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キャリアモデル
女性技術士キャリアモデル 前澤峰雪さん
まえざわ みゆき さん
私は、修士号の取得を目指して機械システム工学を学びました。私の世代は女性技術者がとても少なく、採用募集はアシスタント的な技術職ばかりでした。幸運にも研究職で採用された私は、能力的に女性が男性に劣らないことを示すべく、技術探究に邁進していました。そんな私が技術士を目指したきっかけは、当時勤務していた会社の前代未聞の不祥事です。トップの交代や組織変更など社内が混乱する中、キャリアの方向性について考えることが増えました。その結果、技術の専門知識だけでなく、利益の追求だけでもない、「仕事を通して社会のためになる」という倫理観を貫ける強さを持ちたいと考え、技術士資格への挑戦を決めました。
これまで、医療機器メーカーで研究職24年間とシンクタンク5年間、そしてAI業界に転職して3年間、技術に関わる仕事をしてきました。技術士資格を取得したのは、研究職からシンクタンクにキャリアチェンジした時期でした。取得前後で業務的な変化はありませんが、自覚できる変化は大きく2つあります。1つは、自分の軸ができたことです。「技術士」にふさわしい行動を心がけています。2つ目は、名刺の肩書に「技術士」を記載できることです。顧客からの信頼を得やすいだけでなく、名刺交換時の話題にもつながります。
30代になって結婚、翌年に長女を出産しました。1か月ほど早く生まれた長女は病気がちで保育園をしばしば休んだのですが、実家を頼れず、“誰が会社を休むかバトル”が日常でした。次女誕生の頃には夫も協力的になり、私も家事の手抜きを覚え、「仕事と家庭と子育てと博士論文」の4足の草鞋を履けるようになりました。娘達が大きくなってからは、アニメや10時間耐久カラオケを一緒に楽しんでいます。数年前から地元の合唱団に所属し、ソプラノを担当しています。毎年、東京都合唱祭など複数回ステージに立つのを楽しみに頑張っています。
技術士会に入会して最も良かったことは、多様な皆さんとのつながりです。現時点で、技術士資格が直接的に業務有利や待遇改善につながる業界・業種は、残念ながら限られます。それでも技術士を目指す人は、試験に合格した先に実現したい理想があるはずです。技術士資格は、その理想に早く辿り着くためのパスポートになるでしょう。できるだけ若いうちに第一次試験に合格し、技術士に求められるコンピテンシーを習得して第二次試験に挑戦して貰いたいと思います。私のこれまでの経験上、若い世代や女性は、その実力いかんにかかわらず、経験不足や未熟さがあるといった先入観で見られがちです。「技術士」の肩書でそのような先入観を払拭し、「技術士」の仕事ぶりを多くの人に知って頂きましょう。ぜひ「技術士」資格を使い倒す心意気で臨んで頂ければと思います。
私は、DEI委員会の広報小委員会で渉外を担当してきたため、技術士会の内外で様々な方と会話する機会を得ています。目下の課題は、少なすぎる女性技術士をいかに増やすかです。技術士の認知度を上げ、女性のキャリアプランの選択肢に入れて貰うためにはどうしたらよいか?ぜひ一緒に考えて頂ければ幸いです。
※注:記事は2025年7月現在のものです。
技術サロンの様子
■経歴
埼玉県生まれの埼玉育ち。
女子高等学校から工学部のみの単科大学へ進学、機械工学システム修了。
現在は東京都日野市(土方歳三のふるさと)に在住。
■資格
医療機器メーカーR&D時代に、電子工学(大学院社会人課程)に入学、博士号を取得。
■趣味
「IPEJ」,「日本技術士会」,「技術士会」,「CEマーク」及び「PEマーク」は、公益社団法人日本技術士会の登録商標です。
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