平成19年4月7日 葺手第2ビル会議室
NPO法人バイオガスシステム研究会
理事長 亀岡俊則氏
近年、世界的に家畜ふん尿処理におけるメタン醗酵法が注目され、特にドイツでは年間約800施設が建設されるなど、普及が進んでいる。一方、わが国では、実証施設を含め50数箇所の施設が稼動しているが、課題も浮かび上がってきている。
メタン醗酵法の利点は、次のようにいえる。
欠点(課題)としては、次のようなことが挙げられる。
「バイオマス・ニッポン総合戦略」で<バイオマス・タウン構想>づくりが推進され、300の目標に対して既に70程度の策定が行なわれている。ただ、施設づくりまで進んだのは1,2に過ぎない。再生可能エネルギーの利用であり、推進の進展を期待している。
北海道などで、導入施設が稼動を止めている事例が少なくなく、維持(メンテナンス)に経費や技術の必要という見方もあるかも知れないが、農家の養豚経営でかなりの大規模バイオガス施設を長年稼動させている事例(中国地方管内)をみている。維持(メンテナンス)を施工業者等に委ねなければ無理ということはない。
乾式のバイオガス施設については、50?程度までと醗酵槽の大きさに限度を生ずるので、家畜ふん尿処理が主となる場合は適合した方式ではない。固形バイオマスの割合が大の場合に考えられる方式だ。
「IPEJ」,「日本技術士会」,「技術士会」,「CEマーク」及び「PEマーク」は、公益社団法人日本技術士会の登録商標です。
公益社団法人 日本技術士会 / Copyright IPEJ. All Rights Reserved.