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DEI委員会

女性技術士キャリアモデル 高野真希子さん

高野真希子さん(拡大画像へのリンク)

高野真希子さん

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点検ロボットによる斜張橋の点検(拡大画像へのリンク)

点検ロボットによる斜張橋の点検

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高野 真希子 さん

たかの まきこ さん

技術士を目指したきっかけ

 私は、大学でのポスドクを経て、民間企業(現職)に転職しました。博士は最高位の学位であり、大学の研究所などの学術機関では博士号は欠かせませんが、民間企業などの産業界では技術士の方が求められていると感じ、常に不十分な気がしていました。そのため、「学識と実務を兼ね備えること」を自身の目標として定め、国家資格である技術士の取得にチャレンジしました。

技術士としての仕事

 私は、高速道路の安心・安全を確保する会社の一員として、主に橋梁の調査業務に従事しています。コンクリートの性状調査などでは、自らドリルを担いで現場に向かうこともしばしばあります。また、点検を安全に効率的に実施するための技術開発にも携わっています。斜張橋の斜材点検を自走で行うロボットの開発を行っています。初号機開発後、点検条件に応じた改良、顧客ニーズに応じた改良を継続して実施しながら、かれこれ10年。このロボットには、まるで我が子のような愛着を抱いています。
 最近では、土木学会など、社外の委員会への参加も依頼されるようになりました。博士としてのキャリアに加えて技術士として実務経験も増え、「学識と実務を兼ね備える」といった目標を徐々に実践できているなと感じています。

技術士になって良かったこと

 自縄自縛からの解放といったメンタル的な解放感が一番大きいです。仕事上では、有資格者として認知いただき、社外での役割も増えてきました。これに伴い、他企業、各専門分野で活躍されている方々との交流の機会が増えました。技術士として社会貢献することの大切さを改めて実感し、自身の意識も大きく変わったように思います。

ワーク・ライフ・バランス

 幸いなことに、男女共に育休取得、シフト制などの就労規則が整備されており、ワーク・ライフ・バランスに理解がある職場です。高校生の息子を持つシングルマザーですが、学校行事への参加やPTA活動も業務調整しつつ両立できています。また、実母の助けをありがたく受け、出張にも気兼ねなく出させていただいています。子供に手がかからなくなってきた一方で、両親が高齢者ですので、今後は介護休暇なども活用していくことになると覚悟しています。

技術士会に入会して良かったこと

 現委員長に委員会への参画を薦めていただいたことに感謝しています。参画することで社外の様々な専門家の委員の方と交流が持てることは大変貴重な経験だと思います。会員としての夢は、土木学会弦楽合奏団のような楽団を結成すること。全国大会や部会行事で演奏を行い、演奏活動を通して会員同士の交流を深めること、社会貢献を行うことです。

技術士を目指す方へ

 私は、マイペースで不言実行し、数年かけて資格を取得しました。まずは、RCCMの取得、その後技術士と、段階的に難易度を上げて挑戦しました。技術士試験対策では、試験セミナー、通信講座なども活用しました。自分自身で目標を設定し、自分のペース、自分のやり方で成功を手に入れてください。

※注:記事は2025年7月現在のものです。

鉄道オタクの息子と鉄道旅(拡大画像へのリンク)

鉄道オタクの息子と鉄道旅

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プロフィール

■経歴
2005年  日本大学生産工学研究科博士後期課程土木工学専攻修了
     道路橋床版の疲労に関する研究を実施
2007年  第1子出産
2009年  日本大学生産工学部 ポストドクター
2011年  中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京(株)に転職
2013年〜 現所属

■資格
2013年  コンクリート診断士
2016年  シビルコンサルティングマネージャ(RCCM)
2024年  技術士 建設部門(鋼構造及びコンクリート)

■趣味
鉄道旅行、温泉めぐり、水泳、ヨガ、クラリネット演奏

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