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キャリアモデル
D&Iモデル 齋藤剛史さん
さいとう つよし さん
宮城県仙台市の出身です。雪が嫌で、関東に就職と同時に越してきました。バイオがやりたかったのですが、最初は、印刷技術を活かしたセンサー開発に取り組みました。ほぼ、イエロールームという時間が分からなくなるクリーンルームの住人でした。その後、研究・経営企画を歩んだ後、飲料や食品パッケージ工場の調達部門を経て、現在の異業種テーマに着地しました。会社としても完全な専門外のため、自分が専門家になるしかないなと奮起し、技術士を目指しました。幸いなことに、家族の協力もあり、朝の時間を自由にしてもらえました。おかげで、家庭内では、パパは技術士を目指しているということが認知され、合格賞は今でも自慢げに部屋に飾っております。また、早起きに合わせ、食育として、仕事絡みとしても始めた家庭菜園も5年目を迎え、老後の趣味も得ることができました(笑)
コロナを機に一気に環境が変わったと思います。TOPPANでは定期券がなくなりました。出社確認がシステム化され、PCで管理されています。そのため、男性も女性も育児休暇をはじめ、テレワーク、半休などが取りやすい環境につながっています。育児環境は働き方改革と同時にコロナでも大分変わったと感じています。当時、製造業の職場でさえ、毎日全員が来なくても、うまくやれば、仕事が何とかできることに多くの方が気づいてしまいました。今でも、工場現場には全員が来なくても大丈夫という意識が残っています。
育児環境で思い出すのは、コロナ禍での子供たちの社会参加の機会損失と我が家の変化です。妻はエッセンシャルワーカーで出勤が必要でした。一方、子供たちは、幼稚園や小学校には行けませんでした。外でも遊べず、友達とも先生とも会えません。運動会もオンラインでした。そんな子供たちの世話を私が一手に引き受けました。
そして今、私が週に2回は裁量テレワークが可能となったこともあり、日中のPTA参観、夕方の塾の送り迎えや学童への迎えなども夫婦で交代で行けるように変わりました。私にとって、家庭も仕事もメリハリがついた気がします。パパも役割分担するという意識が夫婦で強まり、「パパ(ママ)は、必ず、その時間に、子供の所へ行く」という「育児≒行事」が我が家ではルール化されました。
視野を広く持つことは、技術士として、とても大切であると考えています。そして、語り合える場があることや、仲間と出会えることが、技術士会、支部会などの財産だと感じています。昨年は、合格したばかりだったこともあり、色々な部門に顔を出していました。偶然、違う部門同士が別の関心の高い部門の見学会で一緒となり、その後、意気投合して、子供たちも交えたお食事会などに発展することもありました。
埼玉県支部でのつながりを大切にしたいという想いから、集いの写真を掲載しました。私は、子供が好きな方なので、科学術振興支援委員会などの活動にオブザーバーとして参加しています。子供たちの自由研究を常に考えているような感じで楽しく参加させてもらっています。
多くの専門家にとって、分かりやすく科学技術を伝えるというのは、意外に難しいのですが、この活動こそ、サイエンスコミュニケーションだなと感じています。
多くの方々との出会いからの自己研鑽が、多くの人たちに広まり、これからの科学技術を良い方向に導く次世代へのうねりになって欲しいな、と明るい未来社会を想い描いています。
※注:記事は2025年7月現在のものです。
■経歴
2007年 凸版印刷(株)総合研究所 入社
2019年 異業種テーマに挑戦
2024年 技術士(生物工学部門_生物機能工学)登録
現在に至る
■趣味と家族構成
家庭菜園、ひょうたん手彫り、2児(小5長男と小1長女)の父
「IPEJ」,「日本技術士会」,「技術士会」,「CEマーク」及び「PEマーク」は、公益社団法人日本技術士会の登録商標です。
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