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キャリアモデル
男性技術士キャリアモデル 堂領弘昌さん
どうりょう ひろまさ さん
高校卒業後、浪人して大学を目指したものの、測量の専門学校に進学しました。測量や土木設計という業種は、知りませんでした。ですが、もともと計算や物づくりが好きだった事もあって、学校で教わったことが楽しくて夢中になりました。
技術士の印象は、大手コンサルの人が合格するもので、大学に進学していない私は到底合格できないと思っていました。しかし、コンサルとして経験を重ねるにつれて「担当技術者ではなく一人前の技術者として会社や発注者に認められたい」という思いが年々強くなっていたところ、後輩が技術士に合格して技術士が身近な存在となり、もしかしたら合格できるかもと思い本気で目指しました。
地域コンサルタントであることから高規格道路、国道、交通事故対策、道の駅駐車場、舗装修繕設計まで地域に関わる道路設計や防雪柵など雪に関わる付属物設計およびi-constructionモデル事務所のICT施工のサポートも行っています。
技術士は、43歳の時に合格しました。技術士になって良かったことだらけです。会社の環境が良くなりましたし、技術士仲間が北海道や全国各地にできました。
また、業務を行う際に経済性を主とする考え方が変わり、公共の安全・環境の保全を常に意識するようになりました。結果、業務表彰をいただきました。
プライベートでは、シングルファーザーを選び娘と暮らして5年目になります。朝食・夕食は一緒にすること、学校行事には参加することを決めています。最近では、お弁当作りも加わりました。(家事・育児・仕事をこなし技術士試験や資格試験にチャレンジしている人は本当に尊敬します)
技術士の活動も楽しくやっています。その他に学生からやっているサッカーで50歳から入れるシニアチームに入れていただき(あまり戦力になっていませんが)チームが好成績を収めています。 また、娘が中学校の卒業式に「中略、これからは、お父さんの人生楽しく過ごして」と嬉しい手紙を書いてくれました。それから、仕事・趣味以外にも幸せになることを模索した結果、幸運にも彼女を見つけることができ(彼女も技術士)、遠距離ですがとても充実した毎日を過ごしています。
技術士取得の際にお世話になった人の勧めで北海道本部の「青年技術士交流委員会」の活動に参加しました。同年代の技術士と楽しく活動を行いました。その中でも技術士の知名度向上を目的とした授業「技術士を知ろう!小学生編」の企画を立案し、娘達の小学校で開催することができたのは最高でした。
現在は会を卒業し、「社会活動委員会」の「技術者のミライ研究委員会」で学生向けの技術士紹介授業の補助や「エンジョイ・サイエンス研究委員会」で小学生対象の科学実験教室の補助をしています。子ども達と一緒に考え・楽しみ・触れ合うと笑顔になり癒されます。
私は、技術士合格まで十数年かかりました。多忙な仕事・家庭・趣味で勉強時間がなく、何度も何度も受験を諦めかけました。しかし、隙間時間を見つけ、時間の使い方、セミナー等で技術士からアドバイスを求めたりして合格しました。途中で諦めなくて良かったと思います。その思いで、技術士を目指す人を応援する活動の会に参加しています。
技術士は諦めなければ合格できると思っています。
※注:記事は2025年7月現在のものです。
■経歴
1973年(昭和48年) 北海道千歳市にて出生
1995年(平成 7年) 札幌理工学院 測量工学科 卒業
1995年(平成 7年) 建設コンサルタント会社 入社
2000年(平成12年) HRS株式会社 入社
2017年(平成29年) 日本技術士会 北海道本部 青年技術士交流委員会委員
2020年(令和 元年) 日本技術士会 北海道本部 社会活動委員会
技術者のミライ研究委員会委員
2020年(令和 元年) 日本技術士会 北海道本部 社会活動委員会
エンジョイ・サイエンス研究委員会委員
■資格
サッカー3級審判員
測量士
一級土木施工管理技士
RCCM(道路)
RCCM(鋼構造及びコンクリート)
技術士(建設部門 道路)
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