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社会委員会

発表3 日本型J-SCORE により、経験と知識を活かしてベンチャー企業支援を

松井武久(まつい たけひさ)技術士(機械部門)
機械部会
技術経営研究センター 所長

 日本を取り巻く環境は著しく変化しており、その変化は多岐に亘り、且つそのスピードはかって経験したことのない早さである。その影響を受けて、日本の政治・経済・社会・企業等あらゆる分野で種々の問題が発生している。日本は、戦後のどん底から世界で稀に見る早さで復興を成し遂げ、1870年後半には名目GDPでアメリカに次ぐ世界第二位の経済大国となった。しかし、1990年をピークに現在に至る二十数年間経済は低迷を続け、2010年には中国にGDP二位の座を譲り、家電・IT・PC等の分野においては、多くの事業で韓国・台湾・中国企業にトップの座を奪われている。
 将来、益々グローバル化が進む中、日本が維持・発展をするにはこれまでの既成概念にとらわれず、新たな発想で対処しなければならない。
 その発想の1つに、「戦後の日本経済発展に貢献した団塊の世代(700万人)の活用」がある。2007年頃から職場の第一線を退いた彼らはこれまで培った知識と経験を活かし、日本社会に貢献したいと望んでいる人は少なくない。しかし、日本は彼らの価値を認めず、望ましい活躍の場を与えていない。一方、中国、台湾、韓国の企業の多くは、その優秀な人材の価値を認め、魅力ある処遇で起用し、日本が長年かけて開発した事業・製品を短期間に事業化し、性能・コスト両面で日本企業を脅かしている。
 そこで、アメリカのボランティア組織SCORE(Service Corp Of Retired Executive)をお手本にし、第一線を引退した彼らが働き甲斐を持って日本を主体に活躍できる場「日本型(J-SCORE)」を構築・充実し、日本の産業の基盤であるベンチャー企業を支援し、強いては日本国の発展に貢献することで、「生涯現役」をモットーに活躍できることを目指している。

ボランティア支援センター(拡大画像へのリンク)

ボランティア支援センター概要

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