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生物工学部会

【例会案内】2014年5月度例会

本会は2014年2月8日に開催予定だった2月例会の振替開催です。
(当日は首都圏・関東地方が風雪の予報が出され、交通機関の混乱や事故などが想定されるため、延期とさせていただきました。 )

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日時:2014年5月10日(土)14:00-19:00

場所:葺手第二ビル5F 日本技術士会会議室

講演:

(1)「緑茶精製で苦労した点」(茶カテキン高濃度化と異味の除去)
講演者:

佐竹 紀彦 会員
(花王株式会社品質保証本部 品質保証センターHHC品質保証室)

要旨 :

本業務は、弊社ヘルスケア食品研究所で行った。
高濃度茶カテキン含有飲料の開発のボトルネックの一つは、有効成分のカテキンから茶風味・苦み・エグ味などの異味を効率よく除去する事である。
異味を持つ成分は、カテキンと性質が似通っているためか、なかなか除去しにくいところが問題点であった。この問題に対し、試行錯誤を行い許容範囲まで問題を解決する事が出来た。
<その他の内容> 自己紹介と勤務先の概要紹介

(2)「スギ花粉症治療米の栽培技術開発、技術士と四国」
講演者:

藤井 裕二 会員
(日本製紙株式会社 研究開発本部 アグリ・バイオ研究所 主任研究員)

要旨 :

 スギ花粉症治療米を治験薬として用いるためには、コメ中の有用成分が、コメの世代、栽培時期(季節変動)によらず、安定して蓄積していることが重要である。
 そこで、水耕栽培を導入し、栽培毎に肥料成分を調整し、再現性の高い栽培を目指している。
 本報告ではこれまで実施してきたGMP栽培技術の開発、技術士登録後の四国で参加したCPDセミナーなどについて紹介させていただく。

(3)「温故知新 エドマン分解法が切り拓く新地平 ヘモグロビンアダクト」
講演者:

本田 大士 会員
(花王株式会社 安全性科学研究所)

要旨 :

 生化学者ペール・エドマンがN末端ペプチド配列の決定法として有名なエドマン分解法を開発してから60年以上の歳月が経つ。
 本技術は、微量ペプチドを精度よく分析可能なMALDI-TOF/MSが開発された現在においてもなお、タンパク質のペプチド配列決定に重要な役割を担っている。その一方で、20世紀末頃から毒性学や疫学、臨床の研究領域において、従来とは全く異なる利用方法が報告されるようになった。ヘモグロビンタンパク質のN末端バリンに結合した化学物質、すなわちヘモグロビンアダクトの分析である。
 このヘモグロビンアダクト分析を皮切りとして、人類が太古より一定量の遺伝毒性発がん物質であるアクリルアミドに暴露され続けていたであろうことが明らかとなり、大きな波紋を呼んだ。
 今日では、本分析は様々な反応性化学物質の暴露評価に用いられるようになっており、アダクトームの概念を吸収して進化する可能性もある。他方では、環境から暴露される化学物質のタンパク質やDNAへの結合を、エピジェネティックな観点から捉えた
とき、毒性学と生物学とを融合した新しい学問が幕を明けるかもしれない。
 本発表では、エドマン分解法を用いたヘモグロビンアダクト研究について、技術的な視点でレビューすると共に、これまでの取り組みについて紹介する。

講演会終了後、講師を交えての懇親会(技術懇話会)
(別途、懇親会参加費500円が必要:任意参加)

例会参加費:
1)公益社団法人日本技術士会・正会員:1,000円
                   同・準会員:  500円

参加申込: 下記のサイトより、参加申込手続きをしてください。

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