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技術士資格活用委員会

国際的活用推進チーム中間報告(1)

国際的資格活用チーム活動報告(2019.03〜2020.03)
                              2020.03.31

国際的資格活用チーム(以下、国際チームと略す)の1年目の活動結果を以下にまとめます。

1. 国際チームメンバー(任期:2019年3月13日〜2021年3月31日)

チームリーダー:林 雅弘(情報工学)

掛川 昌俊(機械),河村 裕二(資源工学)
神田 淳(船舶・海洋/航空・宇宙),佐々木 聡(原子力・放射線)
澤木 龍夫(経営工学)、高柳 和史(水産)

2. チーム会議

1回のWEB会議を含め5回のチーム会議を行った。

第1回(2019/8/6) 活動方針整合,各種コンテンツ紹介
第2回(2019/10/1) 活用案(素案)の検討
第3回(2019/12/3) アンケートの検討
第4回(2020/2/4) 国際委員会(日本技術士会)、国際的通用性検討作業部会(文科省)検討内容確認
第5回(2020/4/7、WEB会議) 第4回の内容に関する意見交換

3. 活動の概要

チーム発足にあたり(2019/7/4第2回資格活用委員会)、2019年度活動として次の三つの検討を行うことを計画した。2019年度活動では、チームメンバによる今までの検討内容の分析と、有識者を招いての意見交換を行った。具体的成果はこれからであるが、その活動経過を紹介する。

・各国の技術者の活動実態調査
・海外での技術士資格の活用方策の検討
・インフラ輸出に関連した技術士活用方策の検討

第9期制度検討特別委員会・国際的通用性検討作業部会(文部科学省)において、各国の資格制度の比較がなされている。その内容は「技術士制度改革について(提言)最終報告(2019/5/8 日本技術士会)」 のpp.5〜8「各国のエンジニア資格との比較表」にも掲載されている。「国際的活用方策」の立案にあたっては、「各国の資格の活用度・社会の認知度」をさらに調査すべきという意見もあったが、既に調査は行われておりこれ以上の情報を得るのは困難であるという意見もあった。

次に、調査の目的を明確にするために、想定される具体テーマに関する資格活用可能性について、意見交換を行った。

・海外案件(JICA ODA等)における活用:
   JICAへの働きかけ(2017/11技術士制度検討委員会のアンケートでは一部のODA案件で優位に評価された例あり)
・インフラ輸出戦略(各省庁)に関する活用: 技術部門ごとに担当省庁へ働きかける
・TPP11附属書10Aに関する活用: エンジニアリングサービスに関する相互承認への対応準備
・その他の機会: アフリカ開発会議(TICAD)、世界エンジニアリングデー、等

「国際通用性の確保」は技術士分科会(文部科学省)における継続的重要テーマである。特に第9期では、国際的通用性検討作業部会において様々な観点から議論が行われた。その内容は「技術士制度改革に関する論点整理(H31/1/8 技術士分科会)」にまとめられており、「技術士制度改革について(提言)最終報告(2019/5/8 日本技術士会)」にも反映されている。当チームでは、国際的資格活用と深く関係する「国際通用性」について、公開されている「国際的通用性検討作業部会の議事録(2018/1/12〜2018/8/20)」等を参照しながら、今までの検討内容(次図参照)について意見交換を行った。

技術士資格の活用として、アウトバウンド(技術士の海外活動)での活用、インバウンド(他国の技術者の日本国内での活動)での活用、或いはその実現手段としての相互認証などがある。いずれの場合にも、技術士資格の国際通用性の確保が必要となる。国際通用性については、他国の資格との単純比較ではなく、国際標準或いは他国が目指している国際通用性について着目すべきである、という意見もあった。

国際チームの位置付け(拡大画像へのリンク)

国際活用推進チームの位置付け

(画像クリックで拡大 36KB)

国際委員会(日本技術士会)からは、国際的資格活用に関係する国際委員会活動について解説いただいた。APECエンジニア及びモニタリング委員会活動、IPEA国際エンジニア及びIEA総会活動、各国の資格制度運営団体の多様性、技術士の海外活動支援や啓発活動等である。国際活用に関する課題について認識を新たにした。

4. 今後の活動


2020年度は、2019年度の検討を基に関連組織と連携しながら次の活動を進めたい。

・技術士資格の活用方策の検討

 - ODA等アウトバウンドにおける活用
 - TPP11協定附属書10A(エンジニアリング・サービス)に関する活用

・国際的資格活用に関する分析と検討

 - IEA(国際)標準の動向、各国の取組み
 - 相互認証の必要性、可能性

・その他、他組織との連携活動

 - 公的活用チーム、産業界活用チーム
 - 資格制度検討委員会、国際委員会、広報委員会、等

                                 以上

このページのお問い合わせ:技術士資格活用委員会

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