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海外活動支援委員会

第15回フォードンの会議事録

第15 回日越技術経済発展研究会(フォードンの会)議事録

日 時:令和2 年9 月5 日(土) 午前10:00〜12:00
場 所:機械振興会館2 階211 会議室
出席者:海外活動支援委員会(坂本文夫(ベトナム小委員会 委員長)、森山浩光、
細谷佳弘)、松井武久(機械)、福島晴夫(建設)、辻井健(建設)、竹田健(化学)、
佐藤悟(建設)、小林悟史(建設)、山我幸男(経営工学)、奥松秀樹(建設)、
園家研一郎(航空・宇宙)、ズォン ジャ ロン、グェン ホン ソン、グェン テ
ィ マイ タイン、ヴォ ゴック バウ、
計16 名

1. 開催の挨拶 (森山海外活動支援委員会 委員長)
本日のご参加に感謝申し上げます。公益社団法人になる以前の海外活動支援実行委員
会は、1990 年代以降、開発途上国であった中国に300 人、台湾には150 人を超える技
術士を派遣していた。日本技術士会が2015 年に社団法人から公益社団法人に移行した
後は、海外の仕事を希望する技術士を対象に、各国の技術者情報を提供している。

2. 講演
2−1.Geotechnical problems in Vietnam ベトナムにおける地盤工学に関する話題
講師:Nguyen Hong Son (グェン ホン ソン)氏
第1 章 国内における地盤工学上の課題
◇ ベトナムの概要
◇ ベトナムの地形の概要
◇ 土質の種類
◇ 軟弱地盤の課題と対策
◇ 堤防に荷重が作用しない河岸
◇ 軟弱地盤に関するまとめ
第2 章 ベトナムの軟弱地盤の特徴
◇ 土質調査の地域別データ
◇ ベトナムの軟弱地盤の地域の特性
第3 章 ベトナムにおける軟弱地盤の対策
◇ 軟弱地盤対策工
第4 章 ベトナムの将来の開発プロジェクト
◇ 全国交通ネットワークのマスタープラン
◇ グループワーク将来プラン
◇ 将来プランを実現するために

<質疑応答>
質問−1:ズォン ジャ ロン氏 スライド8 の沈下原因は何か。
質問‐2:福島技術士 水質が悪く飲料に適さない原因は何か。鉱山が関係している
可能性がある。
質問‐3:福島技術士 ロンタインエアポートの周辺はどうなっていますか。
意見・提言:松井技術士 原因の解析が必要である。例えば設計が原因なのか、それ
とも施工が原因なのか、どれが原因なのか解析する必要がある。また、自然
の条件が違いにより設計等に反映できないこともある。
その他には環境による変化もあるので、事業を進めるうえでこれらの原因
を解析することが重要である。

2−2.道路の役割と機能、ベトナムの道路事情について
講師:辻井 健技術士(建設部門)
第1 章 道路の役割と機能
[1] 道路の基本的役割
[2] 道路の持つ機能
◇交通機能
◇空間機能
[3] 道路の種類とインフラ効果
第2 章 道路の整備とGDP
[1] 世界経済とGDP
◇先進国比較
◇ASEAN 比較
[2] インフラ整備と労働時間
◇先進国比較
◇ASEAN 比較
第3 章 ベトナムの道路事情
[1] ベトナトナの道路整備状況
◇道路種別延長と路面整備状況
◇高速道路の道路整備
◇交通状況
[2] ベトナムの道路整備課題
◇経済発展に向けた国際陸海空路の確保
◇経済発展に向けた国内輸送路の確保
◇交通円滑化
◇道路交通基盤整備
第4 章 道路渋滞対策
[1] 渋滞対策施策
◇都市の渋滞対策
◇高度道路交通システムITS の活用
◇道路交通データの収集と活用
[2] ボトルネック解消施策
◇ボトルネック解消施策が有効である条件
◇ホーチミンでは、ラウンドアバウト交差点への二輪車の集中による混乱が多発
[3] 道路ネットワークの整備
◇道路ネットワークの整備の必要性
◇対応策
[4] 交通需要マネジメント施策TDM
第5 章 交通事故対策
[1] 事故対策立案、評価手順
[2] 交通事故の現状
◇事故類型
[3] 事故対策
◇主な事故対策
第6 章 ベトナムの道路基盤整備
◇ベトナムの道路基盤整備
◇ベトナムの地理・地盤、地域特性
◇ベトナムの気候及び自然災害
◇水害対策
◇軟弱地盤対策
◇地すべり対策

<質疑応答>
質問−1:ズォン ジャ ロン氏 80 頁のジオテキスタイルのコストについて
質問‐2:グェン ホン ソン氏 植生マットの効果について質問があるのですが、日
本では少ないがベトナムでは多い時間当たり100mm の降雨に耐えられる
のか。また、300mm/h の場合はどうなるのか。環境面で期待された効果は
あるのか。
質問‐3:グェン ティ マイタイン氏 植生工法について興味があります。その中で、
ベトナムと日本では植物の生育条件が違うが、どのような種類が適している
のか。
(3) 新規参加者技術士の自己紹介及び感想等
・山我幸男(かつてタイの業務経験4 年の経験あり) ・小林悟史(港湾などの業務、
植生マット、発泡スチロールの利用) ・佐藤悟(技能実習生などへの対応にも関心
がある) ・園家研一郎(青年技術士交流委員会以来、海外関係の活動をフォローし
ている) ・竹田健(前回も参加した、ハノイに2 回訪問している、ベトナムの糞尿
処理方法、メタンガスの利用について関心がある) ・ズォン ジャ ロン ・グェン テ
ィ マイ タイン ・ヴォ ゴック バウ 以上8 名の新規参加者が自己紹介及び感想を
述べた。

3. 閉会の辞 坂本小委員長
本日はお忙しい中、フォードンの会に参加していただき、ありがとうございました。
次回は来年1 月頃に開催する予定していますので、その際にはぜひ参加をお願いします。
ここで新しいニュースがありますので、皆様にお伝えします。JICA プロジェクトで
ある日越大学院大学において、今月の9 月に大学を設立します。大学に続き、高等専門
学校設立の計画が進行中と聞いております。とくに高等専門学校が設立されますと、技
術士の活躍の場が広がります。高等専門学校はタイやモンゴルでは既にプロジェクトが
進んでいます。
以上のように技術者の人材育成を必要とする状況の中、ベトナムにおいて技術士派遣
要請の可能性が高まっています。今後、新たな情報が得られましたら次回報告したいと
思います。
以上をもちまして本会を閉会します。

(議事録作成;坂本・森山)

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