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DEI委員会

男性技術士キャリアモデル 小林裕典さん

小林裕典さん(拡大画像へのリンク)

小林 裕典さん

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インドで技術研修を行う様子(拡大画像へのリンク)

インドで技術研修を行う様子

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小林 裕典 さん

こばやし ひろのり さん

技術士を目指したきっかけ

 建設コンサルタントという業種すら知らなかった大学院生の私は、同じ研究室のOBから紹介され、現在所属する会社・業種があることを知りました。元々、環境分野でコンサルタントが良いと考えていましたが、話を聞いていくうちに理想的な仕事だと感じるようになりました。
 また、入社前には自分の能力が活かせる仕事をと考えていましたが、今の能力では難しいと感じる仕事も挑戦しがいがあるのではと、思い切って海外業務分野に手を挙げて入社しました。その後の約4年間の国内廃棄物部署への社内出向(修行)を通じ、技術士は海外で専門性のある自立したエンジニアとして認められるために必要と考え、取得を目指しました。

技術士としての活動

 国内では技術士が業務の資格要件のようになっていますが、私は技術士を保有したときから海外業務分野に従事していたため、資格が資質面での保証書のように機能していたと思います。海外の廃棄物だけでなく、廃棄物とエネルギーといった複数の分野に関するプロジェクトに従事するたび、政策から現場業務までの幅広い知識や思考力を試される技術士試験の経験が生きています。自然と包括的な視点から開発課題を捉えるような習慣を作れたことが、今の私の活動を支えていると感じています。

ワーク・ライフ・バランス

 2020年の英国留学の直前に結婚し、妻と二人でそのまま留学するという荒業に挑みました。留学先では工学以外の幅広い分野について学ぶ多忙な日々で、妻とはお互い慣れない異国生活をする中で衝突もたくさんありました。ですが、これらの経験が技術のみに向けられていた自分の視点を、より社会全体にまで広げてくれたため、ジェンダーギャップについてことさらに意識するようになり、男女共同参画推進委員会(現DEI委員会)に入るきっかけにもなりました。
 妻と話し合った後は、ほぼ毎日、夜ご飯を作るため、子供がいるわけでもないのに早めに帰りました。最初は職場で後ろ指を指されているのではと不安になりましたが、逆にそうしていると周りの人も早く帰るようになり、結果として周りの意識変化を促せたかもしれません。

技術士になって良かったこと

 複合的な分野の対応を求められることが往々にある海外業務において、技術士資格を持つことで自分には技術の芯が一つあると自信が持てるのは大きな効果です。この自信は、さらに多方向の業務に挑戦し、知見を伸ばしていく際の勇気にもつながりますので、結果として停滞することのない刺激的な日々を送れていると感じています。

これから取り組みたいこと

 海外業務では必要なデータがないことが多く、データがあることを前提とする国内業務よりも、目的意識に基づいた原始的なアプローチが必要です。また、日本人として育った自分の中にある偏見に向き合い、開発に付属するあまたの側面を理解していこうという意志がなければ、その国に、本当の意味でよりよい技術的解決策を提示することは困難です。私は技術士になったことにより、専門知識だけでなく、技術的課題に取り組める思考力の素地もあるという自信を持って、この先も海外での開発業務に携わりたいと思っています。
 さらにその際、英国留学を経て気づけたジェンダーギャップなどの社会的な課題も念頭に置き、開発国で特に困難な生活を送る社会・経済的弱者にも優しい開発を促進できるような技術士として活動したいと思っています。本当の意味で社会全体を良くするためには、ジェンダーなど、全ての人に対する地道な意識変革が重要です。私自身の継続的な勉強も含め、自分が貢献できる技術士会活動や社内活動を通じ、身近なところから働きかけていきたいです。

技術士を目指す方へ

 技術士を取ってからがスタートだとよく聞きます。私は、自身の経験から、技術士取得は自分に自信を与えてくれ、より大きな世界に目を向けることができるきっかけになると思います。皆さんも、ぜひ人生を変える一つのツールとして挑戦してみてください。

※注:記事は2025年7月現在のものです。

プロフィール

■技術士部門
衛生工学部門(廃棄物・資源循環)

■出身
兵庫県生まれで、途中東京を挟む兵庫県育ち。興奮すると関西弁になる。

■経歴
2020年のコロナ期に渡英して開発学修士号を取得。現在は開発コンサルタントとして従事。

■行ったことがある国(プライベートも含む)
アメリカ、イギリス、アイスランド、カナダ、フランス、スペイン、ポルトガル、イタリア、バチカン市国、オーストリア、トルコ、ハンガリー、カザフスタン、モンゴル、インド、ミャンマー、タイ、マレーシア、ベトナム、カンボジア、シンガポール、韓国、フィリピン、インドネシア、オーストラリア、ニュージーランド、フィジー、サモア(更新中)。

■DEIを感じて良かった国
アイスランド→地元のバーで、性別にとらわれない装いをした人が自然に会話を楽しんでいたり、他の人も奇異な目を向けていないシーンを見て、多様性が日常に溶け込み、温かい雰囲気が広がっていることに心を打たれたため。

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