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生物工学部会

【例会案内】2014年10月度例会

日時:2014年10月18日(土)14:00-19:00(幹事会 12:00-14:00)

場所:葺手第二ビル5F 日本技術士会CD会議室

※公益社団法人日本技術士会・中国本部(広島)にて、WEB中継を実施します。詳細は、こちらをご覧ください。

講演:新合格者3名によるプレゼンテーション

  1. 「脂溶性物質の新しい生理機能 」
     足達 哲也 会員(湊川短期大学 人間生活学科 )

     近年の分子生物学およびゲノム科学の進歩により、生物活性を引き起こすさまざまな受容体が同定されてきている。脂溶性リガンドは核内の受容体と結合し、genomic作用から遺伝子発現を制御することによって細胞機能を調節するものとして、多数報告されてきているが、さらに近年では核内受容体に加えて、細胞膜に存在する受容体に結合し、受容体からのシグナル伝達活性化によるnon-genomic作用を有する脂溶性リガンド受容体(G-タンパク共役型受容体)が見いだされてきている。例えば、膵b細胞に存在しインスリン分泌を惹起するもの(GPR40; Ito et al., Nature, 2003)、脂肪細胞に存在しレプチン分泌を惹起するもの(GPR41; Xiong et al., Proc Natl Acad Sci USA, 2004)が報告されている。 われわれは、消化管に新規脂肪酸受容体GPR120が発現し、この受容体を介してGLP-1分泌が惹起されることを新しく見いだし、糖尿病モデル動物での血糖値低下および脂肪酸を長期的に投与することによって、膵b細胞の増殖を活性化することが明らかとなった(Hirasawa, Adachi et al., Nat Med,2005; Adachi et al., Biochem Biophys Res Comm, 2006; Tanaka, Adachi et al., Naunyn Schmiedebergs Arch Pharmacol, 2008)。本講演では、われわれの研究成績に加え、最新の脂溶性リガンド受容体の機能性を紹介し、新しい生物活性から糖尿病・循環器系創薬研究への可能性について議論をしたい。

  2. 「日本マイクロバイオファーマ(株)の技術紹介および開発事例」
     則久 幸司 会員(日本マイクロバイオファーマ株式会社研究開発部)

     私が所属する日本マイクロバイオファーマ株式会社は約50年間発酵製品を継続製造しております。売上の約80%を占める医薬品原薬を始めとして、化成品、農薬、食品などを取り扱っています。本講演では、自社技術の発酵生産性改善技術(菌改良・培養条件検討)、微生物変換技術(P450水酸化・機能性アミノ酸生産)、微生物資源活用技術(保有微生物資源・生産物解析)を紹介するとともに、本技術を利用した開発事例を紹介する予定です。

  3. 「結合固定化担体法による有機汚濁排水処理の技術と事例」
     松村 嘉之 会員(大成建設株式会社 関東支店建築工事作業所)

     結合固定化担体法とは、生物膜による排水処理法の一種であり、スポンジ、ゲルビーズ、プラスチックなどの小片を担体として生物処理槽に流動させ、微生物を固定化することによって、有機汚濁排水処理の性能を向上させる手法です。 従来法に比べて高負荷対応、負荷変動対応、余剰汚泥縮減などの利点が期待され選択されるこの処理法の、設計上の留意点、担体選定のポイント、施工上の留意点などを紹介します。

講演会終了後、講師を交えての懇親会(技術懇話会)

例会参加費: 公益社団法人日本技術士会・正会員:1,000円
                     同・準会員:  500円

懇親会(技術懇話会)参加費: 500円(任意参加)

※他部会・県支部・地域本部の皆様の参加を歓迎します。なお日本技術士会非会員の方の参加はご遠慮ください。

参加申込: 下記のサイトより、お申込みください。

このページのお問い合わせ:生物工学部会

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