大学院 教授
 水系媒体中での有機合成反応は、溶媒や反応基質等の脱水乾燥の必要が無い等の利点以外に、ユニークな反応性や選択性も実現でき、本講演では、ルイス酸-界面活性型一体触媒、 特にLASC型Sc触媒またはBi触媒、及びビピリジン型キラル配位子触媒等を用いる高選択性反応、完全水中で不斉反応、世界で初めて水系で機能するSc・キラルビピリジン錯体による反応等が紹介された。医薬品や機能性材料の創成、「ものづくり」の中核に位置付けられる反応であり、今後のR&Dの一助になる有意義な講演であった。

講演2:「実用化する技術と永久に実用化しない技術 〜酸化チタン系脱種硝触媒〜」

松田臣平氏(マツダリサーチコーポレーション・日本技術士会理事)
 ベンチャーキャピタル(VC)に持ち込まれる技術的な案件では、実現性を評価しなければならない。演者の電機メーカでの研究開発の考察から、「試作品が出来て、15年も実用化しない技術は、永久に実用化しない」という「経験則」を見出した。VCでは思いもよらぬ素晴らしい技術、例えば、大企業の研究者が大勢で何十年もかけても思い至らない技術をベンチャーが開発した例にも出会え、本講演ではこれらの具体例の紹介がなされた。

11月26日

講演1:「日本の科学技術政策とその成果」

北澤宏一 氏 科学技術振興機構 理事長 東京大学名誉教授
 日本経済のバブル崩壊以来、1995年に科学技術基本法が制定され、現在の基調を作った。さらにその間に大学や国研の独法化が行われた。
 基本的には科学技術政策に計画立案義務、評価、社会への開放、競争的環境の付与などが新たな因子として導入された。それらがどのような効果を与えているのか、そしてそれがどのように活きているのか、さらに「元気な父さんの出稼ぎ留守宅国家日本」としての新たな問題点についても言及された。

講演2:「日米共同開発で得た教訓 −外国企業との共同開発のメリット・デメリットなど−」

伊藤順一 氏 工業所有権センター 技術士(化学部門)
 かって米国の大手化学企業と約3年間、Dry Film Resistの共同開発(改良)を行った。
 その際、経験した共同開発のメリット・デメリットや慣習の違い及びそこで学び取った幾つかの教訓を紹介された。

10月22日

見学会

 いばらき量子ビーム研究センターおよび J−PARK

10月17日

若手グループ主催(第1回休日開催イベント)

第1部 講演と意見交換会:15〜17時

テーマ「化学系企業の地球環境問題やCSR等に関する取組み」
 講演1:田中栄司 氏 (株)地球快適化インスティテュート 三菱ケミカルHD系 取締役副所長

 講演2:藤間俊彦 氏 旭硝子(株)中央研究所環境安全保安室 技術士(化学、総合技術管理)

第2部 技術士による話題提供とビール片手の交流会:17時〜19時

テーマ「滑らない技術と滑らせる技術」
 講演1:滑らない技術 「スタッドレスタイヤ」
 竹下通孝 氏 日本ゴム工業会 元ブリジストン 技術士 (化学部門)

 講演2: 滑らせる技術 「潤滑油と冷凍機油」
 時合健生 氏 出光興産(株)潤滑油部 技術士 (化学部門)

9月24日

講演1:「新しいバイオ素材による創薬とDDS(Drug Delivery System)」

岡田弘晃 先生(東京薬科大学教授)
 米国では、バイオ医薬品の売上げが医薬品総売上げの30%近くになり、2007年の抗体薬の売上高は260億ドルに達した。近年、古くて新しいペプチド・タンパク質と、siRNA・miRNA、アプタマーなどの新しいバイオ素材による創薬が期待されている。超速効性・持続性インスリン、Byetta、アプタマー、さらにそれらを医薬品に仕上げるためのPEG化、細胞透過性ペプチド(CPP)、タイトジャンクション開口ペプチドなどのDDS素材を用いた遺伝子治療、細胞治療などの最先端の話題についても紹介された。マイクロRNAなど生化学の領域につき少し理解でき、また薬は20歳台の人を助けるためのものとのお言葉が印象的で、ガンの征圧も夢でないと実感できた。

講演2:「加飾技術研究会と銀鏡塗装の紹介 −技術士業務としての一例−」

平野輝美 氏 技術士(化学部門)
 メッキに代表される金属調の装飾技術は,長い歴史を持って活用されている。環境的な要請から制限が厳しくなり,新しい技術展開が求められている。銀鏡塗装技術は銀の還元反応と塗装プロセスを組み合わせた金属調装飾を形成する技術として上市されている。未来の加飾技術としてこの銀鏡塗装を考え,「加飾技術研究会」にて展開を図っており、この加飾技術研究会の運営と技術士業務としての考え方を紹介された。加飾技術研究会については、部会のなかでいろいろの意見・コメントがでて、非常に活発な例会となった。

8月27日

講演1:「2050年に向けた持続可能社会実現を目指した科学技術・産業への期待」

府川伊三郎 氏 旭化成 顧問

講演2:「新エネルギー技術の動向」

井原博之 氏 技術士(化学部門)

7月2日

講演1:「日本化学産業の将来像」

今成真 氏 触媒学会会長 元三菱化学常務取締役

講演2:「燃料電池」

前田賢二 氏 東京ガス 技術士(化学部門)

5月28日

講演1:「フォトクロミック分子材料の未来」

入江正浩 先生 立教大学 教授

講演2:「海産生物の化学」

黒田 誠 氏 技術士(化学部門)

4月23日

見学会

 産総研臨界副都心センター(バイオ中心)

3月26日

講演1:「創造的化学研究の勧め」

細見 彰 氏 筑波大学 名誉教授

講演2:「技術倫理入門基礎理論と問題解決」

鹿島 實 氏  技術士(化学部門)

2月26日

講演:「夢の糖質“トレハロース”の安価大量生産法の確立 〜不可能を可能にした微生物酵素の話〜」

丸田和高 氏 林原生物化学研究所 主管研究員

1月22日

講演1:「東京大学の経営」

山田興一 氏 東京大学 理事

講演2:「自然の知恵:人間以上に賢明な植物の生きざま」

坂本国輔 氏 技術士(化学部門)

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